本能寺学園の同胞よッ!

 恐怖こそ自由! 君臨こそ解放! 矛盾こそ真理! それがこのゲームの真実だッ! 服を着た豚どもよ! その真実に屈服せよッッ!!

 失礼、『キルラキル』大好きすぎる西川くんです。言いたかっただけ! 2019年7月25日に、いよいよファン待望の『キルラキル ザ・ゲーム -異布-』が発売されます。本作は、テレビアニメ『キルラキル』をアクションゲーム化したもので、販売はアークシステムワークス(開発はエープラス)が担当しています。

 一応説明しておきますと、『キルラキル』とは、『天元突破グレンラガン』などで知られる今石洋之氏を擁するアニメーションスタジオ・TRIGGERと、劇団☆新感線の座付作家である中島かずき氏が再びがタッグを組んで制作されたオリジナルテレビアニメ。その破天荒なストーリー展開や、ド派手なアクション、怒涛の熱血演出などで日本のみならず海外でも人気を誇る作品です。

 そんな『キルラキル』がまさかのゲーム化! 本記事では、発売に先駆けてプレイレビューをお届けしましょう! 結論から先に言っておきますと、『キルラキル』ファンならば即買いして問題ありません!! それくらい、『キルラキル』愛の詰まった作品なのです!!

原作から分岐する“異布”の物語

 ゲームを開始して驚くのは、まずストーリーモードを強制的に遊ぶことになる点! 対戦モード、トレーニングなどはストーリーを進めないと遊べないのです。何なら、オンライン対戦モードのランクマッチはストーリーをクリアー(皐月編)しないと開放すらされないのです。もちろんバトルも作り込まれているのですが、本作の目指すところは本格的な対戦ツールではなく、『キルラキル』ファンへ向けた作品なんだという、清々しい意気込みと男らしさを感じました!

 そんなストーリーモードの特徴ですが、本編では主人公だった纏流子。そのライバル的存在である鬼龍院皐月が、本作では主人公を務めています。シナリオは原作脚本・中島かずき氏監修によるオリジナルストーリーで、原作第8話『俺の涙は俺が拭く』から分岐した異布(IF)のストーリーが楽しめます。

 ざっとあらすじを説明しますと、壊惨総戦挙(かいさんそうせんきょ)の終盤、皐月の前に現れたのは針目縫ではなく鬼龍院羅暁。なぜ羅暁が現れたのか、原作にはなかった不可解な現象が続くのはなぜか? などなど、原作さながらのストーリーがムービー&バトルで展開されるのです。もちろん原作アニメを見ていないと「なんのこっちゃ!?」となるはずなので、もし『キルラキル』を見ていない人は、いますぐ本編を見てから買うべきです!

 なお、ストーリーは2本立てとなっており、皐月編をクリアーすると流子編が解放。皐月編の裏で流子が何をしていたのか、という物語が語られます。皐月編は基本的に生徒会四天王たちのシーンが多く、流子編では鮮血、満艦飾マコの活躍も描かれます。また、流子編では本編ではさほど活躍シーンが描かれなかった裁縫部部長・伊織糸郎が活躍することも。原作『キルラキル』にもつながるような驚きの物語が展開されますので、ぜひお楽しみに!

 ムービーは、3Dながらもまるでテレビアニメの作画のようなグラフィックで再現されており、ちょっと小綺麗ではありますが『キルラキル』らしさ満点! 羅暁が現れれば後光が指すし、画面分割シーンも大雑把な線で表現されたりと、原作さながらの演出が盛りだくさんです。

ピカッー!
ラグランパンチ-UBによる演出もいたるところに!

 アクションパートは、基本的に1対1のバトルが主体なのですが、展開に合わせて1対複数や、チーム戦がくり広げられることもあります。皐月編は、生徒会四天王が味方となる場面が多かったりするため、アクションが苦手な人でもサクサク進められる印象。一方で、皐月編クリアー後に解放されることや、流子の立場的に1対複数が多いこともあり、流子編は難度が高め。ストーリーモードは難易度変更ができますので、流子編が難しいと感じた人は難度を下げることをオススメします。

 ストーリーモードのBGMには、原作アニメに使用されたサウンドトラックが使われています。皐月様のシーンでは『鬼龍G@キLL』、犬牟田のシーンでは『犬Kあ3L』などなど、当たり前のように原作BGM流れることがファンとしてはうれしいポイント! “戦維喪失”シーンでも、『Before my body is dry』(Don't lose your way~♪ in your mind~♪ってやつ)が流れるのも感激!

