インディーゲームの祭典BitSummit 7 Spiritsで講演を行なったTooKyo Gamesの小高和剛氏と打越鋼太郎氏。ステージ後にインタビューを行なった。

 2019年6月1日~2日、京都市勧業館みやこめっせにて開催された、インディーゲームの祭典BitSummit 7 Spirits。2日目の基調講演“We are TooKyo Games!!!”を行なった、トップクリエイターの小高和剛氏と打越鋼太郎氏が、ステージ終了後にインタビューに応じてくれた。

 ステージでは、設立して2年目となる新会社TooKyo Gamesの現状や野望、今回初参加となったBitSummitについての感想などを述べたふたり。インタビューでは、ステージの話題をより詳細に語っていただいたほか、新作『デスマーチクラブ』についても話を伺った。

ステージにて。小高和剛氏(写真左)、打越鋼太郎氏(同右)。

小高和剛氏

TooKyo Games代表 ディレクター/シナリオライター 『ダンガンロンパ』シリーズなどの原作シナリオを担当

打越鋼太郎氏

TooKyo Games設立メンバー ディレクター/シナリオライター 『ZERO ESCAPE 刻のジレンマ』(極限脱出シリーズ)などの原作シナリオを担当

――ステージでは、TooKyo Gamesで働く7人のクリエイターたちについて「みんなクセが強い」とおっしゃってましたが、会社はどんなムードですか?

小高7人が同時に集まるのは月に1回くらいしかないですが、仲はいいです。ケンカすることもないですね、仕事上では(笑)。一昨日は、打越さんが中澤工さん(TooKyo Gamesのゲームクリエイター/ディレクター)と午前3時くらいまで部屋飲みしていたらしくて。そのとき、ウチでいちばん若いシナリオライターの小泉陽一朗くんに大喜利みたいな電話をかけたらしいんです。「おもしろいこと言え」っていうのをやって、すぐに切るという……。

打越昨日、僕はキレそうになりました。この人(小高氏)が、僕のメガネをウイスキーのグラスにポチャって入れて「はぁ?」って。3秒に1回くらいスネ毛を抜いてくるし、それもすっげーしつこいんですよ。1時間くらいずっとやってるんで。

小高小泉くんの仇討ちだよ。

――本当に仲がよさそうですね(笑)。なかなか7人が集まらないというのは、どうしてでしょう。

小高事務所にいるのはライター陣で……

打越グラフィックや音楽とか、機材がいっぱいある人は在宅で仕事して、ミーティングのときに事務所へ集合、という感じです。

――一方、打越さんは事務所に“ほぼ住んでいる”という話でした。

打越通勤がホント、ダメなんです。生理的に。帰ろうかなと思うときってだいたいラッシュアワーで、「明日の朝帰ろうかな」ってなるんですけど、朝帰らずにそのまま仕事をしているという。ステージでは事務所が僕のニオイになってるなんて言ってましたけど、それを言うなら小高が家から持ってきた掃除機なんて、すごく犬臭い。かけるたびに犬の匂いをまき散らしてますから!

――さて、おふたりはBitSummitは初めての参加だそうですね。感想はいかがですか。

小高親が子どもにプレイさせていたりして、アットホームな雰囲気だなと。東京ゲームショウにはなかなかない感じではあります。出展している作品は「これ、インディーゲームなのかな」って思いますね。インディーというよりカジュアルゲームというか……。

――小高さんのなかのインディーゲームのイメージとはちょっとズレてるということですか?

小高そうですね、最近のダウンロード配信のゲームとか見ていて、うすうす気がついてはいたんですけど、改めてそんな感じがしました。

打越BitSummitに展示できるってことは、コミュニケーション能力が高い人たちが作ったものなんじゃないかな。家にこもってダークなものを作っている人たちは、こういうところに出せないというのもあるのかも。

小高あとは、大手とかがふつうに出展してたりして。eスポーツに群がるみたいに、インディーゲームに群がる人々というか、そういうものを感じます。そういうのがあってもいいけど、本当のインディーが日陰に追いやられるのはやだなー。企業が作ってるようなレベルまでやらなくていい、もっと雑でも出展できるんだと思ってほしい。

――会場で、気になった作品はありましたか?

打越にんげんタワーバトル』。『どうぶつタワーバトル』みたいなパズルで、カメラに向かって好きなポーズをとると、それがブロックになって落ちてくるんです。だから、自分が勝てる形でポーズをとる。子どもとやってもおもしろいし、ゲーセンに置いても流行るんじゃないかな。

小高グノーシア』という、人狼ゲームのアドベンチャー。人狼ゲームの部分はAIでやっていて、勝敗が決まったあとの物語はシナリオ分岐で作っているんです。TooKyo Gamesのスタイルにも通じるところがあって、コラボしようかなんて考えちゃいますね。

――今回は登壇でしたが、いつかはTooKyo Gamesでの出展ということになるんでしょうか。

打越ステージで小高が言ってましたけど、自分たちでやるのは、それこそ尖ったゲームになると。お子さまたちがいらっしゃるところで流せないんじゃないか。カーテンで仕切って、18歳以上じゃないと見れませんってなるかな(笑)。

小高あとはパブリッシャーが出展することがあるかもしれない。

――たとえばイザナギゲームズさんが『デスマーチクラブ』(※)を出展するとか? そういえば、ステージで『デスマーチクラブ』の話題がありませんでした。最後に『デスマーチクラブ』の話を聞かせてください。

※TooKyo Gamesが開発するPC用ゲーム。パブリッシャーはイザナギゲームズ。2020年発売予定

小高開発は順調なんですけど、時期的にお話できる段階じゃないというか……。シナリオはもう80%くらいできている?

打越一度書き切ったんですけど、もうちょっとよくしようってリライトしている最中です。ゲーム自体もクラッシュ&ビルドとか何回も続けていて、これでもう量産しましょうというタイミングではあります。

――では、そろそろみんなが情報を目にする機会も出てきそうですね。楽しみにしています。

小高年末か年明けくらいかな。

打越まだ話せないことがいろいろあるんです。待っていてください。