2019年7月23日、Tokyo RPG Factoryの新作『鬼ノ哭ク邦』の体験版が配信された。本体験版の内容とともに、遊ぶ際のコツや魅力をお届けしよう。 

 本作の体験版では物語の序盤を体験できる“ストーリーモード”と、“ストーリーモード”をクリアーすると解放される、ジョブの役割を担う“鬼ビ人”4人(アイシャ、ザーフ、ウィル、イザナ)を憑依させた状態でバトルを堪能できる“バトルモード”が楽しめる。まずは、ストーリーモードを紹介する。

 本作は輪廻転生によって命が繁栄した世界。死者との別れの悲しみは、死者をためらわせ、死者の世界・“幽リ世”に魂を縛り、輪廻の輪から外してしまうため、輪廻転生を妨げる禁忌とされている。倫理観が特殊であり、序盤からなかなかヘビーな内容だ。“生”と“死”がテーマということもあり、物語では“命”についてを考えさせられることだろう。

『鬼ノ哭ク邦』体験版レビュー。ヘビーな“命”の物語と、歯ごたえのあるバトルを楽しめる体験版のコツを紹介_06

 本作の冒頭では、幼少期のカガチが、死んでしまった両親との別れのシーンが描かれ、世界の造りを知ることができる。そして、時間が流れ、カガチは“強い想いに囚われ、輪廻転生を果たせない魂・迷イ人”を救済する“逝ク人守リ”となる。プレイヤーはそんなカガチとして、“迷イ人”の悩みを解決していくことに。

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 “迷イ人”は、輪廻転生の輪から外れてしまうため、いずれは魔物と化してしまう。この世界では、フィールドの至る所に魔物が存在する。この魔物を処理するのも“逝ク人守リ”の役目。カガチはこの魔物たちと戦っていく。

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 本体験版のプレイのコツは、“現シ世”と“幽リ世”をうまく切り替えること。カガチは自由にこのふたつの世界を行き来できるが、初めて訪れる“幽リ世”では、五感が遮断された“幽リ世縛り”という状態に陥る。このときに敵からダメージを受けると、即ゲームオーバーだ。まずは“現シ世”で“想イ主”という“幽リ世縛リ”を解除できる敵を倒し、“幽リ世”も探索できるようにしよう。

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画面上部が“幽リ世縛リ”で制限された部分。
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“現シ世”にいる“想イ主”を倒せば、解除される。

 また、迷ったときには画面右下のナビマップにうつる目的地を確認するといい。目的地にたどり着いても、何もおこらない場合や、目的地にたどり着く道が見つからない場合は、先述の“想イ主”を探してみるといいだろう。

 本作の魅力のひとつ“鬼ビ人”についても紹介しよう。“鬼ビ人”とは、カガチが戦う際にともに“武器”として戦ってくれる存在。各鬼ビ人ごとに“剣”や“槍”などの特長があり、敵や自身のプレイスタイルに合わせて、多彩なアクションができるようになっている。

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 体験版のストーリーモードをクリアーすると、バトルモードが解放される。このモードでは、4つの技を使える“鬼ビ人”が、4人編成されているため、さまざまなプレイ感を体験できるだろう。バトルモードの終盤では強力なボスが登場する。ボスはなかなか手ごわく、選択する難易度によっては、何度かやり直すこともあるはず。

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 そんなバトルモードのコツを伝授しよう。ひとつめは、ボスにたどり着くまでに回復アイテムである“癒し香”を満タンにしておくこと(道中で入手できる)。

 ふたつめは、ストーリーと同様に、“現シ世”と“幽リ世”を上手く切り換えること。“幽リ世”では不意に特殊な法則“幽リ世の理”が発生するのだ。攻撃がすべてクリティカルになるというものなどがあり、自身はもちろん、敵にも効果が反映される。体力が少ない場合や、攻撃を受けるとまずい場合には、“現シ世”に戻るといい。

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※こちらはストーリーモードの画面です。

 みっつめに、“鬼ビ人”との同調率。攻撃をすると、画面左下に表示されるパーセンテージが上昇する。この値が高いほど、攻撃の威力は増す。ただし、数値の上昇により、防御力は低下するので注意が必要だ。さらに、このパーセンテージが100%を越えたときに、“鬼哭化”を発動できる。攻撃力や技が強化されるので、ここぞというときに使うべし。たとえば、上記の“幽リ世の理”と組み合わせると、より威力を発揮できそうだ。

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攻撃を避ける自身があるなら、200%まで同調率を溜めて、攻撃力が高い状態で戦うのもアリだろう。

 最後のポイント、バトルモードでボスと戦っている途中で、敵がPOPする。この敵が意外と厄介。これはあくまで一例ではあるが、範囲攻撃が得意な“鬼ビ人”イザナを使用すると、ボスとともにその敵も巻き込めるため、スムーズに進めるだろう。とはいえ、個人のプレイスタイルで使う“鬼ビ人”は変化するはずなので、ひと通り試した後に、得意な“鬼ビ人”で挑戦するのをオススメする。

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黄色く浮遊している物体も巻き込んで攻撃しよう。

 本レビューにて本作が気になった方は、ぜひダウンロードして遊んでみてほしい。とくに、アクションバトルの腕に自信がある人は、バトルモードの難易度“MANIAC”で挑戦すれば、歯ごたえのあるバトルが楽しめるだろう。また、本体験版の内容は、製品版に引き継ぎが可能だ。製品版を購入予定の人は、発売日まで隅々まで探検し、準備をしておこう。

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