五十嵐孝司氏の新作『Bloodstained:Ritual of the Night(ブラッドステインド: リチュアル・オブ・ザ・ナイト)』の体験リポートと、イベント2日目に行われたステージの模様を合わせてお届けする。

 2019年6月1日、2日の2日間、日本最大のインディーゲームのイベントBitSummit 7 Spiritsが京都みやこめっせで開催中。さまざまな注目タイトルが並ぶプレイステーションブースから、リリースを目前に控える五十嵐孝司氏の新作『Bloodstained:Ritual of the Night(ブラッドステインド: リチュアル・オブ・ザ・ナイト)』の体験リポートと、イベント2日目に行われたステージの模様を合わせてお届けする。 

五十嵐氏の新作は収集要素も充実した探索型アクションRPG

Bloodstained:Ritual of the Night』は18世紀のイギリスを舞台に、体が結晶化してしまう呪いをかけられた主人公のミリアムが、宿敵となる召喚者ゲベルを倒すべく敵城を巡る横スクロールの探索型アクションRPG。ゲームのおおまかな流れとしては、広大な城の中を探索しながら出現する敵やボスを倒し、アイテムや装備を集め、そしてスキルなどをアンロックして主人公を強化しながら進んでいくといった感じだ。

 今回展示されていたのは、ゲームの一部を遊ぶことができる試遊版で、プレイステーション4版を実機で遊ぶことができた。

 触ってみた感想としては、3Dで細かく描かれたゴシック調の美しい城内を探索するだけでもかなり楽しく、雰囲気を盛り上げる山根ミチル氏の楽曲とも相まって、少しのプレイ時間の中でも世界観に引き込まれた印象を受けた。また、操作感に関してもとても動かしていて気持ちがよく、長時間のプレイでもストレスフリーに遊べそうだ。

 アクション部分に関しては、通常の武器攻撃に加えて特殊な攻撃もあり、キャラクターのカスタマイズによって攻撃方法もガラリと変わる。なかなかいやらしい動きをしてくる敵も多いため、状況に合わせて攻撃を使い分けるといった遊びも楽しかった。マップの広さは五十嵐氏が手がけてきた探索型アクションRPGのなかでも過去最大のものということで、遊び応えもかなりありそうだ。

 そして、本作のなかで特徴的なシステムとなりそうなのが、“シャード”という要素。今回のプレイでは、特定の敵を倒すことで、その敵に関連する特殊攻撃を使用できる“シャード”を入手することができた。

シャードのカスタム画面では5種類のカテゴリ。それぞれ正面へ向けて効果が出るものや、効果を出す方向が選べるもの、MPがある限り効果が持続するものなど、効果のタイプによって分けられている。
頭をハンマーのように振り下ろしてくる“デュラハンマ”を倒すと、“シャード”として同じような攻撃を入手できた。手に入れた攻撃はセットすることで、MP消費技として使うことができる。ほかにも遠距離攻撃を持つ敵からは遠距離へ飛ばす攻撃が手に入ったり、集めて使いわけていくことで戦闘攻略の鍵を握りそうだ。

ステージイベントでは五十嵐氏自らゲームをプレイして解説!

 イベント2日目には五十嵐孝司氏が登壇した『Bloodstained: Ritual of the Night』の公開プレイも行われた。

IGAこと、五十嵐孝司氏

 ここでは塔の外壁を周りながら進む“双龍の塔”と呼ばれるステージの実機プレイが行われ、乗った足場が落ちるギミック、大きな歯車の足場など、“Igavania”らしいしかけも確認することができた。また、特殊なギミックの手前には本棚があり、そこでギミックに対するヒントが得られるといったシステムの説明も行われた。

敵として登場する肖像画の描かれている人物はキックスターターのバッカー方なのだそう。「敵にしていい?」と許可をとったという裏話も明かされた。

 ほかにも、ステージで入手できる素材は武器やアイテム、料理など様々なアイテムに錬金することができるといったシステムも解説された。

 そして公開プレイの最後は、巨大な2匹の竜タイプのボスとの戦闘に。ここで五十嵐氏は「公開プレイなのにポーションをあまり持ってこなかった」と話しつつ、健闘するも残念ながらゲームオーバーとなってしまった。

 公開プレイを終えて、本作の難易度について質問されると「少しだけ難易度を落としましたが、しっかりと準備しないといまのプレイのようにゲームオーバーになってしまいます」と話し、会場の笑いを誘う場面も。

 発売に関して質問されると、「近日にはお知らせできると思いますが、小さな会社なので、地域によって発売日がどうしても前後してしまう。もう少ししたら正式なリリースがアナウンスされると思いますので、もう少々お待ちください」と話し、日本でもそう遠くないうちに家庭用ゲーム機でも遊べることをうかがわせた。

 『Bloodstained: Ritual of the Night』の開発期間は4年にもおよぶ。五十嵐氏は開発していてよかった点を問われると、「こういったタイトルがもう一度出せたところ。昨今このようなゲームは少ないので、“昔おもしろかったゲームはいまでもおもしろいんだ”と思ってもらいたいです」と熱い想いが語られた。そして最後に、「僕が下手だっただけで、さっきのボスはそんなに強くないです」と話して笑いが起こるなか、ステージは幕を閉じた。

 日本では6月18日にPC版がリリースされる『Bloodstained:Ritual of the Night』。プレイステーション4、Xbox One、Nintendo Switchでの発売日は未定となっているが(近日発表予定)、これ以上ない仕上がりは、ファンの期待を超えるものになっていることは間違いない。同作は、現在、Steamで予約が受付中だ。

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