2015年よりサービスが開始された、スクウェア・エニックスのPCブラウザゲーム『インペリアル サガ』(以下、『インサガ』)。ゲームのエンジンに使用されていたAdobe Flash Playerのアップデート及びサポート終了を受け、2019年12月26日に『インサガ』はサービス終了を迎える。

 そんな『インサガ』ファンたちに向けたイベント“インペリアル サガ ファン感謝祭”が、2019年6月29日、東京・クロークプライムスタジオにて開催された。このイベントは事前応募による抽選で参加可能で、ネット配信もナシ。会場に訪れた約100人前後の人たちに向けたクローズドイベントだったのだ。

会場にはイラストの展示や、アデルのパネルが登場。
イベント限定ドリンクとして、アデル、ネメアー、ヴァダガラをイメージしたカクテルが、電球ボトルで提供された。飲めば何かを閃くかも……!?
筆者もいただいたのだが、お味はどれもキリッとビターでオトナなお味。ダークなテイストの多い『インサガ』らしさが味わえた。

 イベントでは、結さん(女優・タレント)がMCを務め、奥州一馬氏(『インサガ』プロデューサー)、中本真吾氏(『インサガ』ディレクター)、ベニー松山氏(『インサガ』シナリオライター、ゲームライター、小説家)といった、『インサガ』のメインスタッフが勢ぞろい。さらに、『サガ』シリーズの生みの親である、河津秋敏氏(『サガ』シリーズ エグゼクティブプロデューサー)も登壇した。

左から、結さん、松山氏、河津氏、中本氏、奥州氏

ベニー松山氏のガチパーティが唸る!

 最初のコーナーは、アビスバトル“三相一体”を松山氏、中本氏、奥州氏の3人でリレー形式でチャレンジする“インサガチャレンジ”。

 結論から言うと、何の問題もなくクリアー達成(笑)。今回のチャレンジは、松山氏の個人アカウントを使用してバトルに挑んだのだが、松山氏が用意した構成が、状態異常完全耐性を持っていたりと、対“三相一体”ガチパーティだったのだ。パーティ発表時には、来場者たちからも「おおっ!?」と驚きの声が出たほど。そんなわけで、ほかのコーナーのトークを挟みつつ、余裕しゃくしゃくで挑戦は達成された。

関係各所からのコメントを披露!

 つぎのコーナーへいく前に、『インサガ』に関わるさまざまな人からのコメントが披露された。そのコメント原文をここで公開しよう。

倉持 諭氏

 『インペリアル サガ』ユーザーの皆さん、これまでありがとうございました。昨年は3周年のイベントにも出演させていただき、新しいアデルのイラストをお披露目できたことがうれしかったです。あのデザインは自分でも気に入っています。これからも『サガ』シリーズを盛り上げられるよう頑張っていきますので、よろしくお願いいたします!

倉花千夏氏

 歴史ある『サガ』シリーズの皇帝を描かせていただき大変光栄でした、有り難うございました!少しでもファンの方々に喜んでいただけたなら幸いです。

伊藤賢治氏

 『インペリアル サガ』の音楽では、いまは『サガ』ファンにはお馴染みになった方々に、私の作曲した楽曲を編曲して頂き、『全軍突撃!』を始めとするバラエティ豊かな楽曲たちを作り上げていきました。ライブなどでも『インサガ』の楽曲は、今後も演奏していくと思いますので、今後とも是非一緒に盛り上げて頂けたら嬉しいです。いままでありがとう、そしてこれからもよろしく!

小林智美氏

 『インペリアル サガ』を長いこと御愛顧いただきありがとうございました。ゲームをプレイされた日々が皆様にとって良い思い出となりましたら幸いです。また新しい作品などで皆様に絵をお目にかけることができたら嬉しく思います。

『インサガ』4年の歴史を振り返り!

