アメリカのワシントン州シアトルで開催されるゲームイベント“PAX West”の開幕を翌日控え、マイクロソフト本社でXboxブランドのインディーゲーム施策“ID@Xbox”の体験会が行われた。

 この記事では出展作の中から、Pillow Castle Gamesのパズルアドベンチャー『Superliminal』を紹介しよう。

 本作はかつて『Museum of Simulation Technology』と呼ばれていた作品。本誌でも2015年と2016年にご紹介しているが、その後開発が進み2019年内のリリースが決定。日本語ローカライズも行われるとのこと。

 現在のスケジュールでは10月か11月にPC版がEpic Games Store独占で配信され、続けてXbox One版などの家庭用ゲーム機でも配信される見込み。SteamなどほかのPCゲームストアでは1年後の2020年末に配信予定となっている。

 さて本作のキモは、“強制的遠近法”による錯視を使って解くパズル。これは要は、影のかかり具合や視差などいくつかの条件を無視すれば、“近くて小さい物”と“遠くて大きい物”がほぼ同じ見え方になることを利用している。

 本作でプレイヤーが物体を掴むと、その時点で像(見え方)だけが固定された状態で持ち運び可能になる。この状態では距離とサイズは未定で、“近くて小さい物”にも“遠くて大きい物”にもなりうる。

物体を持った時点で見え方だけが固定され、対象の大きさと距離は不定になる。例えばスペースがある上方に向けてから離せば、“遠くて大きい物”扱いとなり、大きくなって降ってくる。

 そしてプレイヤーが物体を離した瞬間、“その見え方をしうる最大の大きさ”でサイズが決定されて出現するのだ。これによって物を大きくすることも、逆に小さくすることも可能で、そうして物体のサイズを意のままに変えて足場を作ったり、邪魔なものをどけたりすることで先に進んでいく。

 これは文字だけでは把握しにくいので、ぜひ本誌で撮影してきたプレイ動画や公式のトレイラーなどでそのマジックを目にして欲しい。

 見た目はシンプルだが、歪んだ物理法則を使ってパズルを解く実験ぽい感覚はValveの名作『ポータル』シリーズに、とぼけた奇妙なノリはインディーの名作『The Stanley Parable』に通じるものがあり、気に入る人も多いんじゃないかと思う。

近付いてズームした状態で大きくしていくことで、手のひらサイズの三角ブロックが巨大なスロープに。