隙のない高性能ヘッドセットが発表

 ゼンハイザージャパンは、高性能ゲーミングワイヤレスヘッドセット『GSP 670』のメディア向け試聴体験会を開催。体験会の中で、発売日は2019年8月1日、価格はオープンプライス(市場想定価格は42000円[税抜])であると発表された。

ゼンハイザー初の無線ゲーミングヘッドセット『GSP 670』が8月1日に発売、PC/スマホ同時接続に対応した高性能モデル_03
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『GSP 670』本体。
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体験会にはゼンハイザージャパンがスポンサードしているプロゲーミングチーム・RUSH GamingのGreedZz選手も出席。着用モデルになってもらった。
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会場は東京メトロ青山一丁目駅に直結しているSENNHEISERのショールーム。

 『GSP 670』は同社初のワイヤレスゲーミングヘッドセットだ。PCやゲーム機のほかに、スマートフォンやタブレットとの同時接続も可能。PCとはゼンハイザーの独自技術“low-latency connection”(低遅延接続)で、スマートフォンとはBluetooth 5.0で接続し、ゲーム中に電話がかかってきたときはハウジング下部のボタンひとつで即座に通話へ切り替えられるのが特徴だ。

 商品説明を行ったゼンハイザージャパン セールス部門・柴田義紀氏は、「ワイヤレス機器を使用するプレイヤーがもっとも気にするのは音の遅延。本製品は極限まで音の低遅延を実現した」と語る。

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商品説明を担当したゼンハイザージャパン セールス部門の柴田義紀氏。

 音質の設定はWindows 10用のソフトウェア“SENNHEISER GAMING SUITE”を使用する。音質だけでなく、7.1サラウンドやマイクの感度などの設定を一括して行えるツールだ。高性能ヘッドセットの名にふさわしく、マイクの設定でノイズキャンセラーやノイズゲート、サイドトーンを簡単に調整可能。

 また、マイクをオフにしたい場合は、マイクブームを「カチッ」と感触があるまで持ち上げるだけ。マイクを一時的にミュートさせたいとき、わざわざツールを開く必要がないのでとても便利だ。

 さらに、本体右側のハウジングには、音量調節のダイヤルをふたつ装備している。大きなダイヤルはゲームのボリュームで、小さなダイヤルはボイスチャットのボリュームとなっている。

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“SENNHEISER GAMING SUITE”の設定画面。
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マイクブームを持ち上げるとミュートになる。

 『GSP 670』はPS4でも使用できるが、設定ツール“SENNHEISER GAMING SUITE”を活用すれば、より性能を引き出せる。どちらかと言うと、PCゲーマーに向けた製品となっている。

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 ワイヤレスのデバイスで遅延とともに気になるのはバッテリーの性能だろう。『GSP 670』はlow-latency接続で連続16時間、Bluetoothで20時間使用でき、スタンバイ時間は200時間だ。

 充電はmicro USBケーブルを使って行い、フル充電はわずか1時間で完了する。また、緊急の場合には7分の充電で約2時間のプレイができる急速充電にも対応。さらに10秒以上接続が検知されない倍は自動的にスリープモードに移行し、信号を検知すると自動で復帰する。

『コール オブ デューティ』解説者に印象を訊く

 体験会には『コール オブ デューティ』競技シーンにおいて解説を担当する鈴木ノリアキ氏の姿もあった。

 本製品の印象を聞くと、「本体がメタリックな黒で統一されていて、高級感があるところがいいですね。ゲーミング製品は、赤とか青のアクセントが入っているものが多いですけど、僕はこっち(黒で統一された『GSP 670』)のほうが好きかな。長時間使ったわけじゃないので使用感はわからないですけど、ふつうのヘッドセットより少し重いとは思います。バッテリーが入ってるぶん、ワイヤレスヘッドセットは重いので。でも、ヘッドバンドとイヤーパッドの装着感はよかったので、そこまで気にならないかも」と語る。

 さらに、鈴木ノリアキ氏は「ファームウェアで細かく(音質や聞こえかたを)設定できるのもいいですね。手軽に買える値段じゃないですけど、オーディオインターフェースとかマイクを別で用意しないと得られないような性能がひとつにまとまっているわけで。そう考えると高くはないんじゃないかなと思います。いろいろ用意する手間も省けて楽ですし」と付け加えた。

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 ゼンハイザーは音楽制作現場の録音機器などでも知られるメーカーだ。ヘッドフォン部分だけでなく、マイクの評価も高い。『GSP 670』は放送局で使われるクオリティのマイクを搭載しているという。

 それらがオールインワンになっていて、さらにワイヤレスなので取り回しも楽。『GSP 670』は音に関するストレスを軽減してくれるヘッドセットと言えるだろう。