 インサガチャレンジと並行して進められたのが、年表を見ながらトークをくり広げる“インサガ年表”コーナー。さまざまなアップデートが行われたタイミングなどを見ながら、開発の裏話などが披露された。

2015年

 2015年12月に実装されたエッグルートについて、松山氏が実装の経緯を明かした。じつはエッグルートは最終皇帝フィニスの存在が先行で生まれたルートとのことで、フィニスは当初、デザインのみが存在し、キャラクター設定はなかったのだとか。アデルとフィニスは対の関係で、アデルは獅子がモチーフ、フィニスはユニコーンがモチーフとなっているそう。その後フィニスの設定が生まれ、エッグルートが誕生したのだという。

2016年

 2016年2月、LP0によるキャラクターロストが廃止となった。奥州氏は「もともとのゲームのコンセプトが『ロマサガ2』をベースにしていて、LP0でキャラがロストするというシビアさも特徴のひとつだったので、廃止についてはかなり議論を重ねました」と当時の心中を明かす。

 また、キューブルートをメインストーリーに組み込んでいくのは松山氏からの提案だったという。しかし松山氏は、分岐するストーリーを書く作業量が多くなり、たいへんな思いをしてしまったのだとか。

2017年

 2016年に実装された“覚醒”システムにより強敵を倒しやすくなったところ、より強い敵にチャレンジできるように追加されたのが、2017年に実装された“アビスバトル”。コマンドを選び、強いボスを倒すというRPGらしい要素を復刻させる狙いがあったという。

 また、2周年を迎えるタイミングで月光ルートが追加された。2周年に向けて何をすべきか、半年前から練るに練っていたのだとか。松山氏はイベントシナリオを手掛けつつ、さらに月光ルートも同時進行していたため、松山氏は「あまりにもたいへんすぎて、当時の記憶がないです(笑)」と、相当苦労されたようだ。

 12月には“インペリアル サガ 公式設定資料&画集 アルタメノス伝書”が発売。『インサガ』はオンラインゲームゆえにアップデートが頻繁に行われる。基本的に資料集の類は作る予定はなかったそうだが、さまざまなイラストを本にして残しておきたいという思いもあり、実現した企画だという。

2018年~2019年

 2018年に追加された大きなポイントは、“ステータスのもと”の実装。アイディアとしては初期の段階からあったそうだが、これまで育成をがんばっていたプレイヤーのことを考えると、実装を躊躇していたという。さまざまな要素が揃ったところで、ようやく中本氏は実装の決断に至ったと語る。

 そして2018年12月に追加された、真アデルルート。どうしてもメインシナリオの第一章で死んでしまうアデルを、どうにか活躍させるべく考えたルートであり、光ルートのシナリオ補足をするために生まれたルートだという。当初は、『インサガ』0章の実装を予定していたのだとか。

 また、観客たちから質問が飛ぶこともあり、“真アデルルートのヴァダガラと、今後共闘することもあるのか?”という質問では、松山氏は「とりあえず最終シナリオはまだ追加されますので、ちょっとお待ちください!」との発言も飛び出していた。

イベント&ガチャ

 これまでのイベントとガチャのバナーを振り返るコーナーも。中本氏は2016年1月のクジンシーイベントからイベントに関わるようになったそうで、じつはクジンシーイベントのプロットを描いたのも中本氏なのだとか。ヴィクトール、ジェラール、レオンの3人ならどうなるか? という妄想を爆発させたそうだ。

 松山氏は『サガ フロンティア2』のキャラクターたちが参加するタイミングで、この世界になぜ『サガ フロンティア2』の人物が現れるのか、整合性を取るのに苦労したという。

 また、『ロマンシング サガ2』のキャラクターたちは、ジェラールなどの一部を除いて基本的に個性が薄いので、どうやってキャラクター性を立てるのかが、松山氏が悩んだポイントなのだとか。

 『アンリミテッド:サガ』のキャラクターたちが登場した際には、キャラクターバランスに苦労したそうで、中本氏は「いわゆる“神”と呼ばれるキャラクターがいますが、『インサガ』でも強くするべきか悩みました」と、おそらくゴージュについてのエピソードも披露された。

『インペリアル サガ エクリプス』始動!

 イベントの最後には、『インペリアル サガ エクリプス』の発表が行われ、会場先行でティザートレーラーが放映された。『インペリアル サガ エクリプス』の詳細については、下記記事をチェックしてほしい。

 また、『インペリアル サガ エクリプス』のクローズドベータテストへの応募受付が、2019年7月1日よりスタートしている。応募締め切りは2019年7月14日。詳しくは公式サイトにて!

『インペリアル サガ エクリプス』ティザートレーラー