2019年9月12日(木)から9月15日(日)まで(12日・13日はビジネスデイ)、千葉・幕張メッセにて開催中の、東京ゲームショウ2019(TGS2019)。初日となる12日、コーエーテクモゲームスブースにて“『仁王2』現世ステージ”がおこなわれた。

 このステージでは、2020年初頭の発売予定が発表された『仁王2』に関する最新情報や、ゲームのコンセプトなどが詳しく語られた。

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『仁王2』シブサワ・コウ、鯉沼久史、早矢仕洋介、ゼネラルプロデューサー揃い踏み! 安田P&Dによる実機プレイも披露された“『仁王2』現世ステージ”をリポート【TGS2019】_01

竹中直人氏と波瑠氏の起用を発表

 ステージには本作のプロデューサー兼ディレクターの安田文彦氏に加えて、ゼネラルプロデューサーを務めるシブサワ・コウ氏、鯉沼久史氏、早矢仕洋介氏といった、コーエーテクモゲームスの重鎮たちが登場。観客席にはコーエーテクモホールディングス会長・襟川恵子氏の姿もあり、安田P&Dもタジタジの様子だった。

『仁王2』シブサワ・コウ、鯉沼久史、早矢仕洋介、ゼネラルプロデューサー揃い踏み! 安田P&Dによる実機プレイも披露された“『仁王2』現世ステージ”をリポート【TGS2019】_02
安田文彦氏
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シブサワ・コウ氏
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鯉沼久史氏
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早矢仕洋介氏
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 まずはTGS2019用に作られたトレイラーが流され、2020年初頭のリリースを予定していることや、のちの豊臣秀吉である藤吉郎役に俳優の竹中直人氏、謎の美女・無明役に女優の波瑠氏が出演することが改めて発表された。

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 ふたりの起用を決めたのは、前作の俳優陣(市村正親氏、武井咲氏)の出演が好評を得たためだと、安田P&Dは語る。また、男らしい武将たちや妖怪ばかりの世界に、やはりキレイどころは必要だろうということで、オリジナルキャラクターの無明を登場させたのだとか。

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 さて、前作は“戦国死にゲー”というキャッチコピーだったが、本作は“戦国妖怪死にゲー”と、妖怪というワードをつけ足したキャッチコピーとなっている。日本古来に伝わる妖怪たちをよりフィーチャーしつつ、強敵を倒した際の達成感も増すような味付けを目指しているそうだ。

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 『仁王2』の基本アクションは前作『仁王』に準ずるが、妖怪の力を持つ主人公は、一時的に妖怪の姿に変身する“妖怪化”や、妖怪の力を一瞬だけ借りて放つ“特技”など、新たな技を使うことができる。また、妖怪がドロップする“魂代”を守護霊に付けることで、その妖怪の技が使えるようになる“妖怪技”も存在。この妖怪技は、“妖力ゲージ”という新たな専用ゲージを使用して発動するものだ。

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『仁王2』シブサワ・コウ、鯉沼久史、早矢仕洋介、ゼネラルプロデューサー揃い踏み! 安田P&Dによる実機プレイも披露された“『仁王2』現世ステージ”をリポート【TGS2019】_07

 さらに、本作では敵妖怪が主人公を妖怪の世界に引きずり込み、パワーアップするという“常闇”という要素も。この状態では主人公は不利になるが、妖怪化するとパワーアップの恩恵を受けられるとのこと。

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 なお、本作の主人公はキャラクタークリエイト制。顔や髪型などを詳細にカスタマイズできるほか、おしろいの色なども変更可能。さらに日本らしく、おはぐろ状態にもできるという。

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 さらにオンラインプレイでは、3人協力プレイに対応。3人がかりでも倒すのが難しいほどの強敵もどんどん出現するとのことだ。

