世界中の人を感動させたオモチャたちのアドベンチャー最新作がいよいよ公開

 全編フルCGでオモチャと人間の友情を描き、世界中で大ヒットを記録した映画『トイ・ストーリー』シリーズの新作『トイ・ストーリー4』の全国公開が2019年7月12日よりいよいよスタートした。

 『トイ・ストーリー』シリーズと言えば、保安官人形の“ウッディ”と、スペースレンジャーの最新トイ、“バズ・ライトイヤー”のコンビを中心に、仲間のオモチャたちと持ち主の少年、アンディとの友情を中心にこれまで3作のシリーズ作が作られ、いずれも大ヒットを記録。

 とくに、2010年に公開された『トイ・ストーリー3』は大学生に成長したアンディとオモチャたちとの関係や、新しい持ち主となる少女、ボニーとの出会いを最上級のストーリーテリングとして描ききり、その完成度の高さとこれ以上ない完璧な終わりかたで、史上最高のフィナーレとまで言われているほどである。

 そんな、完璧な結末の後を受ける形で、ウッディやバズたちの新たな活躍が描かれるシリーズ最新作『トイ・ストーリー4』は、“過去作を上回る“語るべき物語”がある場合以外は続編を作らない”というポリシーを持つピクサーが絶対の自信を持って贈り出してきた作品……ということになる。

 ウッディやバズたちといえば、2019年1月に発売されたスクウェア・エニックスの人気RPG『キングダム ハーツIII』にも登場し、映画だけでなくゲームの世界でも新たな冒険を見せてくれており、さらに新作映画が公開されるというのは、ファンにとってこれ以上喜ばしいことはないのだが、あの完璧な結末を受けて、あれ以上の感動的な作品ができるのだろうかと、一抹の不安を抱く方もいるのではないだろうか。

 史上最高のフィナーレを迎えたはずなのに、なぜ新たなストーリーが描かれることになったのか?

 映画公開前に本作のプロデューサーを務めるマーク・ニールセン氏にお話を聞く機会が得られたので、ここでその内容を紹介していこう。

マーク・ニールセン

1996年、『バグズ・ライフ』(’98)のモデリングおよびシェーディング・コーディネーターとしてピクサー・アニメーション・スタジオに入社。以降、同社の代表的な作品の製作に関わり、本作で初めて長編映画のプロデューサーにクレジットされる。

――『トイ・ストーリー』はシリーズを重ねるごとに完成度が高まり、第3作では完璧なフィナーレを迎えました。かつてないほど綺麗な終わり方をした作品でしたが、今回なぜ続きを描こうと思われたのでしょうか?

マークじつは私も『トイ・ストーリー3』でこの物語は終わりを迎えた……と思っていました。ただ、シリーズの原案を担当しているアンドリュー・スタントンは、『トイ・ストーリー3』の製作中、じつは密かにその先のストーリー、「ウッディとボー・ピープの物語を描きたい」という考えを抱いていたそうなんです。でも、その思いはずっと彼の胸の奥に秘めていたそうで、私たちがその話を聞いたのは、『トイ・ストーリー3』が完成してから数年が経ってからでした。このアンドリューの発言があって、皆がその展開に納得、共感したことで、『トイ・ストーリー4』の制作がスタートしたというわけです。

――『トイ・ストーリー』が誕生した1990年代はPCのスペックもいまほど高くなく、全編フルCG作品の制作は大変だったと思います。いまはPCのスペックが相当に高くなりましたが、制作は楽にはなりましたか? それとも、相変わらず大変でしたか?

マーク1995年当時と比べるとコンピューターは飛躍的な進歩をしていますが、それで制作が楽になったかというと、そんなことはありません。『トイ・ストーリー』の制作時は、その時代にある技術を超えた作品を作り出すことに力を注いでいました。この考えはいまも変わっていません。あれから20年以上が経ちましたが、私たちは当時と変わらず、その時に使える技術を超えた作品作りを目指しています。レンダリング技術の向上により、作品のディティールは格段に美しくなっています。ただ、シリーズ作としての一貫性を持たせるため、過去作を見ても最新作を見ても、違和感を感じないような画作りになるように最新の注意は払っています。

――今年は映画の公開に先駆けて、ゲーム作品の『キングダム ハーツIII』でウッディやバズたちの活躍が見られました。ゲームに登場すると聞いた時はどのように思いましたか。

マークキングダム ハーツ』シリーズが素晴らしい作品だという話はずっと聞いていましたので、この話があったとき、返答を躊躇することはありませんでしたよ。ウッディやバズたちという、私たちが愛するキャラクターが『キングダム ハーツ』の世界に登場して活躍してくれるというのは、これ以上ない驚きとよろこびですね。

――実際に発売された『キングダム ハーツIII』に登場するワールド“トイ・ボックス”は、従来のファンだけでなく、『トイ・ストーリー』ファンも「シナリオの完成度が高い」と、好意的に受け止められています。そんなファンたちからの声は届いていますか?

