『FFXIV』の次期拡張パッケージ『漆黒のヴィランズ』のアーリーアクセスが、2019年6月28日にいよいよ幕を開ける。新たな冒険の広がりを前にして、これまでにさまざまな情報が公表されてきた中、その総仕上げとも言うべきプロデューサーレターLIVEがアメリカ・サンフランシスコにて実施。NPCとともにダンジョンを探索できるフェイスシステムの詳細や、ティターニア討滅戦を始めとする最新コンテンツの見どころが詳しく紹介されたので、その模様をお伝えしよう。

 放送の冒頭で、新規インスタンスダンジョンのウォークスルームービーが公開に。

ギャザラーとクラフターの調整点は?

 ここからは、当日に公開された情報を順番に振り返っていく。とくに注釈のない限り、箇条書きで示したコメントはすべて吉田氏によるものだ。

ティターニア討滅戦

四角形のフィールドでティターニアと戦うことになる。
  • ティターニアは妖精たちの王。さまざまな妖精を使役しつつ攻撃を仕掛けてくる
  • グラフィックス的にも凝った作りになっている
  • レベル73で挑むことになる。どのようなバトルになるのか、いろいろ想像していただければ

フェイスシステム

フェイスシステムの概要。
物語の進行状況に応じて、選べるNPCの種類が変わる。
NPCどうしによる掛け合いも見どころのひとつ。
“光の巫女”のミンフィリアは、忍者に似たアクションをくり出していた。
  • ある程度敵に近づくと、タンク役のNPCが自動的に攻撃を仕掛けてくれる
  • ボス戦のギミックにもキッチリ対応してくれる
  • 『漆黒のヴィランズ』のメインストーリーに関連して登場するインスタンスダンジョンは、すべてフェイスシステムによる攻略が可能
  • どのロールで参加してもタンクひとり、DPSふたり、ヒーラーひとりの通常構成で戦える
  • 専用のAIが搭載されているため、プレイヤーがNPCに命令を下す必要はない
  • NPCの動きは、賢さよりも個性を優先した味付けになっている。ストーリーにどっぷり浸りたい人はぜひフェイスシステムを試してほしい
  • 4人のプレイヤーでパーティを組んで挑むほうが、クリアー時間の面では効率的。フェイスシステムを使用した際の攻略時間の目安は、全滅しなければ30分くらい
  • プレイヤーが戦闘不能に陥ると、その時点で全滅扱いになる。NPCに関しては、レイズやリザレクなどによる蘇生が可能
  • 最初の1回目はメインストーリーを通じて挑むため、進入地点の周囲にNPCが立っている。フェイスシステムで突入可能なNPCの頭上には専用のマークが付いているので、これを目印にメンバーを選択していくことに
  • 一度クリアーしたインスタンスダンジョンは、メインコマンドから“フェイス”の項目を選ぶことでメンバー選択画面が呼び出せる
  • ソロで楽しめるシステムのため、マッチングによる待機時間が生じない
  • ロットインによる勝負がないので、(バランス維持のため)装備やアイテムの出現率が通常の4分の1に引き下げられている
  • タンクの練習がひとりで行えるので、モンスターの誘導が不安な人はフェイスシステムで練習してみては
  • NPCにはMPの概念がない
  • 敵の範囲攻撃を避けているあいだ、(近接系の)NPCは攻撃ができない。そうした状況が連続で続いたりすると、強力な攻撃を発動して火力を取り戻そうとする。NPCが足手まといにならないよう裏側で計算が行われているので、常に安定した戦いが展開できる
  • NPCどうしの掛け合いは、たくさん作りすぎると組み合わせを探すのがたいへんになってしまうので、さほど多く入れていない
  • サブジョブのレベル上げでフェイスシステムを用いる際に、いろんなメンバー構成を試してほしい。彼らによる会話を通じて、シナリオの知られざる裏側が垣間見えるはず
  • DPSで挑む場合、ミンフィリアはプレイヤーに遠慮してリミットブレイクをあまり使わない。逆にアリゼーは、敵を倒すことがパーティに対する貢献であると強く思っているので、ゲージが溜まった時点でリミットブレイクを発動する
  • タンクやヒーラーで参加した場合、ミンフィリアは積極的にリミットブレイクを使ってくれる

