2019年発売予定のNintendo Switch(ニンテンドースイッチ)ソフト『ルイージマンション3』をロスで最速試遊。そこでわかった本作の新要素を解説する。

 日本時間の2019年6月12日、任天堂は“Nintendo Direct:E3 2019”で、Nintendo Switch向けソフト『ルイージマンション3』に関する続報を発表した。これに併せてアメリカ・ロサンゼルスにて行われた、同作に関するメディア向けの試遊会に参加できたので、その模様を紹介する。

『ルイージマンション』シリーズとは?

 2001年発売の第1作(ニンテンドーゲーキューブ)を皮切りに、2013年に『ルイージマンション2』(ニンテンドー3DS)、2018年に第1作のニンテンドー3DS版などが発売された人気アクションシリーズ。その名の通り『マリオシリーズ』のルイージが主人公で、行方不明になった兄・マリオを探して、オバケが住み着く古い館を探索。オヤ・マー博士の協力を得ながら、オバケを吸い込む掃除機“オバキューム”を駆使してオバケを退治しながら、館に隠された謎を解いていくゲームとなる。

 “オバケ退治”といってもおどろおどろしい内容ではなく、かわいいオバケたちと、終始ビビリながら行動するルイージの動きがコミカルな楽しい内容。謎解き要素も凝ったギミックが多く、しっかりとした遊び応えのある作品と言えるだろう。

『ルイージマンション3』の世界観

 そんなシリーズの最新作『ルイージマンション3』だが、探索の舞台がホテルとなる。試遊会ではオープニングと思しき映像を観ることができたのだが、その内容は、ピノキオが運転するマイクロバスにはマリオとピーチ、ピノキオたちが乗車。そしてルイージが。ルイージが持つカバンの中には、『ルイージマンション2』に登場したオバ犬の姿も。一行が目指しているのは、山間にあるホテルだ。バスから降りる際、ピノキオがピーチ姫の大量の衣装を抱えている場面が描かれており、一行の目的がバカンスであることがわかった。

 そんな一行だが、キングテレサの罠にはまり、ルイージを除くメンバーが絵の中に閉じ込められてしまう。これはシリーズおなじみの展開ではあるのだが、本作ではマリオだけなく、ピーチやピノキオまで捕らわれの身に。かくしてルイージは、捕らわれた仲間たちを助け出すべく、オバキュームを装備して、何やら歴史を感じさせるホテルの探索に乗り出すというわけだ。

新アクションでゲーム性はどう変わったのか?

 施設にひそむオバケたちをオバキュームで吸って退治するという、基本的なゲームシステムはシリーズ過去作と変わらない。ただし、本作には複数の新たなアクションが実装されており、それらがゲーム攻略の糸口となっていることで、ゲームは新鮮味のあるものとなっていた。

 今回体験できた新アクションはおもに4つ。ひとつめはオバキューム自体のアップグレードで、吸い付けた敵を床にたたきつけるアクションだ。この攻撃では通常の吸い込みよりも大きなダメージをオバケに与えることができるのだが、アクションの爽快感が増し、見た目も派手なので、とにかくオバケ退治が一段と楽しくなる要素と言えるだろう。

 ふたつめはルイージがジャンプして、落下の衝撃で周囲のモノや敵を吹き飛ばせる“Burst(バースト)”。これまでのシリーズ同様、通常の移動手段としてのジャンプはないものの、空中に飛び上がるルイージの姿はちょっと新鮮だ。つづいては、トイレのラバーカップ(棒の先に吸盤がついたアレ)状のものを弓矢のように射出するアクション。ラバーカップ(のようなもの)はそれで直接敵にダメージを与えるというよりは、射出して張り付いたものをオバキュームで吸うことで、施設内のギミックの解放に役立つことになる。そのほか、オバケが構える盾に射出してこれを吸い上げ、吸引する隙を作るといった使いかたもできた。

 そして本作の新アクションでもっとも大きな要素となりそうなのが、“Gooigi(グーイージ)”だ。これは、ものすごくざっくり説明すると、ルイージの分身を作るというもの。グーイージ自体は2018年発売のニンテンドー3DS版『ルイージマンション』にも登場し、同作の公式サイトに掲載されたオヤ・マー博士の研究日誌でその成り立ちに触れられているが、本作ではルイージの本体から魂が抜け、ドッペルゲンガーのように出現したグーイージを操作できるようになるのだ。

 さて、ではこのグーイージを出すことにどういうメリットがあるのかというと、例えば、行く手に針で埋め尽くされた床があったとして、グーイージを操作している間は、針山の上を通過してもダメージを受けなくなる(このあいだ、ルイージ本体は元の場所で気絶している)。つまり、生身のルイージでは通過できない障害も、グーイージでアクションして罠を解除し、安全な状態になってからルイージ本体を操作して先に進む、ということが可能になるとわけだ。ただし、グーイージには水に弱いという特性があり、状況によっては注意が必要になる。協力プレイのような遊びを疑似体験できるこの要素は、本作の謎解きの深みを増し、楽しみをより広げてくれるはずだ。

 新アクションもさることながら、過去作と比較して向上が一目瞭然なのがそのグラフィックだ。中世の城を思わせるホテルの内装や各種ギミックの表現は(その仕掛けの巧妙さもさることながら)なにかおもちゃ箱をひっくり返したかのようなビジュアルあのおもしろさがあるし、なにより本シリーズの売りとも言えるルイージのビビリ具合は、さらにユニークさを増している。凝ったアクションだけでなく、視覚的にも十分に満足できる作品となっていると言えるだろう。

マルチプレイの魅力

 試遊会の後半には、短時間ながらプレス4人で“ScareScraperモード”のマルチプレイを体験することができた。今回遊んだのは、本編のホテルとは別の施設で、制限時間内にフロアに隠れているオバケを協力して捕まえるという内容。仕様の詳細までは確認できなかったが、自分が罠にはまってしまった際は仲間に救出してもらう仕様など、遊びかたの大筋はシリーズ過去作のものを踏襲しているように思われた。ただし、4人全員がオバキュームでオバケを吸い上げて叩きつけるアクションをしたり、全員がグーイージを出して8人のキャラが画面に出現するなど、ドタバタ感はアップ(なかには全員がグーイージを出さないと解けないギミックもある)。ちなみにScareScraperモードは、オンラインでプレイすることも、4台のニンテンドースイッチで最大8人のプレイヤーとローカルプレイを楽しむこともできるとのこと。

 ファン待望の『ルイージマンション3』の概要および発売時期がついに公開されたわけだが、短時間触るだけでもその魅力を感じることができた。こうなると、より具体的な発売日が気になるところが、今後の続報発表を待とう!