2019年6月11日~13日(現地時間)、アメリカ・ロサンゼルスで開催される世界最大のゲーム見本市“E3(エレクトロニック・エンターテインメント・エキスポ)2019”に先駆けて、ロサンゼルスのMagic Boxでユービーアイソフトの【ジャンル】『ローラーチャンピオンズ』の試遊会が行われた。記者が実際にプレイし、感じたことをお伝えする。
スポーツ? バトル? 3on3で楽しめる新たな対戦ツール
『ローラーチャンピオンズ』は、ユービーアイソフトから2020年前半に発売予定のチーム制PvPスポーツゲーム。無料でプレイ可能になるとのこと。Windows PC用で、そのほかの対応プラットフォームは後日発表予定だそうだ。
ゲームのルールはとてもシンプルで、ローラースケートのようなものを履いた選手のひとりを操作し、アリーナを周回しつつボールをゴールへ入れるというもの。くどくど文章で説明するより、プレイ動画を観てもらったほうが早いだろう。
『ローラーチャンピオンズ』プレイ動画1
拙い記者のプレイでは力及ばず、残念ながら負けてしまったが、スリルや爽快感を味わいながら楽しめたのがおわかりいただけただろうか。ボールを持ったプレイヤーはとにかく周回し、隙あらばゴールを狙う。ボールを持っていないチームのプレイヤーはタックルでボールを奪うのだが、逆走して先回りしたり、ボールを持っていないライバルを転倒させてパスを封じるなど、行動の制限がほとんどないのがポイント。いかに相手の裏をかくかを考えるのがおもしろい。ボールを手にしたときは、タックルされる直前に回避したり、ジャンプやブレーキなどで変則的に走ることで周回を重ねられるが、味方の護衛やパスなしでボールをキープし続けるのは至難の業なので、1周するごとにゴールするのが理想。なお、相手チームにボールを奪われることなく周回を重ねると、ゴールしたときの得点がアップするので、一発逆転の要素もあるのだ。
アリーナも複数の種類があった。別のアリーナでのプレイ動画をもう1本お届けしよう。
『ローラーチャンピオンズ』プレイ動画2
1戦目で操作に慣れたので本気で挑んだが、相手チームも人間。簡単に勝てるほど甘くはなかった! シュートに失敗したときや、惜しいところでボールを奪われたときには「ああ、畜生!」と思わす声を出してしまったが、初心者でもそこまで熱くなれるということは、対戦ツールとしてよくできている証拠と言える。サッカー、スケボー、レースのいいところを集めたゲームデザインは、見事にバランスが取れている。
ちなみに、本作は3対3でのプレイになるが、今回の試遊中は7人目のプレイヤーが“アリーナ内を飛行するドローン”として存在していた。誰にでもわかるルールの本作がドローン視点で観戦できるというのは、eスポーツシーンの理想的な環境だ。発売後は、『ローラーチャンピオンズ』の試合で世界中が興奮に包まれる……というのも、あながち大袈裟な話ではないだろう。