2019年5月21日、ソニーの経営方針説明会に合わせて“IR Day"開催された。これは、各事業責任者による事業方針説明が行われるものだが、ソニー・インタラクティブエンタテインメント(以下、SIE)からは、社長兼CEOであるジム・ライアン氏が登壇。プレイステーションのプラットフォーム戦略について説明した。
このプレゼンテーションの中でジム・ライアン氏は、次世代プレイステーションにおける革新の一例として、圧倒的な描画スピードを紹介。また、世代革新が提供する価値として、(1)新技術を利用し、まったく新しい、より没入感のあるゲーム体験を提供すること、(2)下位互換性を活かし、かつてないほど迅速かつスムーズにコミュ ニティを次世代へと移行すること、(3)安定した制作環境をクリエイターに提供することを挙げた。
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現行機であるプレイステーション4についても、向こう3年間のエンゲージメントと収益の原動力となること、次世代機に欠かせないアーリーアダプターが存在すること、今後に傑出したエクスクルーシブAAAタイトル群のリリースが控えていることを挙げ、引き続き重要な位置づけであることを説明。
プレイステーション4および次世代プレイステーションにおけるユーザーのゲームプレイに関しては、より多くの選択肢を提供することに言及。従来のBlu-rayディスク、ダウンロードに加え、急成長性が予想されるストリーミングサービスにも注力するとのこと。
そのほか、2019年3月末時点で有料会員数70万のプレイステーション Nowについては年平均40%の成長となっているが、中期戦略では年平均50%の成長が見込め、既存投資分のキャパシティで500万会員のサポートが可能であるとした。
なお、上記ストリーミング事業の拡充については、先に報道されているマイクロソフト社とのパートナーシップ提携もその一環であり、デバイス、時間、場所に関係なくシームレスに楽しめる活力のあるコミュニティの醸成を目指すとしている。