大賞賞金は100万円

 中国の厦門(アモイ)で行われる“厦門国際アニメマンガフェスティバルゲームコンテスト”が、今年も開催。コンテストへのエントリーはすでにスタートしており、締め切りは2019年10月15日までだ。

 このコンテストはテーマやジャンルの制限もなく、日本語で誰でも自由に応募が可能。

 日本のゲームクリエイターにも参加しやすく、宣伝のチャンスになったり、賞金を獲得できれば(大賞で約130万円)開発資金も確保できたりと、非常に有意義なコンテストとなっている。税金が一部免除されたり、中国で拠点を作りたい人にもメリットが大きいのが特徴だ。

 開催概要と応募条件は本記事の下部に記載しているので、興味を持った人はぜひチェックしてほしい。

 今年は審査員に株式会社アリスマティック代表取締役/株式会社アエリア経営企画室の星昌宏氏や、ガンホー・オンライン・エンターテイメント株式会社執行役員の横山秀幸氏、(株)KADOKAWA電撃ゲームメディアの西岡美道氏ら、日本の審査員も多数参加する。

昨年の授賞式の模様。

 昨年の第11回大会では、日本のインディゲームクリエイター藤井トム氏と南場ナム氏によるチームDESK WORKSが開発した『RPGタイム! 〜ライトの伝説〜』が最優秀ゲーム金賞を受賞したことでも話題になった。

 今回、その開発スタッフの1人、藤井トム氏にメールインタビューを行い、コンテスト参加の意義と、賞金や受賞によって開発環境がどのようにポジティブに変化したのかを伺った。

昨年の最優秀ゲーム金賞を受賞した『RPGタイム! 〜ライトの伝説〜』の開発スタッフの1人、藤井トム氏(右)

藤井トム(ふじい とむ)氏

 クローバースタジオのインターンとして『大神』の開発に関わったのち、いくつものオリジナルRPGの企画を経てプレイステーション3『rain』のリードプランナーを担当。盟友、南場ナム氏とともにスタジオDESKWORKSを結成。(TwitterID @DESKWORKS_TOM)

最優秀ゲーム金賞の賞金で、ゲームのクオリティが大幅にアップ!

――昨年、大賞を受賞されましたが、厦門国際アニメマンガフェスティバルゲームコンテストに応募した理由を教えてください。

藤井:開発チームで『RPGタイム!〜ライトの伝説〜』を発表後の1年間は行ける限りのイベントやコンテストに参加しよう、と決めていました。海外のイベントには金銭や時間のことを考えると中々手が届きませんでしたが、厦門は手軽に行ける距離だと分かったことと、賞金で渡航費が賄えることも応募の大きな理由です。また、中国語にもローカライズ対応するきっかけの1つにもなりました。

――受賞したときの感想はいかがでしたか?

藤井:受賞発表前に作品をプレゼンテーションする機会があり、その際に好意的に受け取っていただけた感触はありましたが、最優秀ゲーム金賞をいただけるとは思ってもみなかったので驚きました。

――受賞して変化のあったことはありますか?

藤井:日本国外のプレイヤー様にも面白さが通じる手応えを感じましたので、中国、アジア、全世界に届けたい気持ちが強くなり、ローカライズ/カルチャライズに力を入れるようになりました。

――副賞の賞金はどんなことに使いましたか?

藤井:すべて『RPGタイム!〜ライトの伝説〜』の開発と広報に使用しました。賞金のおかげで機材の購入や、手が届かなかった海外のイベントへの参加費用、新たな言語へのローカライズにも対応できました。その結果、さらに可能性が広がりました。

――賞金額については、どんな感想ですか?

藤井:私たちのような小規模なチームにとって、とても助かる金額です。目に見てとれるクオリティアップが出来る賞金額だと思います。

――受賞作品の状況について、ゲームのアピールをお願いします。

藤井:『RPGタイム!〜ライトの伝説〜」は2020年のリリースに向けて、開発がずんずん進んでおります! 日に日に面白くなっていますので早く皆様にお届けしたいです。ぜひぜひご期待くださいませ!

