日本HPはゲーミングブランド“OMEN”において、新型ノートPC『OMEN X 2S 15』やディスプレイ『OMEN X 27 HDR』、ヘッドセット『OMEN MINDFRAME PRIME』など、14種の新製品を発表した。
OMENがブランドイメージを刷新。その訳は!?
OMENブランドが誕生したのは2016年。それから現在までの3年間で、ゲーミングPCを取り巻く環境は大きく変わってきた。かつて、PCゲームと言えばコアなゲーマーが楽しむ趣味だったが、現在はライト層も増えている。また、自らプレイせずとも、YouTubeなどで実況動画を楽しむ人も一定数存在する。
そこで、いままでブランドカラーとして使ってきた“赤×黒”を一新し、“赤×オレンジ”のグラデーションを採用した。このイメージカラーは、“幅広いユーザーに向けたブランド”を意味しているという。
とは言え、これまで行ってきたトッププレイヤーたちへ向けた支援を中止するわけではない。今年も大規模な世界大会“OMEN CHALLENGER SERIES 2019”の決勝戦を、11月1~3日の期間に、インドネシアのジャカルタで開催予定だ。
世界初デュアルスクリーンゲーミングノートPC『OMEN X 2S 15』
2019年9月中旬に発売予定のゲーミングノートPC『OMEN X 2S 15』は、世界初のデュアルスクリーンノートPC。ノートPCなのにデュアル? と思うだろうが、本当にデュアルスクリーンだ。
15インチサイズのノートPCでありながら、キーボード上部に5.98インチのフルHDタッチパネルディスプレイが搭載されている。わかりやすく言ってしまうと、キーボードの上にスマホを置いたような感じである。この小さなスクリーンは、Windowsのシステム上からもセカンドディスプレイとして認識されている。モニターを2台用意してマルチモニターにしているのと、まったく同じだ。
このモニターを制御するために、キーボード右上に独立した4つのキーが搭載されている。それぞれ“ウィンドウ切り替え”と“輝度調整”、“バックライト”、“バーチャル10キー”。とくに便利そうだったのがウィンドウ切り替えだ。これはプライマリディスプレイとセカンダリーディスプレイを瞬時に入れ替える機能。ゲーム中にメールを確認したり、攻略サイトを見たり、いろいろな使いかたができる。
そしてもうひとつ、バーチャル10キーもおもしろい。このボタンを押すと小さなスクリーンに10キーが表示され、指でタップすると10キーと同じ動作をする。タッチパネルなのでキーストロークはゼロだが、横一列に並んだ数字キーを押すよりは入力しやすいだろう。
また、ゲームファンにとってうれしいのは、専用アプリで使える“リアルタイムスクリーンミラーリング”。プライマリディスプレイに映っている画面の一部を、拡大して小さなスクリーンに映し出せる機能だ。
たとえば、ゲーム画面のミニマップやステータス画面など、小さくて見にくい部分を拡大表示できるのは利便性が高そうだ。
もちろん、ゲーム以外の用途でも使える。Photoshopなどのツール群やブラシ、カラーホイールなどを小さな画面に移動させれば、指で選択が可能になる。デスクトップPCでマルチモニター環境に慣れてしまった人にとって、とてもうれしいノートPCだ。
現行製品から薄くなったのに性能アップ『OMEN 15』、『OMEN 17』
厚さ約20mm・重量2.48kgのゲーミングノートPC『OMEN 15』と、厚さ約30mm・重量3.26kgの『OMEN 17』。従来製品より薄くなったにも関わらず、エアフローを改善させたため冷却効果が高くなった。これを可能にさせたのは、本体にメタルシャーシを採用したこと。強度を保ちつつ、より薄く堅牢に生まれ変わった。
リーズナブルなゲーミングノート『HP PAVILION GAMING 15』
ゴツゴツしたゲーミングノートPCを好まないPCプレイヤーにオススメなのが、『HP PAVILION GAMING 15』。天板は“HP”ロゴが書いてあるだけのシンプルなデザイン。厚さ約23.5mm・重量2.3kgと、一般的なノートPCのようにも見えるが、側面と底面に大きなエアフローが用意されている。排熱性能は従来製品から約85%も強化したと言うから驚きだ。
また、この製品はUHD 4Kディスプレイを搭載した“クリエイターモデル”も選択可能。動画やイラスト、写真などを制作するクリエイターにも適した1台となっている。
ゲームや動画再生に適した27型『OMEN X 27 HDR ゲーミングディスプレイ』
27インチの『OMEN X 27 HDR ゲーミングディスプレイ』は、Radeonが提唱する“FreeSync2 HDR”に対応。これはグラフィックカードとモニターのリフレッシュレートを同期させる機能で、ゲームや動画再生時により滑らかな映像を描画してくれる。
また、デジタルシネマの世界統一規格“DCI-P3”の色域を90%以上カバー。HDRモニターなので黒潰れと白飛びがしにくいのが、ゲームファンにとってうれしい。
冷却機能がさらに高性能に! 『OMEN MINDFRAME PRIMEヘッドセット』
イヤーカップ内部を冷却してくれる『OMEN MINDFRAME PRIMEヘッドセット』。冷却機能は従来モデルにも搭載されていたが、新製品“PRIME”はイヤーカップの素材を放熱効果の高い炭素素材に変更。より快適に使えるように進化した。また、イヤーカップのサイズが少し大きくなったため、かけ心地も向上。
マイクの性能も進化している。デュアルマイクを搭載し、環境ノイズをかなり抑制できるようになった。音量や音質、マイクなどの設定は“OMENコマンドセンター”で行う。簡単な操作でイコライザーや設定を操作でき、細かな調整が可能だ。
高級感たっぷりのゲーミングチェア『OMEN CITADEL GAMING CHAIR』
OMENブランドのゲーミングチェア『OMEN CITADEL GAMING CHAIR』が9月下旬に発売される。“CITADEL(シタデル)”とは“城塞”を意味する英単語。製品名の意味は“ゲームを遊ぶための自分の城”といったところだ。
ガス圧で調整できるリクライニングは最大135度。アームレストは回転、左右、前後左右など、5方向に調整できる。総耐荷重は最大136kgまで。
OMENブランドはアパレルにも注力していく
最後に紹介されたのは、OMENブランドのアパレル製品群。ゲーミングノートPCを運ぶためのバッグやヘッドセットケース、Tシャツ、パーカーなどだ。
PCメーカーだけあって、バッグ類はさすがのクオリティであると感じた。ノートPCを衝撃から守りつつも、スムーズに出し入れできるのが便利。デザインが許すならば、ビジネスシーンでも使えるアイテムといえるだろう。
ユニークなのはTシャツやパーカーといった洋服類。販促用グッズとして配布されることはよくあるが、商品として販売されるのは珍しいケースのように思う。前例が少ないだけに、ユーザーの反応が楽しみだ。
10月下旬発売
1万2800円[税別]
10月下旬発売
1万800円[税別]
10月下旬発売
9800円[税別]
10月下旬発売
4800円[税別]
9月中旬発売
9800円[税別]
9月中旬発売
9800円[税別]
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4800円[税別]