 なお、対戦モードやアクションパートなどでは基本的に本作オリジナルのBGMが使われています。こちらも各キャラクターのテーマ曲があって、聞きごたえバツグン! “血威圧倒(レベル3)”状態(詳細は後述)になればテーマ曲もそれぞれ変わるし、戦維喪失奥義や勝利画面のBGMも専用になっていて、とても豪華! 個人的には最初は「原作BGMで戦いたいな~」と思っていたのですが、聞いているうちに専用BGMたちに惚れ込んじゃいました。

うでーーーーーーッ! 原作名シーン再現もバッチリ(本作は17歳以上対象だゾ!)

 すでに発表されている“純潔神髄”は対戦モードなどでは使用できませんが、ストーリーモードでは操作可能です。どんなアクションをくり出せるのかは、ぜひご自身で確かめてみてください。

アニメさながらの対戦アクション

基本はボタン連打!

 本作は対戦アクションゲームということで、基本的には1対1で戦うゲームです。基本攻撃は近接攻撃、遠距離攻撃、ガード不能のブレイク攻撃の3種類。さらに、ダッシュ攻撃や、SPゲージを50パーセント使用して発動する、各キャラクター固有の必殺技などもくり出せます。

 攻撃の基本はボタンの連打! 近接攻撃を連打しているだけで、ド派手なコンボを叩き込めるのが爽快です。さらに、左スティックの入れた方向により対空攻撃や横攻撃などに派生でき、さらにコンボ中に近接攻撃→遠距離攻撃→必殺技など、テクニカルなコンボもできるようになっています。

 また、ガード不能であるブレイク攻撃は、ヒット後に各種ボタンを押すことで自動で追尾してくれたりと、複雑な操作をせずとも、カッコイイバトルシーンを演出できるのです。アクションが苦手な人でも、バッチリ楽しめるようになっていますよ!

血威表明縁絶

 本作の特徴的なアクションが、“血威表明縁絶”(けついひょうめいえんぜつ)という、3すくみの攻防(いわゆるジャンケン)。これが『キルラキル』本編のように、口喧嘩をしながら攻防するかのようなシーンでカッコイイんです!

 SPゲージを消費して発動する“血威バースト”をヒットさせると、 血威表明縁絶へと移行。ボタン表示に応じた3すくみが発動します。勝利すると、“血威レベル”がひとつ上がり、最大3回まで血威表明縁絶をくり返します。敗北すると、その時点で血威表明縁絶が終了。引き分けになっても終了しますが、血威レベルはひとつ上昇します。また、攻撃を食らっている最中は“反撃バースト”を発動でき、無敵状態で相手吹き飛ばし、コンボから抜け出すことができます(血威表明縁絶には移行しない)。

 血威レベル1になると、各キャラクターそれぞれ固有のパワーアップ効果が付きます。皐月様なら近接攻撃の威力上昇&範囲拡大、流子ならスピードアップなどですね。血威レベル2の場合は、各キャラクターの必殺技のひとつが、超必殺技に進化。より威力の高い技をくり出せるようになります。

効果はコマンドリストに詳細が書かれています。

 そして血威レベル3になると、“血威圧倒”が発動! SPゲージが時間とともにつねに上昇するようになり、SPゲージ100パーセント消費で“戦維喪失奥義”が発動できるようになるのです。“戦維喪失奥義”は、なんとヒットすれば演出に移行し、現在のラウンドを問わず試合に勝利することができる、まさに一撃必殺の奥義となっています。

 血威表明縁絶の3すくみには、ダメージ重視、体力回復、SP回復の3つの属性が付いていますので、じつは単純なじゃんけんじゃないのがポイント。体力が減っているから相手は回復を狙うだろう、と読んだり、逆に体力回復を狙うと負けてしまう可能性があるので、裏を読むなど、奥深い読み合いが発生するんですね。

 ちなみに発動するとバトルが中断されるわけですが、血威表明縁絶の一部演出はスキップも可能ですので、そこまでテンポが悪くはならない要素だと思います。最初をうちは演出を楽しみながら遊んで、慣れてきたらスキップを活用するといいでしょう。

攻防について

 さて、基本は上記のようなシステムを使ってバトルをくり広げていくのですが、基本的にはリスクの低いガードが強力です。ガードをしてから、近接攻撃などで反撃を狙うのが基本となるでしょう。となれば、ガードを崩すブレイク攻撃の出番。ただしブレイク攻撃は技の出がやや遅く、ステップ移動で回避される危険性もあります。ステップを読んだら、つぎは横攻撃の出番となるわけです。これらの読み合いをしながら、高速でバトルをくり広げるのが本作の醍醐味となっています。

おまけ要素も満載!

