『Muse Dash』は、PeroPeroGames開発による横スクロール音楽ゲームだ。アクションが融合されたそのゲーム性と、かわいい女の子のビジュアルなどが日本でも大きな話題を呼び、2018年6月にiOSとAndroid向けに配信されるや好評を博した1作だ。当初、Nintendo Switch版とPC版も同時期にリリースされる予定だったが、スマートフォン版の配信からちょうど1年後の2019年6月20日に配信されることが正式決定した。

 6月1日、2日に開催されたBitSummit 7 Spiritsでは、同作のパブリッシャーとなる中国のメーカー、X.D.NetworkよりNintendo Switch版がプレイアブル出展され、世の『Muse Dash』ファンを喜ばせたわけだが、本稿でお伝えしたいのは直接的には『Muse Dash』のゲーム内容ではない。あえて言えばインディーゲームが取り持つ縁というか、コミュニティーであろうか……。

 というのも、記者がふらりとX.D.Networkブースに立ち寄ると、広報さんからひとりの女性を紹介された。聞くと、『Muse Dash』にてマリヤ役を担当する声優の赤司よしかさんだという。「ああー、X.D.Networkはゲストに声優さんをアテンドしたんだなあ」と、記者は反射的に思ったのだが、そうではない。なんと、赤司さんは、BitSummitにパブリッシャーであるX.D.Networkが出展するという話を聞きつけて、矢も盾もたまらず東京から京都まで足を運んだというのだ(もちろん自腹)。なんともすごい衝動というか……。

 思わず話を聞いてみると、「私自身『Muse Dash』という作品のいちファンでもあり、プレイしてくださる皆さんがどういったふうに楽しんでくださっているのか実際に見てみたくて……」と何とも真摯なお返事。「今日ふらりと訪れさせていただいたのですが、『Muse Dash』がとても愛されている作品であることを実感しました。今日けっこうブースでお話をさせていただいたんですけど、とめどなく人がいらっしゃるので、ここまで気に入ってくださって本当にありがたいです。感謝の気持ちでいっぱいです」と、『Muse Dash』の人気を目の当たりにして感激した様子。

 さらには、『Muse Dash』の開発チームが、ユーザーからのフィードバックを受けながら、すばやくタイトルをブラッシュアップしていく姿に感銘を受けていた赤司さんは、中国の方なのでなかなか直接会えないということもあり、今回の出張となったようだ。

 そんな赤司さんに、自身が声を担当したマリヤについて聞いてみると、「今回、初めてクールなお姉さまのキャラクターを演じさせていただいので“大丈夫かなぁ? 受け入れてもらえるかなぁ?”と少し不安に思っていたのですが、意外とやっていて収録中は楽しくて(笑)。情報が公開になって皆さんの中ではどう受け取ってもらえたのかなとレビューなどを見させていただいたのですが、“マリヤ好きです”といってくださっている方が多くて、“ああ、やってよかったなあ~”という気持ちがとてもあります」とのこと。

 クールな役柄は初めてということで、演じるにあたっては苦労があったのではないかと思われるが、象徴するのは各キャラクターの髪の毛の色で、リンだったら黄色、ブロウだったら赤という、それぞれのカラーに沿った音や表現が大切になるので、「マリヤさんの髪の毛は水色なので、水色っぽい声質をもって、落ち着いたクールな音を出すように心がけました」とのこと。いかに赤司さんが“水色っぽい声質”をもって臨んでいるか、実際にゲームをプレイして確かめてみてはいかが?