ベセスダ・ソフトワークスがテキサス州ダラスで開催中のゲームイベント“QuakeCon”で、同社のMMORPG『エルダー・スクロールズ・オンライン』(日本ではPC版をDMMが販売)の新ダウンロードコンテンツ“スケイルブレイカー”が、2019年8月12日に実装されることが発表された。(※海外で展開されているPS4/Xbox One版では8月27日実装予定)

 スケイルブレイカーには“ムーングレイブ神殿”と“マーセロクの巣”の2つのPvEダンジョンが含まれ、進行中の新章“エルスウェア”に続くドラゴンにまつわるストーリーラインが展開予定。合わせて実装されるアップデート23では、複数のアイテムを一気に作るマルチクラフトシステムなどの改善も行われる。

 QuakeCon開催3日目に行われたパネルディスカッションでは、今年度第4四半期から2020年第2四半期にかけて行われる改善点のロードマップも公開。ローディングの高速化やフレームレートの改善などに繋がるさまざまな項目が挙がっており、プレイがより快適になることを見込んでいるという。

「今から始めるんでも大丈夫!」クリエイティブ・ディレクターにインタビュー

 なお会場では本作のクリエイティブ・ディレクターであるリッチ・ランバート氏に話を聞く機会を得たので、その模様もお伝えしよう。

リッチ・ランバート

『エルダー・スクロールズ・オンライン』のクリエイティブ・ディレクター。

――まずはプレイヤーではない人にも向けて、ゲームの現状についてお願いします。

ランバート 今は新章のエルスウェアが動いていて、カジートの文化にフォーカスしたものとなっている。それとドラゴンも登場するようになった。『エルダー・スクロールズ・オンライン』にやっとドラゴンを出せるようになったのは僕らとしても嬉しいことだね。

 それと新クラス(職業)のネクロマンサーもいるし、ベテランプレイヤー向けには12人のプレイヤーで挑む“Trials”(試練)も新しいのがある。現状のゲームは幅広い人に向けたコンテンツが揃っていると思う。エキサイティングだね。

――プレイヤーコミュニティについてはどうでしょう?

ランバート コミュニティはかつてなく力強いものになっていると思う。E3で発表したと思うんだけど、昨年から250万プレイヤー増えて1350万プレイヤーに到達することができた。

 だから数字の上でも力強いと言えると思うんだけど、何より自分がこのコミュニティを愛しているのは、彼らが新規のプレイヤーに対してとてもオープンなことだ。このすごくデカくてさまざまな自由があるゲームに新規プレイヤーが続々とやってくる中で、既存のプレイヤーが“ロープを垂らして”助けている。これは大きいね。

――いま丁度QuakeConに合わせて30日までセールをやっていたりするわけですけど(日本でも実施)、MMORPGでよくあるのが「今から始めても大丈夫なのか?」「本当にソロで遊べるのか?」といった疑問です。

ランバート どちらもイエスだね! これは『エルダー・スクロールズ・オンライン』と他のゲームの大きな違いのひとつだと思う。

 どこでも行けて、なんでもやれて、誰とでも遊べる。僕らのゲームには古典的なエリアのレベル制限とかはないし、スタート地点から世界の反対側に行こうと思えば行ける。友達に追いつくためにプレイし続けなければいけないこともない。君が新規プレイヤーとしてやってきて僕と遊ぼうと思えば遊べるし、どちらも意味のある成長や装備や経験やスキルを得られる。

 これは、5年遊んでいるプレイヤーに合流できるようになるまで延々とソロでクエストをこなさなければいけないような他のゲームにはあまりないんじゃないかな。

壇上でも同じような質問を聞かれ「ウチのコミュニティは新人に優しいし、高レベルのプレイヤーと本当に遊べる作りになっているから今から始めても大丈夫!」と太鼓判。

――スケイルブレイカーの実装日も決まりました。

ランバート もう公開テストサーバーに入っているので知っている人もいると思うけど、スケイルブレイカーは2つのダンジョンといくつかの改善やバランス調整が主になっている。

 ダンジョンは現在進行中の“ドラゴンのシーズン”にもう少しコンテクスト(文脈)を与えるものとなっていて、ドラゴンとは何なのか、彼らはどのように世界と関わっているのかをより知ることができると思う。

 合わせて実装するアップデート23では、ゲームプレイの向上の点でクラフティングなどを中心にしていて、マルチクラフトが入る。100個ポーションを作りたい時にマウスをクリックしまくる必要はない。100作るようにセットすればオーケーさ。

 その次に来るのが“ドラゴンの大地”。これはストーリーDLCで、ドラゴンガードにまつわるものとなっていて、ある種彼らを再結集するような内容だ。同時に“ドラゴンのシーズン”におけるドラゴンのストーリーラインを決着させるものとなるだろう。

ランバート氏は右足にESOのタトゥーを入れている最中。「これからもっとすごくなるよ!」とのこと。

――スケイルブレイカーをテストサーバーで遊んだプレイヤーからのフィードバックはどうですか?

ランバート とてもポジティブで、ダンジョンに入れた新しい仕掛けを気に入ってくれた人も多いようだ。

 ダンジョンのひとつは“ムーングレイブ神殿”と言うんだけども、マップ内の仕掛けなどの環境をうまく使って進んでいかなければいけないシーンがあるし、ボス戦でもそういった部分がある。それを楽しんでくれているみたいだね。

――このゲームは過去にアップデートを通じて大胆な変更やイベントをやってきて、もうゲームの序盤の展開すら変わっているわけですが、今後もこういったものを期待しても?

ランバート イエス、と言ってもいいだろうね。僕らはクリエイティブだし、プレイヤーを面白いストーリーに巻き込むよう日々努力していて、実際うまくやってきたと思う。

 例えば当初は“エルダー・スクロールズ”の歴史の中での時間軸が違うこともあってドラゴンはいなかった。でもベセスダの他のチームと協力してあれこれ奮闘することで、あの世界の物語上納得のいくあり方を切り拓くことができた。

 だからその質問の答えはイエスだと思う。近い将来、クールなイベントを作り出せるはずさ。

――開発が公表されている『The Elder Scrolls VI』とのブリッジになるようなイベントはどうですか?

ランバート それはわからないね。同じエルダー・スクロールズの世界で繋がったものをやっているわけだけど、基本的に別のチームだしね。(「でも、もしそういうのがあったら面白いですよね?」)それはまぁ、あったら面白いだろうね。