2019年6月5日、BlueStack Systemsは、 モバイルゲームをPCゲームプラットフォームに簡単にパブリッシュすることを可能にするSDK(開発キット)“ BlueStacks Inside”を発表した。“BlueStacks”は、 AndroidゲームをPCの大画面でプレイすることをコンセプトとしたゲームプラットフォーム。スマートフォンの電池消耗や空き容量などを気にすることなく、好きなモバイルゲームをPCで楽しめるのが特徴だ。今回BlueStack Systemsは、“BlueStacks”の技術を応用し、追加の開発を行わなくてもモバイルゲームをPCゲーム化できるワンステップSDK“BlueStacks Inside”を開発。これにより、 Steamをはじめとするサードパーティーが運営するPCゲームプラットフォームに 、簡単にモバイルゲームをパブリッシュすることが可能になる
。
モバイルゲームをPC展開することのメリットについてBlueStack Systemsは、以下のとおり言及している。
「近年 、スマートフォン向けに ハイスペックなゲームが多く開発されていますが、 グラフィックス再現性やゲーム操作において、 高性能なスマートフォン端末でなければ快適に遊ぶことが難しいケース が多く見受けられます。 SDK“BlueStacks Inside”は 、このような状況を改善することを目的に開発されました。ゲームメーカー様は莫大な開発コストや時間を掛けることなくモバイルゲームをPC展開することが可能となり 、 既存のモバイルゲーマーの救済に加えて、課金率が高いPCゲーマーにもリーチを広げることができます 。 “モバイルとPCの優良ゲーマーは、約8割重複していると認識しています。Steamにタイトルを出すことにより、ターゲットの裾野を広げると同時に 、既存 優良ユーザーの長時間プレイ及びARPU向上が期待 できます」(Mike Peng, Head of Global Operations , Funplus)
“BlueStacks Inside”は、その名のとおり“BlueStacks”のエンジンが内包される形式を取っている。「“BlueStacks Inside”によりパブリッシュされたゲームは、 他のSteamのタイトルと見分けが付かない状態でSteamのストアに並びます。そしてゲームがダウンロードされると 、PCゲームとして最高のゲーム体験をお楽しみいただけます」( Rosen Sharma, CEO, BlueStacks)
課金システム(Steam Wallet)との連携はもちろん 、Steamのコミュニティ、おすすめアイテム、キュレーター、特集におけるプロモーションを含むパブリッシングを支援する。「“BlueStacks”とSteamのパートナーシップの魅力は、デベロッパー側で追加の開発を行わずに、Google PlayやApp Storeに加えて、4000万ものDAUを誇るSteamのユーザーベースにリーチできることです。ユーザーがSteam上のさまざまな情報やコンテンツにアクセスすることにより、コミュニティの活性化にも繋がると考えます」(Nicolas Lavergne , Game Producer , Fabled Game Studio)
「私たちはプレイヤーの皆さんにお好きな環境を選択してゲームをお楽しみいただきたいと考えています。“BlueStacks Inside”は、 PCでゲームを遊びたいプレイヤーの皆さんにとって最適な環境を提供してくれるのです」(Rafael Noh, VP,KOG)
現在“BlueStacks Inside”は、クローズドで提供されており、今後、 KOG 、 Funplus 、 Fabled Game Studioをはじめとするメーカーの人気タイトルのリリース が予定されている。Fabled Game Studioによる『Pirates Outlaws』はすでにSteamのストアに並んでおり、2019年8月に正式リリースを予定している。