2019年(第十二回)厦門国際アニメマンガフェスティバルゲームコンテストの開催概要、応募要項

【最優秀ゲーム賞】
"最優秀ゲーム金賞" 賞金:9万中国人民元(約130万円)
"最優秀ゲーム銀賞" 賞金:7万中国人民元(約100万円)
"最優秀ゲーム銅賞" 賞金:4万中国人民元(約59万円)
"最優秀ゲームアプリ賞" 賞金:2万中国人民元(約29万円)×3本
"最優秀ゲームアート賞" 賞金:2万中国人民元(約29万円)×3本

【最優秀ゲームプラン賞】
"最優秀ゲームプラン賞" 賞金:2万中国人民元(約29万円)×3本

【海峡の星ゲーム賞】
"海峡の星ゲーム賞" 賞金:2万中国人民元(約29万円)×3本

  • 受賞者は"ゴールディンドルフィン"の優勝カップ、証明書、賞金を獲得する。賞金にかかわる所得税については、廈門国際アニメフェスティバル組織委員会が受賞者に代わって税金を納める。
  • "海峡の星ゲーム賞"の開発チームの登録地または経営所在地は福建と台湾に限る。
  • "廈門市人民政府のソフトウェアと情報技術サービス業の発展の推進に関する意見提起"(廈府[2018]374号)によれば、廈門国際アニメフェスティバルで受賞したチームが廈門市で独立法人企業を新たに立ち上げ、且つ主な業務の所得がCNY200万元以上に達する場合、政府よりCNY50万元の起業補助金が提供される。

【開催日程】

  • 作品応募期間
    2019年08月10日〜2019年10月15日まで
  • 作品審査期間
    2019年10月16日〜2019年11月05日まで
    2019年11月13日 国際フォーラム
    2019年11月14日 アワードセレモニー

【応募条件】
1:テーマ、ジャンル、プレイスタイルの制限はなし。ただし、オリジナルの作品に限る。複数人のチームで制作した作品は、創作リーダーの同意を得なければならない。
2:応募作品の名称、テーマ、画面、文字、プレイスタイルなどは中国の法律・法規・道徳を遵守しなければならない。性描写、暴力描写、残虐描写、犯罪の誘導、政治的な隠喩などは禁止。

エントリー方法および注意事項
【エントリー資料】
1.エントリーシート:エントリーシートをダウンロード(PDF版 /WORD版)して、記入・捺印・サインした後、スキャンデータを作成する。

2.ゲームのインストールパッケージ:正常に動作・体験できること。少なくともゲームの主な部分は遊べる状態で完成していること。

3.ゲームの動画:ゲームの主な遊び方と対話形式が十分に表示されること。

4.ゲームの画像:原画、スクリーンショット等の素材で、ゲームのテーマをはっきり表現できること。

5.ゲームの企画書:ある場合。

6.エントリー言語:エントリー資料は中国語、日本語または英語で作成すること。

【エントリー資料の提出】
 クラウドストレージサービスやファイル便にアップロードし、そのURLとパスワードをメールでxiamengamecontest@hotmail.comに送信すること。メールの件名には「ゲームコンテスト応募+作品名称」を記入すること。

注意事項

1.全ての必要事項を記入し、サイン(または捺印)されたエントリーシートのみ受け付ける。エントリー締め切り:2019年10月15日23時59分。

2.申込者はその参加作品の作者或は合法的な所有者でなければならない。団体で創作した作品の場合は、申込者がその作品に対して合法的な保有権を持つ必要がある。書面による保証を提供できない場合、当該作品は作者全員の名義で参加しなければならない。

3.申込者は廈門国際アニメフェスティバル組織委員会に授権したものとみなされる。また、組織委員会は非商業的な目的でその参加作品(全部或は一部)を展示・宣伝することができる。

4.ロードショーと授賞式は2019年11月14日に開催される予定で、受賞作品の作者が個人の場合、作者本人がロードショーと授賞式に出席しなければならない。受賞作品の作者がグループ・チームの場合、グループ・チームのリーダーが代表してロードショーと授賞式に出席しなければならない。受賞作品の作者が企業の場合、企業の開発リーダーや副社長またはそれ以上の職務を担当する人がロードショーと授賞式に出席しなければならない。入賞者の同意を得た上で、組織委員会はマスメディアのインタビューを手配する。

法律事項

1.全ての応募者は応募作品の所有者であり、著作権を有し、同時に相応の法律責任を負う。応募者の作品が他人から盗用したものであった場合、これに起因する一切の損失は応募者が負担する。また、これによりコンテスト組織委員会或いは今回のコンテストに悪影響と損失がもたらされた場合、応募者は損害賠償責任を負う。

2.すべての作品の著作権は作者が所有する。コンテスト期間中、組織委員会は応募作品をマスコミで展示・放送する権利を持つ。

3.応募者が今回のコンテスト期間外に、当該作品を用いて他の同系のコンテスト或いは関連商業活動に参加することについて、コンテスト組織委員会はこれを制限しない。但し、他のコンテスト主催者或いは関連機関の規定と衝突した場合、これに起因する一切の結果は応募者本人が負担する。

4.エントリーシートを提供したすべての応募者は、コンテスト組織委員会の制定した規則を無条件に了承したものとする。紛争が生じた場合、廈門市仲裁委員会に仲裁を依頼する。

5.廈門国際アニメフェスティバルに関する全ての事項の最終解釈権は廈門国際アニメフェスティバル組織委員会に属する。