ギャザラーの調整点

ギャザラー関連のおもな調整ポイント。
『新生エオルゼア』エリアでの釣りで用いる餌が1種類に統一される。
『漆黒のヴィランズ』開幕に合わせてギャザラーの新規装備が追加に。
  • ギャザラーは全般的に、かゆいところに手が届く調整がほどこされている
  • これまで記憶やメモ書きに頼らなければならなかった部分が、採集手帳で確認可能に
  • いわゆるエオルゼア時間とノルヴラント時間が、偶然にもピッタリ一致している。このため、両地域の時差などを考えずにプレイできる
  • いずれ“蒼天餌”や“紅蓮餌”みたいなものが出てくるかもしれない

クラフターの調整点

ギャザラーと同様、クラフターにも新アクションが追加される。
製作ウィンドウのデザインが一新。各種情報がコンパクトにまとめられている。
『紅蓮のリベレーター』で追加された秘伝書の入手難度が緩和に。
新たに追加されるクラフター向けの装備。
  • 効率100のアクションを使用した際のゲージの伸び具合が、数値で確認可能に
  • 属性が廃止されることで、特定の技をセットし忘れたために製作が失敗するという事態が今後発生しづらくなる
  • 収集品製作のアイコンが、ウィンドウ内の2ヵ所に表示されるようになる
  • 下部にある矢印をクリックすると、ウィンドウを小さく畳み込める
  • 『漆黒のヴィランズ』で追加されるレシピの中には、初期品質の上限が従来の50%から75%に引き上げられているものがある
  • 細かい数値調整も行われているので、実際に触ってみれば違いがわかるはず
  • 採集できるもの/製作できるもの/新式装備の有無みたいなところは、4.Xシリーズの流れをそのまま引き継いでいると思っていい。いまから準備をしておこうと考えている人は、『紅蓮のリベレーター』の開幕当時を思い出していただければほぼ間違いない
  • 新たなマテリアが実装されるのかどうかについては、まだ黙っておく。僕がこういう伝えかたをしたときは、過去にどのような結末を迎えているのか……そのあたりをヒントにお考えいただきたい

システム関連アップデート

ミラージュドレッサーの収納数が倍に!
Bランクのリスキーモブが近くにいると、その場所を示すヒントが画面に表示されるように。
リテイナーを呼び出した際に現れるウィンドウが一新される。
表示するアチーブメントの絞り込みが行えるように。
メンターの取得条件が変更される。新条件を満たしていても、改めて申請を行っていないとパッチ5.2公開時点でメンター資格が解除されてしまうので、更新手続きをお忘れなく。

 パッチ5.2公開時点で新条件を満たしていない既存のメンターは自動的に資格が取り消されるので、事前の更新をお忘れなく。

庭具のプレビュー画面。好みのアイテムを実際に配置して、雰囲気や見た目を確認できる。
『漆黒のヴィランズ』公開のタイミングで、調度品デザインコンテストの入賞作も実装される。
  • 今回紹介する以外にも、4倍以上のシステムアップデートが盛り込まれている。残ったぶんはパッチノートでご確認いただきたい
  • 新たなトームストーンの名称は、魔典と幻想。週ごとに取得制限が設けられているのは、後者のほう。第一世界には古代アラグ帝国が存在しないが、(アラガントームストーンという呼び名は)どうなるのか……?
  • 庭具と家具のどちらもプレビューで呼び出せる
  • 調度品のカラーリングも事前に確認可能
  • Sランクのリスキーモブにはサプライズ要素がひとつ存在する。詳細は秘密だが、ぜひ期待してほしい
  • アチーブメントを遊ぶ目標にしてもらうべく、今後も継続的にアップデートを加えていく予定
  • 新たな取得条件を達成したうえで、対応するNPCにもう一度申請を行うことでメンターの資格が更新できる