マークもちろんです。ピクサーの社内にはゲーム会社とのやりとりを担当しているスタッフがいますが、その担当者を通じて、ゲームを遊んだ皆さんからの声は届けてもらっています。

――『トイ・ストーリー4』をひと足先に見せてもらったのですが、これまでの集大成とも言える結末にはとても感動しました。でも、見終わった後にはこの先の展開を見てみたい……という気持ちが沸き上がっているのも正直なところです。ウッディとバズたちのさらなる物語を描いてみたいという思いはありますか?

マーク『トイ・ストーリー3』では、アンディとウッディたちの関係が終わりました。でもその先には、違う環境に置かれたウッディの新しい物語があるんだと思ったからこそ、今回『トイ・ストーリー4』を作りました。私は、これでウッディとバズの物語はいったん終わった……と思っています。でも、将来のことはわかりません。これまでも「これが最後だ」って思っていましたからね。フォーキーとボー・ピープに関しては、Disney+(ディズニー・プラス)というストリーミングサービスで、新たなスピンオフ短編作品の公開が予定されているのですが、この先もありとあらゆる可能性が考えられるはずです。

――最後に日本のゲームファンと『トイ・ストーリー』ファンに向けて、『トイ・ストーリー4』の見どころを教えてください。

マーク『トイ・ストーリー4』は、私たちが誇りを持って作った作品です。昔から皆さんがよく知っているキャラクターも出てきますし、新しいキャラクターたちを皆さんに見ていただくことができることもうれしく思っています。本作はとても楽しい作品になっています。感動的なエンディングもお約束しますので、ぜひ劇場に足を運んで楽しんでください。

 『トイ・ストーリー4』の見どころは、新しくオモチャの仲間に加わったキャラクター、“フォーキー”と、第1作、第2作ではウッディの彼女的存在として描かれながら、第3作ではその姿が見られず、今回20年ぶりに復活を遂げることになる陶器製のオモチャ、ボー・ピープの存在に尽きるだろう。

ボニーが使い捨てのフォークを使って作った、手作りオモチャのフォーキー。ボニーのお気に入りのオモチャとなったはずが、自分のことをゴミだと思いこんでいるため、みんなの前から逃げ出してしまう。
第1作、第2作でウッディの仲間として登場しながらも、第3作ではその行方がわからなくなっていたボー・ピープ。なぜ彼女はいなくなったのか? そしてこれまでどうしていたのか? その真相が明かされるのだろうか。

 ウッディやバスといったおなじみの面々に、新たなオモチャとなつかしのキャラクターが加わり、どのような新たな物語が描かれていくのか。

 最高のフィナーレと呼ばれた『トイ・ストーリー3』のその後を描くシリーズ最大の感動のアドベンチャー、『トイ・ストーリー4』は全国の劇場にて、絶賛公開中だ。

『トイ・ストーリー4』ものがたり
 “おもちゃにとって大切なことは子供のそばにいること”―― 新たな持ち主ボニーを見守るウッディ、バズら仲間たちの前に現れたのは、彼女の一番のお気に入りで手作りおもちゃのフォーキー。しかし、彼は自分をゴミだと思い込み逃げ出してしまう。ボニーのためにフォーキーを探す冒険に出たウッディは、一度も愛されたことのないおもちゃや、かつての仲間ボーとの運命的な出会いを果たす。そしてたどり着いたのは見たことのない新しい世界だった。最後にウッディが選んだ“驚くべき決断”とは…?

■監督:ジョシュ・クーリー
■製作:ジョナス・リヴェラ、マーク・ニールセン
■全米公開日:6月21日
■日本版声優:唐沢寿明、所ジョージ、戸田恵子、竜星涼、新木優子、チョコレートプラネット(長田庄平、松尾駿)ほか
■原題:Toy Story 4
■配給:ウォルト・ディズニー・ジャパン
7月12日(金)全国ロードショー