2019年6月1日、2日に開催された国内外のインディーゲームが集う大型イベントBit Summit 7 Spirits。多くのデベロッパー、パブリッシャーが出展していた会場内で、ひときわ巨大で目を引くブースだったイギリスのインディーゲームパブリッシャー、Coatsinkブース。本記事ではこのCoatsinkブースに出展されていた『PHOGS!』『Cake Bash』の2タイトルを紹介していく。
ちょっともどかしい協力プレイが癖になるアクションパズル『PHOGS!』
『PHOGS!』は、前後にふたつの顔がある犬のキャラクターを操作する、BIT LOOM開発によるアクションパズルゲーム。移動、胴体を伸ばす、口で物を掴むという3つの操作を使ってステージの中にあるギミックを解き、クリアー条件となるアイテムを集めるというのが、プレイの大まかな流れとなる。
ステージは“夢”、“遊び”、“食べ物”をテーマにした3つの大きなワールドがあり、その世界ごとに複数のステージが収録されるそう。ヴィジュアルのワールドのテーマは“犬にとって楽しい世界”が表現されており、犬目線で世界を構築したという独特なビジュアルも魅力のひとつだ。
そして今回試遊して感じた魅力は、ふたり協力プレイのおもしろさ。本作の協力プレイではひとつのキャラクターをふたりで操作していく形になっており、それぞれ胴体の半分を操作する。もちろん体がくっついているため、ひとりが前方向に、もうひとりが後方向に移動しようとしてもうまく移動はできない。そのため、必然的に相手との意思疎通も発生し、ギミックが解ければともに喜び、失敗しても笑いが起こる、といった相手とのコミュニケーションも込みで楽しめるゲームデザインとなっていた。
もちろんひとりでのプレイも可能で、さまざまなギミックを解く楽しさは感じられるが、やはり何をするにも意思疎通が必要な協力プレイに大きな魅力を感じた。操作もシンプルなので子どもから大人まで、そしてふだんゲームを遊ばない人を巻き込んで楽しめるタイトルになりそうだ。
キャッチーでかわいらしいビジュアルもあり、ブースでもふたりで遊んでいる方が多く、友だちやカップルで声を出しながら遊んでいる姿が見られた。もちろん、親子で遊んでも楽しそうだ。
本作の発売は2020年を予定。PRを担当しているCoatsinkのジャック・サンダーソン氏は、「どのハードでリリースされるかは決まっていませんが、マルチプラットフォームで展開したいですね」とのことだった。
かわいいケーキたちが戦うパーティゲーム『Cake Bash』
Coatsinkブースにもうひとつ展示されていたのが、ケーキをテーマにしたパーティゲーム『Cake Bash』。本作はHigh Tea FrogというUbisoftの元メンバーで構成されたデベロッパーと、Coatsinkの共同開発で制作しているタイトルで、なんでもHigh Tea Frogのメンバーがケーキ好きだったことがきっかけで、開発に至ったのだとか。
試遊できたミニゲームは2種類で、ひとつは中心にある大きなタルトにトッピングするため、フルーツを運んで乗せるゲーム。もちろん対戦相手を邪魔することができ、フルーツを奪いながら、より多くトッピングできたプレイヤーが勝利する。
そしてもうひとつが、おいしいケーキになるため、より多くのジェリービーンズを自分のケーキにトッピングするというゲーム。落ちてくるアイテムなどで対戦相手を攻撃してジェリービーンズを奪いながら、より多く拾えたプレイヤーが勝利するというものだった。
どちらのゲームも最後まで逆転できるようなバランス設定がされていて、まさにみんなでワイワイ遊ぶにはもってこいのタイトルとなっていた。ブースでプレイしていた方たちも、かなり盛り上がってプレイしていたのが印象的だった。
今回遊べたミニゲームは2種類だけだったが、製品版では多くのケーキを活かしたミニゲームが収録されるとのこと。オンラインプレイにも対応するそうだ。
発売は2020年の前半を目指して現在開発中。日本版のリリースも決定しているので、友だちや家族で楽しめる『PHOGS!』『Cake Bash』の続報にご期待を。