2019年9月12日~15日(12日、13日はビジネスデイ)の期間、千葉・幕張メッセで開催されている東京ゲームショウ 2019。VR/ARコーナーで展開されていた『VRカレシ』ブースでは、4人のキャラクターからひとりを選び、各シチュエーションを体験できた。本稿では、『VRカレシ』の体験リポートをお届けする。
『VRカレシ』とは
IVRより2020年初頭に配信予定のスマートフォン用アプリ『VRカレシ』は、キャラクターメイキング機能を搭載し、自分だけのカレシとの恋愛が楽しめる恋愛VRシミュレーションゲーム。
TGS 2018では、キャラクターは“アキト”に固定で、声優を3人から選ぶというものだったが、今回の試遊では、穂波アキト(声:細谷佳正)、白川奏摩(声:森久保祥太郎)、楠木ゆう(声:鈴木千尋)の3人と、少し遅れて配信される山城洋介(声:藤原啓治)の4人のキャラクターからひとりを選べるように。
今回は、スペシャルトライアルということで山城洋介を選択して、さっそく試遊開始。なお、今回の試遊レビューは、恋愛シミュレーションゲームは好きだけどあまりプレイできていない亀井ライダー(20代女性です)がお届けする。
喫茶店のマスターと恋愛が楽しめる
山城は、天才と呼ばれた元救急医だったそうだが、何かの理由があって現在は喫茶店“はるかぜ”のマスターをしているという。今回プレイできるシチュエーションは、“二人っきりの診察”。
雨が降ってきたため、主人公が喫茶店“はるかぜ”に来たというところからストーリーは開始。プレイが始まってすぐ、カウンター内にいる山城さんがコーヒーを入れてくれた。
店内も作りこまれており、「本当に喫茶店にいるみたいだ」と思いながらきょろきょろしていると、さきほどまでいた山城さんがどこかへ行ってしまった。声がする方へ顔を向けようとしたが、カウンターの上に手が見えたので「ほかにお客さんがいたのか」と思い、あわてて前へ向きなおす。が、あまりにも山城さんが帰ってこないので、さっきの手はまさか……と思い切って隣を見ると山城さんでした。
山城さんは、雨が降ったことで「顔色が悪いんじゃないか」と体調の心配をしてくれている。優しい。ここで、Yesなら頷く、Noなら首を振るという選択肢が出現。選択肢により、今後の展開が少し変化する。
筆者の体調は良好だったため、Noと答えようとしたが、(おそらく平常心を保っていられていなかったため)首を振ろうとした瞬間、VRゴーグルが大きくずれ、Yesの判定に。予定とは違ったものの、「体調が悪い」と言ったならばもっと心配してもらえるのでは……? という邪な考えにすぐさま切り替え、山城さんの反応を待つ。
体調が悪いと答えた筆者に対し、元医者の山城さんはおでこに手を当て熱がないかを測ってくれた。おでこに全神経が集まっているのではと思うほど、緊張しました。
つづいて、顎に手をかけられて口の中(のどの調子)を見られる。「こんなにも緊張する診察がこれまでにあっただろうか……。いや、診察どころではない、距離が近い! いったん離れてほしい! いや決して嫌なわけではなく……」と、いろいろな感情が合わさって大パニックでした。
診察の結果、熱はなかったそうだが、今度は「顔が赤くなっている、やはり熱があるのでは」とのご指摘が。(そりゃ赤くもなります!)という心の叫びが届いたのか、「山城さんのせいで赤くなっている」とゲーム内で言ってくれたみたいだ。
2階の(おそらく山城さんの)部屋で診てくれることになったので、移動することに。立ち上がった山城さんは、近づいてきて、そのままおでこにキス。「え?」と思った直後に、「ほかの人も見てるのに(※見てない)!」「いまのは何!?」「部屋でふたりっきりは、ちょっと落ち着く時間がないと無理です」と頭の中をいろいろと駆け巡った。
しかし、ここで試遊は終了。終わってほっとしたような、まだ体験していたかったような気持ちになりながらも、興奮冷めやらぬまま喫茶はるかぜを出た。熱を測られ、キスをされ、私のおでこはもう力尽きている。
短い試遊時間の中でいろいろと起こりすぎて頭の整理が追い付かなかったが、試遊でこれだけ詰め込まれているのだ。実際に遊べるとなったらドキドキの連続に違いない。
TGS 2019は終了したが、『VRカレシ』のリリース予定は2020年初頭。もうすぐそこまで迫っている。今回試遊した藤原啓治さんの声は遅れての配信となるそうだが、キャラメイキングで自分好みのカレシとの恋愛を楽しんでみてはいかがだろうか。