子どもの職業・社会体験施設“キッザニア”では、任天堂がオフィシャルスポンサーとなりNintendo Laboを活用したパビリオン“ゲーム会社”を2019年7月にオープン。2019年7月12日にオープンとなるキッザニア甲子園にて行われた、オープニングセレモニーのリポートをお届けする。

人々を笑顔にする体験ができる

 司会を務めるこども議会議員(※)のあやりんとマルモフによる開会挨拶と来賓紹介のあと、キッザニアの代表として圓谷道成氏、任天堂の代表として柴田聡氏から挨拶が行われた。

※こども議員……キッザニアの街をよりよくする活動をしているこどもたちのこと。

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左から、マルモフ、あやりん

 圓谷氏は、任天堂の商品の思い出を語りつつ、Nintendo Laboを活用したゲーム会社について「新しいゲーム作りを提供したい。こどもたちには、いろいろな発想でチャレンジしていただきたい」と語った。

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KCJ GROUP 代表取締役副社長 圓谷道成氏

 柴田氏は、自身がNintendo LaboのRobot Kitを装着して登場し、実際にプレイしている様子を披露。人々に笑顔になってもらうことを考えながら体験してもらいたいとのことで、この“ゲーム会社”パビリオンで笑顔が世界に広がってほしいとの目標も話された。

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任天堂 取締役 上席執行役員 柴田聡氏
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足踏みすると歩けて、腕を広げると飛べるなど、実際に身体を動かしながら説明してくれた。

 つぎは、“ゲーム会社”パビリオンのユニフォームを着た子ども議員のふたりが登場し、ユニフォームのお披露目とゲームクリエイターとなって“ゲーム会社”のデモンストレーションを行った。

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左から、なっぴー、そうちゃん
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 ここで、“ゲーム会社”で体験できることを簡単に説明すると、ゲームを遊ぶための新しいコントローラー“Toy-Con”を開発。ほうきやヘルメットなど身の回りにあるアイテムと組み合わせて新しいゲームの操作方法を考えるというもの。

 今回、なっぴーはほうき、そうちゃんがヘルメットを使用して新たな操作方法を開発した。

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なっぴーは、「ボタン操作より、身体を動かすので、実際に車を運転しているとように感じられます」と感想を述べた。
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そうちゃん「ヘルメットがコントローラーになるのがおもしろそうだと思ったから」と、なぜヘルメットに選んだのかを話してくれた。

 セレモニーの最後は、いよいよ“ゲーム会社”のオープンとなるテープカット。圓谷氏、柴田氏、なっぴー、そうちゃんが登壇し、無事にテープカットが行われた。

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 また、今回のセレモニーでは、キッザニア内で新聞記者を体験している子どもたちによる写真撮影も行われ、テープカット後には号外として新聞記事が配布されるという演出も。号外が配られるとは予想しておらず、記者を含め驚きの声が挙がっていた。

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キッザニア内で体験できる新聞社が発行した号外。“ゲーム会社”がオープンしたというニュースが伝えられている。

 セレモニー終了後は、子どもたちが実際にゲーム開発を体験する様子を見学。体験では、Nintendo Switchに搭載されたJoy-Conの仕組みについて学習し、身の回りのアイテムを組み合わせてジャイロセンサーを活用した新しいゲーム操作方法を考える、といった流れ。

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Joy-Conをアイテムに取り付ける装置を組み立てている様子。
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レコードや床用ワイパー、セレモニーでも使用されたほうき、ヘルメットなどさまざまなアイテムが用意されている。
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ヘルメット上部に取り付けてあり、頭を傾けて操作する。

 体験したあとは、オリジナルゲームのパッケージを持ち帰れるという。コントローラーの名前も自分で考えられるとのことで、レコードをコントローラーにした子は、“DJ Toy-Con”という名前に。

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「たしかにDJだ」と納得できるような動きで、車を運転していた。ネーミングセンスが素晴らしい。
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画像のように、撮影した写真とともにオリジナルパッケージを作成し、持ち帰れる。これはほしい。

 体験した4人の子どもたちは、体験してみて「楽しかった」ととても満足そう。ゲーム開発を体験できる施設が誕生したことで、ふだん接しているゲームの開発過程に触れて、ゲームクリエイターという職業がより身近に感じられるようになるのではないだろうか。

 また、ゲーム開発だけでなく、この“ゲーム会社”の体験を通して、ゲームに関わる仕事に興味を持つ子どもたちが増えてくれたら、記者としてもうれしいところだ。

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