希望の園エデン

光の氾濫に飲み込まれた場所は、このような無の大地となる。遠くに見える、生物のようにも見える物体は……?
  • 無の大地は、次元の狭間オメガにも登場したイベント進行用のマップとして登場する
  • 第一世界には、光の氾濫で消滅してしまったエリアが多く存在する。そこに新たな属性の力を取り戻していくことが、物語の大まかなテーマ
  • 皆さんの力で、大地に生命の息吹を取り戻していただきたい
  • あまりにもネタバレ要素が多く含まれるため、何者と戦うのかもお知らせできない
  • 希望の園エデンでは、光の戦士の妄想力とも戦っていただくことになる。その意味は、実際にプレイすればわかるはず
  • これほどレイドの話をしないのは珍しい。『漆黒のヴィランズ』は全体を通してさまざまな謎が明かされる作りなので、そのぶん言えないことが多くなってしまった

主要キャラクターおさらい

サンクレッドは双剣士からガンブレイカーにチェンジしている。
ヤ・シュトラは、破壊の魔法を得意とする“魔女”にチェンジ。
吉田氏は「ウリエンジェもストーリーのカギを握るひとり」と話していた。
過去にさまざまな苦難を経験してきたアルフィノ。はたして彼は、どのような運命をたどることになるのか。
暁の血盟に加盟して以来、光の戦士の背中を追い続けてきたアリゼー。彼女もまた、第一世界に闇をもたらすべく歩みを進めることになる。
謎多き少女。原初世界で行動をともにしてきたミンフィリアと、そもそも同一人物なのかどうかさえ判明していない。
体の一部が結晶化しつつある人物。クリスタリウムに集う者たちを束ねる。
ガレマール帝国初代皇帝、ソル・ゾス・ガルヴァス。吉田氏いわく「相当な重要キャラクター」。
ローンチトレーラーのユールモアのシーンで登場した面々。敵か、それとも味方か?
ライナはクリスタリウムの兵士長。妖精のフェオ=ウルも、メインシナリオに関係してくる重要キャラクターだ。
原初世界では闇の戦士と呼ばれていた、第一世界の英雄たち。彼らの“その後”も『漆黒のヴィランズ』で語られる。
  • サンクレッドの内面は、いままであまり物語の中で見えてこなかった。彼がいままで抱えてきた苦悩も含めて、今回はキッチリと表現している
  • 眼帯を取り去った理由やヒゲを剃った経緯といったところも、メインシナリオで語られる
  • ヤ・シュトラはオープニングトレーラーでマトーヤと呼ばれていた。彼女がそれを名乗る理由も、メインシナリオで明らかになる。かなり深堀りされているので、いままでにない側面も強く見えてくるはず
  • パッチ3.4のメインシナリオで、ウリエンジェはミンフィリアを第一世界に送り出している。彼の胸中には、いろいろな思いがあるようだ
  • 今回の物語でアルフィノは、いろんな努力の跡が垣間見えると思う
  • アリゼーは、まっすぐな性格が身上。勇気づけも含めて、いろいろ突っ走ってくれるのでは
  • なぜ彼女がミンフィリアと呼ばれているのか。これ以上の情報はお伝えしないでおくので、ぜひメインシナリオを通じて真相をお確かめいただきたい
  • 水晶公はどういった立ち位置になるのか……これこそ、『新生エオルゼア』から続いてきた物語の大きな秘密のひとつでもある
  • ソル帝の顔に浮かび上がる紋章だけで、あそこまで予測するとは思わなかった。皆さん(の想像力)は本当にすごい
  • メインシナリオの進行役を担うNPCの周囲にいる人たちの“ヒントトーク”にも注目。もちろんそれらを読まなくても物語が進むのだが、キャラクターの心情が語られたりなど、そのあたりもこだわって作っている
  • 世界設定上、重要な部分が明かされることもあるので、メインシナリオにどっぷり浸りたい方はぜひ彼らの“ヒントトーク”にも耳を傾けてほしい
  • 今回は、妖精語を細部までこだわって作った。フェオ=ウルを始めとする妖精は、独特のしゃべりかたをするので、そのあたりにもご注目いただきたい
  • 第一世界の英雄たちの“その後”は、ロールクエストで描かれている。凝ったイベントバトルが登場したりもするので、そのあたりにも期待してほしい

マウントや新規装備など

第一世界の人々から広く愛される、アマロという動物にも騎乗できる。
機械仕掛けのカエル。吉田氏によれば「取るのはけっこうたいへん」とのこと。
サーベルタイガー風のマウント。ガンブレイカーのアチーブメント報酬としてもらえるようだ。
第一世界の“ロンカ文明”をモチーフとする装備。
新たなオシャレ装備も多数追加。カエルの衣装は開発チーム内で大人気とのこと。
調度品としてレジが追加。店舗のロールプレイに役立てられそう。
次元の狭間オメガ:アルファ編の4層で登場した、男女のオメガのミニオンも!

