夜の東京ミッドタウンにて『P5R』がついにお披露目!
2019年8月30日、東京ミッドタウン・ガーデンテラス内にあるクラブ&レストラン“Billboard LIVE TOKYO”において、『ペルソナ5 ザ・ロイヤル』完成披露プレミアが開催された。会場となったBillboard LIVE TOKYOは、100年以上の歴史を持つ音楽ブランド“ビルボード”の名を冠する一流クラブ。そんな一流の場所で開催されたプレミアショーの様子を、たっぷりご紹介しよう。
イベント会場はクール&スタイリッシュ
まるでパレスのような東京ミッドタウンを通り抜け、Billboard LIVE TOKYOに到着すると、ブルーを基調としたお洒落な入り口から聞こえてくるのは『全ての人の魂の詩』。『ペルソナ』シリーズおなじみの、ベルベットルームのテーマソングだ。そして中に入ると、まずはジュスティーヌとカロリーヌのポップがお出迎え。さらにエントランス内には、イラストやポスター、グッズなどが一面に展示されている。もうこの時点で、『ペルソナ』ファンならば心のエキサイトが止まらないはず。
執事のような案内のお兄さんに連れられフロアに入ると、そこに広がるのはクール&スタイリッシュなお洒落空間。正面ステージ上には大型モニターが設置され、さらにその背後には大きな窓。そこからは素敵な六本木の夜景が楽しめるという仕掛けだ。完成披露プレミアの開始は19時半からの予定だが、じつはその3時間前から会場はオープンしており、100倍以上の倍率を勝ち抜き招待された一般ユーザー30人は、フロアに多数設置された試遊台で、『ペルソナ5 ザ・ロイヤル』(以下、『P5R』と略)の体験版をたっぷりとプレイすることができるようになっていた。またサービスのウェルカムドリンク、ノンアルコールカクテル“Five Royal(ファイブロワイヤル)”もふるまわれた。
関係者挨拶で語られる、ペルソナファンへの熱い感謝
会場が少し暗くなり、ステージ上の大型モニターで流れ始めたのは、初公開となる『P5R』の新規PV! 直前まで試遊台でプレイしていた人たちも、クールな音と映像に釘付けとなる。
そして壇上に現れたのは、年季の入ったペルソナファンにはおなじみの松澤千晶フリーアナウンサーだ。かなり濃いオタクとして知られる彼女は、以前、東京国立博物館で開かれた『ペルソナ5』完成披露プレミアの際にも進行役として起用され、さらにアニメ『PERSONA5 The Animation』にもアナウンサー役として登場している。そんな彼女の紹介で、まずは関係者挨拶からスタートした。
最初に登壇したのはアトラスの取締役・コンシューマー局 局長の平岡直人氏。当日は世界で初めて『P5R』を実際に触って遊べるイベントということで、たっぷり楽しんでいただきたい、と来場者にご挨拶。そして続いては開発スタッフを代表して、プロデューサーの和田和久氏、キャラクターデザイナーの副島成記氏、そしてサウンドコンポーザーの目黒将司氏が登壇。目黒氏は楽曲担当ということで、『P5R』限定版にはゲームで使用された全曲が収録されたサントラが付くので、買うならぜひ限定版をとアピールした。また副島氏は、3年前に本編が発売された『ペルソナ5』という作品に、これほど長くかかわれたのが幸せだとしみじみトーク。そして和田氏からは、じつは本日つい先ほど、『P5R』がマスターアップしたとの報告が! まだ最終的なチェックと承認待ちだというが、思わぬ朗報に会場全体も盛り上がる。そしてここで、この会場限定で新オープニングのフルバージョンも紹介された。
続けて、ソニー・インタラクティブエンタテインメント ジャパンアジアリージョンオフィスプレジデントの盛田厚氏と、セガホールディングス 代表取締役社長COOの岡村秀樹氏も登壇。ともに『ペルソナ』シリーズというIPの、今後に対する期待を熱く語っていた。おふたりとも凄く偉い方なのだが、語り口は意外とフランク。とくに盛田氏は『P5R』で新たな舞台となる吉祥寺を引き合いに、ご自身の若いころのデートエピソードを軽妙に語り、観客の笑いを誘っていた。また開発スタッフ挨拶にも共通することだが、本作シリーズが熱いファンの想いに支えられているという点を挙げ、それに対する感謝をそれぞれに語っていたのが印象的だった。
圧巻のライブパフォーマンス、そして衝撃の新情報公開!