 基本はストーリーモードと対戦モードがメインですが、本作はほかにも魅力的なモードが盛りだくさん。対戦が苦手な人でも、ひとりでアクションが楽しめるモードもあるんです。なお、すべてのモードはストーリーモードの進行によって解放されていきます。

チュートリアル&トレーニング

 プラクティスモードに存在するチュートリアルは、操作方法を遊びながら学べるモード。とはいえ、ストーリーモードを始めた際にもチュートリアルはあるので、操作確認をしたい場合に遊ぶといいでしょう。トレーニングモードは、さまざまな設定をして自由に操作練習ができるモードです。」

勝ち抜きチャレンジ&カバーズチャレンジ

 同じくプラクティスモードにある勝ち抜きチャレンジは、いわゆるサバイバルモード。連続して出現するコンピュータを何体倒せるか競うモードです。カバーズチャレンジは、1度に数十体登場するカバーズをどんどん撃破していく、いわゆる“無双”系のモード。1分間での殲滅数や、100体殲滅、体力がなくなるまでの殲滅数を競うといった、3つのチャレンジに分かれています。どれもオンラインランキングに対応していませんが、個人のランキングは残せるのでこういうやり込み要素があるのもうれしいですね!

ギャラリーモード

 ギャラリーモードでは保存したリプレイを見るモードのほか、劇中に登場する用語辞典など、さまざまなコンテンツが用意されています。アニメライブラリーでは、ストーリーモードのムービーをバトルパートなしで一気に見れるので、テレビアニメを見ているかのような気分で物語を楽しめます。

 さらにサウンドテストでは収録BGMをゲーム内ポイントで解放すれば自由に聞けるほか、ボイスライブラリーではすべてのキャラクターの音声も楽しめます。しかもボイスライブラリーには、声優陣のコメントなど、おまけ音声もたっぷり! なお、ゲーム内ポイントはいずれかのモードでゲームを遊んでいけば、自然と溜まっていきますよ。

声優の皆さんご自身のコメントから、ご褒美セリフまで盛りだくさんです。

 そしてアークシステムワークスといえば、おなじみのデジタルフィギュアも完備! キャラクターモデルを設置して、ポーズなどを変更してジオラマが作れるのです。こちらも表情やポーズなどは、ゲーム内ポイントで解放していきます。ここで本作唯一の不満点をあげるとすれば、生徒会四天王の通常バージョンや流子や皐月様の制服姿などがデジタルフィギュアに入っていないこと!! アップデートに期待していますよ、アークさん!!!!

『キルラキル』らしく“ワケのわからない”ものもたくさん作れます!

まとめであーーーる!!!!

 原作通りの能力を持つキャラクターたちなどなど、ほかにも伝えたい魅力はたくさんございますが、そこは皆さんが触ってぜひ感動してほしいところ。最初に言いましたが、本作は『キルラキル』ファンならば、とりあえず買って損はありません! いわゆる“キャラゲー”の中でもズバ抜けたクオリティで表現された『キルラキル』の世界観が、これでもかと味わえる作品になっています。

 とくにスゴいと感じたのは、どこを切り取っても1枚の絵に見えるほどにこだわり抜かれたグラフィック! ここまで磨きあげられているのも、TRIGGERのアニメーター・すしお氏による、鬼のような監修のおかげなのです。

こちらはすしお氏による、デザインの赤字。靴の細部にいたるまで細かい修正が入っています。
戦維喪失奥義の赤字。
制作陣が「震えました」と言うほど、細かな赤字が入っているのです。これぞ『キルラキル』愛でしょう。

 ちなみに、無料ダウンロードコンテンツキャラクターとして、満艦飾マコと“アルティメット・ダブル・ネイキッド・D・T・R(美木杉愛九郎&黄長瀬紬)”の参戦もすでに決定しています! 発売後はこちらも楽しみですね!!!!

ちなみに、全編通して裸のシーンが多いですが、原作通り。慣れてしまえば卑猥にも感じませんし、何も気にならないのは僕だけではないはず。