2019年8月23日より全国公開が始まる映画『二ノ国』。公開目前となる2019年8月6日、都内にて本作に出演する声優ドリームチームによる、スペシャルイベントを開催。

 会場ステージには、ヨキ役を演じる宮野真守さん、ガバラス役の津田健次郎さん、ダンパ役の梶裕貴さんの3人が登場。本作を待ち侘びるファンたちを前に、3人の声優陣によるトークイベントが行われた。

宮野真守、津田健次郎、梶裕貴ら声優陣による劇中セリフの生披露も行われた映画『二ノ国』SPイベントの詳細をリポート_01
写真左より梶裕貴さん、宮野真守さん、津田健次郎さん

 今回のイベントは、3日間で2100人もの応募が殺到した中から、見事当選を果たした90組の幸運なファンたちが来場。また、イベントの様子はLINE LIVEにて生配信も行われていた。

 来場者&生配信が行われていたLINE LIVEの視聴者に向けて「『二ノ国』でヨキを演じました宮野真守です。本日は短い時間ではありますが、皆さんと素敵なひとときを……」と、まるで営業トークのような宮野さんのあいさつでイベントがスタート。

 するとすかさず「そのテンションは何仕様ですか」(梶)と鋭い突っ込みが入るなど、イベント冒頭から3人の仲の良さが披露されることに。

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梶さんのポケットに入っていたのは、自身が演じていたキャラクター、ダンパのぬいぐるみ。「かわいいんですよ」とアピールしながら宮野さんにぬいぐるみを差し出すと……。
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「ダンパかわいいね」といいながら、梶さんの頬を撫でる宮野さん。「確かに似てるけど、こっちです」(梶)といったふたりの微笑ましいやり取りに、会場は爆笑の渦に包まれることに。

 最初のトークテーマ、今作でいっしょに役を演じた3人の俳優(山崎賢人、新田真剣佑、永野芽郁)について、宮野さんは新田真剣佑に対して「もう、あんな太陽みたいな子がいるんだって。キラッキラでしたね。舞台裏でもすごく明るいんですよ。こちらもずっとニコニコして、すごく幸せな気分でいられました」と話すと、梶さんも「(山崎)賢人と仲良くさせてもらっていて、収録する前にもいろいろ相談してくれたりしていて。偉そうなことを言える立場ではありませんが……」と、言ったところで、宮野さんから「声優界の貴公子じゃないですか」と横やりが。

 じつはこれは、イベント当日の朝にテレビ放映されためざましテレビでくり出されたやり取りで、続けて自分のことを指して「プリンスですけど」と語り、さらに続けて津田さんを指して「皇帝と書いてカイザー」と呼ぶなど、3人の新たな通り名(?)に会場は大盛り上がり。

 思わぬ横やりで話が脱線していったが、「賢人の話をしていいですか(笑)」と梶さんが話を元に戻すべく軌道修正。「もともと素敵なお芝居をされている役者さんなので、思うままにぶつかっていったほうがいいんじゃないかな」とアドバイスを送ったエピソードが語られるなど、真面目な裏話が明かされた。

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 続けてのテーマで、3人の中で『二ノ国』にいそうな人物は誰? という質問が投げかけられると、3人がいっせいに宮野さんを指さす一幕が。

 「常に人を楽しませる、こんなエンターテイナーな人、いませんよね」(梶)、「現場でも変わらないよね」(津田)と、ふたりからの指摘に対して「本当に?」と、自覚のなさをアピールする宮野さん。

 「一ノ国(現実世界)には、ここまでのおしゃべりモンスターはいない。もうファンタジーですよ、宮野さんは」(梶)、「宮野ファンタジー」(津田)と、話はどんどんエスカレートしていき、宮野さんが『二ノ国』の歩くファンタジーということで、話が決着することとなった。

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「この人、二ノ国の人なんじゃない?」って思う不思議な人をいっせいにあげる場面では、全員が迷いなく宮野さんを指名。

 最後のテーマは、劇中のお気に入りのセリフを3人が生披露するというもの。二ノ国の王国を狙う黒旗軍の最高指導者であるガバラスを演じる津田さんは「愛するものを守るために、ほかのものの命を奪う。それが戦争だ」と、これ以上ない美声で非常に重みのあるセリフを披露。

 続けて梶さんから「これより、姫の身体に残る邪気を払うため、清めの泉に向けて、出航!」と、二ノ国の王女に仕える妖精、ダンパのセリフが飛び出すと、津田と宮野は「か〜わ〜い〜い〜」と、またしても突っ込みが。

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津田さんのセリフの生読みで、会場中が黄色い完成に包まれることに。劇中のセリフではあるが、非常に重みのあるメッセージとして心に響いてくるのはさすが。
梶さんはダンパになりきっていたのか、この後の司会者の問いかけにダンパの声で「はい」とナチュラルに返してしまう場面も。