さてここからは、AbemaTVでも生配信されたスペシャルステージが開幕! まずは『ペルソナ5』の歌姫ことLynさんが登場し、『P5R』のオープニングテーマ『Colors Flying High』を圧倒的な歌唱力で歌い上げる。4月に開催されたペルソナライブに出演したときより、少し伸びた髪先をゆるくウェーブさせたヘアスタイルがチャーミング。軽いトークで会場を盛り上げつつ、続いては3名のバンドメンバーが加わり、『ペルソナ5』のオープニング曲『Wake Up, Get Up, Get Out There』を生演奏で披露。ところがこれがスペシャルだった。グランドピアノ、アコースティックギター、そしてコンガやカホンといった手打ちのパーカッションによる、本邦初公開となるアコースティックアレンジの生演奏! 原曲はアップテンポでスタイリッシュな印象だが、このアレンジでは大人の街・東京ミッドタウンに似合うムーディーな印象となっていた。
ここでいったんLynさんは舞台を下り、再び松澤アナが登場。モニターの中から話し掛けてくるモルガナと軽妙に掛け合いをしながら、ジョーカーの中の人こと福山潤さんや、新キャラ・吉澤かすみ役の雨宮天さんのメッセージビデオが紹介された。さらにモルガナの「作ったやつ呼ぼうぜ」との乱暴なひと言で、プロデューサーの和田氏が再登場。ステージ上で『P5R』のテストプレイを行うことに。そこでテストプレイヤーとして観客席から引っ張り上げられたのは、つるつるのスキンヘッドがスポットライトにテカって眩しいひとりの男性。なんと『電撃PlayStation』の編集長、おしょうさんこと千木良章氏であった。
和田氏の解説付きで楽しくテストプレイは進み、新システムの“ショータイム”や新ペルソナのケットシー、そしてメメントス内で登場する新キャラ・ジョゼなど、『P5R』の新たな魅力が余すところなく紹介されていく。とくに印象に残ったのは、もともと快適操作だった本作が、UIの再調整や画面切り替え時間の短縮といった工夫で、さらに快適にプレイできるようになっていたこと。なんでも徹底的にチューニングし直して、仕様の調整箇所は数百か所に上るとか。実際のソフト発売を期待していてほしい。
ミニライブの途中でモルガナから届いた予告状! その内容は……?
テストプレイ後、再びLynさんが登壇しミニライブの後半がスタート。なんといきなりの新曲で、先ほどのテストプレイ時にも観客をざわめかせていた先制攻撃専用の戦闘曲『Take Over』だ。アップテンポのファンキーなロック曲で、サビ部分でカッコよく響き渡るトランペットがいい感じ。続けて前半でも素敵な生演奏を届けてくれたバンドメンバーが再登場し、雨の日BGMの『Beneath the Mask -Rain-』をアコースティックアレンジで初披露。もともとしっとりしたスロージャズだが、楽器が変わるとまた違った趣きとなっていた。
と、ここまでミニライブが進んだところで、モルガナがいきなり現れあらためて『P5R』の宣伝スタート。またこのとき、キャラ別紹介動画のジョーカーVer.も初披露となり、彼の新たな一面に観客席からはたびたび笑いが起こっていた。そしてさらに、なんだかわざとらしくモルガナが姿を消し、進行役の松澤アナのもとに謎の封筒が届けられた。Lynさんが「商品券?」とボケながら中身を見ると、それは怪盗団からの予告状。なんと、両国で開催された『PERSONA SUPER LIVE P-SOUND STREET ~Q番シアターへようこそ~』の、Blu-ray&ライブCDの発売が決定したとの朗報だ! このニュースには、会場だけでなく壇上のバンドメンバーも大騒ぎ。Lynさんも「おめでとうございます、ありがとうございます」と自己完結させ、会場の笑いを誘っていた。
そして最後の曲は、これも生演奏で歌うのは初披露となる『星と僕らと』。ゆるやかで壮大なイメージの『ペルソナ5』エンディング曲だが、アコースティックアレンジでは軽快なイメージが加わり、星空を見上げてわくわくした子ども時代を思い出す、そんな曲となっていた。
最後の最後まで新情報が乱れ飛ぶ! まだまだ広がる『ペルソナ5』ワールド!
ミニライブも終わり、完成披露プレミアも閉幕間際となるこのタイミングで、またも爆弾が投じられる。コーエーテクモゲームズとのタッグで開発される新作アクションRPG『ペルソナ5 スクランブル ザ ファントム ストライカーズ』のティザーPVが新たに公開。同作に関して、2019年10月24日に新情報が解禁されることが予告されたのだ! PVによると、今度の舞台は四軒茶屋や渋谷のみならず、仙台、大阪、沖縄まで!? はたしてどんな内容となるのか、乞うご期待である。
また9月半ばに開催される東京ゲームショウ 2019への出展にも言及され、なんと今回の完成披露プレミアで試遊できたものと同じ『P5R』体験版を、ゲームショウでもプレイすることができるらしい。さらに当日開催予定のスペシャルステージでは、ジョーカー役の福山潤さんも出演予定とのこと。今回の完成披露プレミア抽選に外れてへこんでいた貴方も、このチャンスを見逃さないように!
そして、名残惜しいがいよいよ完成披露プレミアも終盤に。まずLynさんからは、生演奏でペルソナ曲を歌えて特別に嬉しいということと、またぜひ生のライブでお会いしましょうというファンへのメッセージが贈られた。そして締めの挨拶は和田プロデューサー。こんな素敵な場所で完成披露プレミアが開催できたのも、応援してくれているファンの皆さんのおかげだと感謝を伝え、さらにペルソナ開発チームの新しい挑戦を「今後ともよろしく」と、アトラスらしいメッセージで閉幕となった。