今後の公開スケジュール

『漆黒のヴィランズ』開幕後に予定されている公開スケジュールがこちら。2週間おきに新要素がリリースされていくのがわかる。
欧州データセンターに、ふたつのワールドを新たに追加。
  • とても多くの方に遊んでいただいているため、メインシナリオを快適に進めるならば、混雑していない場所にワールド間テレポで移動したほうがいいかなと思う
  • 『紅蓮のリベレーター』開幕直後に起きたトラブルの反省を踏まえ、今回は極端な序盤にイベントバトルを入れないようにした
  • パッチ4.4くらいの時期から、キューイングのシステムを裏側でいろいろ試してきた。いままではひたすら連打してイベントバトルの開始を待つしかなかったが、万が一トラブルが発生したときのために、今回は順番待機列が予約できるようにしてある
  • (開幕直後は)サーバー周りとゲーム内の両面で、できる限りのシステム対応を行う。しかし、想像以上の方に現在プレイしていただいているので、ログインの時点で順番待ちになってしまうかなとは思う
  • (アーリーアクセス開始当日は)臨戦態勢で徹底サポートする。何か問題が発生すれば、ツイッター、公式フォーラム、Losestoneなどですぐに情報を出していく
  • リェー・ギア・ダンジョンは、宝の地図を介して挑戦できる宝物庫の最新版。全5部屋で構成されており、短時間で遊べる作りになっている

次回パッチノート朗読会に中村悠一さんが参戦!

 最新情報の発表を終えた後は、プロデューサーレターLIVE恒例のお知らせコーナーがスタート。今回は『漆黒のヴィランズ』のパッチノート朗読会の開催日時が発表されている。スタートダッシュを決めたい人は、当日公開される細かな情報もチェックしておくべきだろう。

左手用ゲーミングデバイス“F14”の注文受付が開始。
交響組曲エオルゼアの国内プレイヤー向けのチケット販売が、2019年6月21日からスタート。
セキュリティトークンの『漆黒のヴィランズ』バージョンが2019年7月2日に発売。
『FFXIV』アレンジアルバムの第3弾もリリースされる。
次回パッチノート朗読会は2019年6月27日に実施。スペシャルゲストとして声優の中村悠一さんが登場!
Japan Expo 2019に『FFXIV』が出展。会場にて、ティターニア討滅戦のバトルチャレンジが開催予定だ。
『劇場版ファイナルファンタジーXIV 光のお父さん』がいよいよ公開に。

 この日の発表内容は以上の通り。最後に吉田氏が全世界のプレイヤーに挨拶のコメントを述べて、第52回プロデューサーレターLIVEは閉幕となった。

吉田氏コメント(要旨):
 SQUARE ENIX LIVE E3 2019のカンファレンスでもお伝えしましたが、『漆黒のヴィランズ』の発売を前に有料会員数が過去最高を記録したり、累計プレイヤー数が1600万人を突破したりと、ふつうのMMO(多人数同時参加型オンライン)RPGではなかなか見られない現象が起きています。ここまで来られて本当にうれしいですし、それもひとえに世界中の光の戦士のみなさんのおかげです。この場を借りて御礼申し上げます。
 みなさんに楽しんでいただくべく開発、運営、マーケティング、PRなど各チームが一丸となって『漆黒のヴィランズ』を制作しました。ぜひ休暇も取得して、思い切り楽しんでいただけると幸いです。
 我々の運営規模は未知の領域に入り始めていますが、アーリーアクセスの開始から正式サービスの突入にかけて、皆さんを全力でサポートさせていただきます。つぎは、第一世界でお会いしましょう!