 また、協力プレイの要素としては、非同期型の“義刃塚”も。これは、ほかのプレイヤーをNPC(ノンプレイヤーキャラクター)として召喚できるものだ。

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 そのほか、妖怪に関する詳細情報も公開。『仁王』シリーズのマスコット的な存在である木霊に加えて、その対となる妖怪・魑魅(すだま)の存在が明かされた。魑魅はアイテムを足元に置いた際、機嫌がいいとお返しをくれるが、あげたアイテムが悪いと怒り出して、何かをするようだ。

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『仁王2』シブサワ・コウ、鯉沼久史、早矢仕洋介、ゼネラルプロデューサー揃い踏み! 安田P&Dによる実機プレイも披露された“『仁王2』現世ステージ”をリポート【TGS2019】_19

 また、“すねこすり”という猫のような妖怪は、ステージ中で見つけて撫でてあげると、プレイヤーの後ろに付いてくる。付いてきている最中は、妖力ゲージが時間経過で回復するという、いい効果をもたらしてくれる。

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『仁王2』シブサワ・コウ、鯉沼久史、早矢仕洋介、ゼネラルプロデューサー揃い踏み! 安田P&Dによる実機プレイも披露された“『仁王2』現世ステージ”をリポート【TGS2019】_18
すねこすりはコロコロ転がって付いてきていた。かわいい。かわいい。超かわいい。

 シブサワ・コウ氏は本作について「前作は12年も制作に費やしましたが、本作は3年で完成させます。前作が長すぎたのはゲームコンセプトが固まっていなかったからです。本作はすでにコンセプトが固まってますから」と、紆余曲折あった『仁王』の開発についてふり返る。

 また、鯉沼氏は前作の制作途中から、すでに安田P&Dに「『仁王2』作るんだよね?」と聞いていたのだとか。それくらい前作の完成度に納得していたようで、確実に続編が作れるだろうと思っていたのだとか。

 そして早矢仕氏は「正直、前作は完全新作ということもあり、TGSでもあまり注目はなかったような気がします。ですが、『仁王2』には前作がヒットしたおかげで、期待が寄せられているのを感じます」と、ファンに感謝の言葉を述べていた。

新情報満載の質問コーナー

 続いては、Twitterに寄せられた質問に答えるコーナー。まずは登場武将について。トレイラーにも姿が出ているように、本作には若き織田信長が登場。なお、声は声優の井上和彦さんが担当しているとのこと。シブサワ・コウ氏は前作で織田信長役を演じたことを振り返りつつ「大根役者とか言われてましたが、あれは音声ディレクターが“黄泉の国から降臨した信長なんで、感情を込めずに演じてください”と言ったからなんですよ!」と言い、ユーザーからの意見を気にしていたことを明かす(笑)。

『仁王2』シブサワ・コウ、鯉沼久史、早矢仕洋介、ゼネラルプロデューサー揃い踏み! 安田P&Dによる実機プレイも披露された“『仁王2』現世ステージ”をリポート【TGS2019】_15

 “前作の主人公・ウィリアムは登場するのか?”という質問には、鯉沼氏が「いまは何も言えません。もしかしたら、もう少し後に何か言えることがあるかも」と、続報への期待を煽っていた。

 “前作をプレイしているプレイヤーに特典はあるのか?”という質問には、安田P&Dが「いまから考えます(笑)。ただ、何かいいことはあります!」と、質問を受けて特典を付けることに決めたようだ。

 “クリエイトしたキャラクターは、ひとつのセーブデータでひとつしか使えない?”という質問には、安田P&Dが「ゲーム中、決められた場所で容姿はいつでも変更可能です。また、ゲームの進行とともにカスタマイズパーツも増えていきます」とのことだ。

 最後に、早矢仕氏による解説を交えながら、安田P&Dによる実機プレイが披露された。結果は最後、安田P&Dはボスの馬頭鬼の連撃を食らいあえなく落命。骨太な難度をみずから証明しつつ、ステージは終了となった。

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