 司会者より、なぜこのセリフを選んだのかと質問が飛び出すと「船に乗るシーンがあって、そのときの“出航!”というところがすごくエネルギーに満ちていて、僕の中でも印象的なシーンだったのでチョイスしました」と答える梶さん。
 するとすかさず「俺は聞いてもらえなかった」と津田さんからのぼやき節が飛び出し、会場は大爆笑。あらためてセリフをチョイスした理由について聞かれた津田さんは「いいセリフだからです」とひと言で返し、「みじか!」(宮野)、「もうちょっと何かありそうですけど」(梶)と、ふたりから突っ込まれることに。

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ふたりから突っ込まれた津田さんの口からは、「まも(宮野真守)のために時間を残した」と弁明(?)も。

 最後を締めるべく、宮野さんが選んだお気に入りのセリフを披露……するかに思われたが、突如として何かを見やる芝居がくり出されることに。渾身の演技を行い、表情をあげて発声したセリフは、「なぜ?」のひと言。

 当然のようにふたりから「終わり?」(梶)、「何でこれチョイスしたの」(津田)と突っ込まれるものの、じつはこのシーンは当初、別のセリフが入っていたそうで、しかしシナリオの変更によって削除されることになったところ、「なぜ?」だけ言うのはどうでしょうという宮野さんからの提案で採用された場面とのこと。

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おもむろに立ち上がる宮野さん。このままセリフを発するかと思いきや、突如身をかがめて何かを見やる芝居が始まることに。
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手元から正面へと目線を移す動作を2回くり返したあと、いまにも消え入りそうな声で「なぜ?」と語る宮野さん。

 宮野さんによると、こちらの場面は本編での重要なシーンとのことだそうだが、最後の大トリで決めセリフを披露してくれると思っていた矢先での突然の小芝居に、会場にいた来場者たちは大爆笑。

 さらに、宮野さんの悪ノリはますますエスカレートしていき、ついにニワトリのモノマネまで飛び出すことに。

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「ヨキってそんな動きしましたっけ?」(梶)、「それニワトリだろ」(津田)と、ふたりから激しい突っ込みが。今回来場した観客たちに対して、問題の場面になったときに宮野さんのニワトリのモノマネが思い浮かばないかといった心配まで飛び出していた。

 宮野さんのまさかのネタで大盛り上がりを見せていたイベントだが、残念ながらここで終了の時間を迎えることに。最後に3人からのあいさつが行われ、今回のスペシャルイベントは幕を閉じることとなった。

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最後まで仲の良さを全開で醸し出していた3人。大盛り上がりのうちにトークイベントは締めくくられた。

津田「こうやって、『二ノ国』で直接皆さんとお会いできるのは本当に楽しいです。皆さんはこれから『二ノ国』を見られると思いますが、おもしろかったらネタバレしないように友だちや家族に勧めてください」

「ゲームの頃から『二ノ国』が大好きなんですが、その世界観の豊かさ、そして音楽の素晴らしさ、いろいろなものがこの映画版の『二ノ国』にも詰まっています。公開したらぜひ、お友だちやご家族といっしょに映画館に遊びにいってくださるとうれしいです」

宮野「公開前に、こういったイベントができるというのは本当に素晴らしいことだと思っています。何より、宮野ファンタジーの……もとい、日野ファンタジーの世界観なので、美しい中にも、ショッキングでシリアスな内容が含まれています。僕らも普段の生活の中で、「命を選べ」とまではいかなくても、たくさんの選択を迫られるときがあると思いますが、そんな選択のきっかけになる大事なメッセージを受けとってください」

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映画『二ノ国』ストーリー
 冷静沈着で車椅子のユウ、バスケ部の人気者のハル、ハルの彼女コトナの3人は幼なじみ。ある日、突然襲われたコトナを助けようとしたユウとハルは、現実世界と並行する魔法世界「二ノ国」へ引き込まれる。
 そこは命がつながった“もう一人の自分”がいる世界。次第にユウはコトナにそっくりなアーシャ姫に惹かれていく。
 しかし、そこには「コトナの命を救うにはアーシャの命を奪わなければいけない」という残酷なルールがあった――。
 コトナを救いたいハル。アーシャを守りたいユウ。 “大切な人の命”をかけた究極の選択が迫る時、ユウとハルが下した決断とは--?

【キャスト/スタッフ】
山崎賢人 新田真剣佑 永野芽郁
宮野真守 坂本真綾 梶裕貴 津田健次郎
山寺宏一/伊武雅刀 ムロツヨシ
製作総指揮/原案・脚本:日野晃博
監督:百瀬義行
音楽:久石譲
主題歌:須田景凪「MOIL」(WARNER MUSIC JAPAN / unBORDE)
原作:レベルファイブ アニメーション制作:オー・エル・エム
製作:映画「二ノ国」製作委員会
配給:ワーナー・ブラザース映画
<命>を選べ。 8月23日(金) 全国ロードショー