eスポーツ大会で使われている、レーシングチェア風のド派手なイス。皆さんご存知ですか? このイスを手掛けるのは、AKRacing。もともとはレーシングシートを作っていたメーカーで、日本ではテックウインド社が代理店となっています。じつは、ファミ通編集部にもAKRacingを導入している人が何人かいるのですが、座り心地がいいらしく、よくオススメされるんですよね。そこで、国内代理店のテックウインド社にどのモデルを買えばいいかを直接、聞きに行ったところ、おもしろい販売戦略が明らかに!

ゲーマーに話題のゲーミングチェア“AKRacing”。国内販売を手掛けるテックウインドの販売戦略に迫る_03
ゲーミングハイエンド Pro-Xシリーズ
テックウインド/想定価格48889円[税抜](52800円[税込])
ゲーマーに話題のゲーミングチェア“AKRacing”。国内販売を手掛けるテックウインドの販売戦略に迫る_01
取材を受けていただいた、テックウインドの皆さん。
(写真中央)営業本部 PM2部 部長 木村 昇氏
(写真左)営業本部 PM2部 主任 野嵜太郎氏
(写真右)営業本部 マーケティンググループ 主任 石山周作氏

Q.AKRacingを扱うことにした理由は?

A.当社はIT機器の専門商社で、“ひとつのカテゴリーでナンバーワンのブランドをひとつ扱う”というポリシーのもとでやっています。ゲーミングチェアの取り扱いを始めた4年前は同じジャンルの商品がなかったので、可能性があると感じました。PCパーツのようなものとは異なり、すぐに陳腐化せず長く売れるということも大きかったです。

Q.なぜケイン・コスギ氏がアンバサダーに?

A.ケインさんが『League of Legends』のプレイを配信したというニュース記事を読んだところ、AKRacingを使われているのに気が付きまして、それであればぜひお願いしようと。爽やかでスポーツマンなケインさんにご協力いただければ、ゲーマーのイメージアップにつながると思いました。

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ケイン・コスギ氏

[AKRacing]公式PV ケイン・コスギ 一度座ったら立ちたくない編[30秒版]

Q.東京ゲームショウ出展の経緯は?

A.じつは、出展の締切が過ぎた後に申し込みました。プロモーション活動においては年間計画を立てるのですが、あの出展は本来、予定にはなかったんです。年間計画を立てた当時はそこまでeスポーツが騒がれていたわけではなかったのですが、「ブースを出したほうがいいかも」と心変わりをしまして(笑)。結果として東京ゲームショウは30万人に迫る過去最大の入場者数を記録しましたし、その中で大きな反響をいただけました。

Q.グラドルの“組み立て配信”について

A.人気グラビアアイドルの倉持由香さんも、AKRacingを使っていただいていた方のひとりです。倉持さんがLINE LIVEでAKRacingを組み立てる配信をして話題になっていたので、お仕事でごいっしょする機会が多かったこともあり、公式番組としてお願いしました。昨年の夏には“水着で組み立て配信”もやりましたね。今後は、AKRacingに座って麻雀をやるのもおもしろいかと思っています。枠にとらわれず、いろいろとおもしろい企画やイベント、コンテンツを作っていきたいです。

Q.AKRacingの機能性について

A.座面は1ヵ所に負荷がかからないような構造になっています。また、背もたれ部分にヘッドレストと腰当てがあり、椅子が背骨のカーブに沿うため、無理な姿勢にならないのも特徴です。最近はゲーマーの方だけではなく、映像編集の方やお医者さんなど、長時間椅子に座られることが多い方々にも使っていただけています。

Q.AKRacingのラインアップは?

A.ゲーミングモデルのイスとしては、スタンダードのNITROシリーズ、ハイエンドのPro-Xシリーズ、ローエンドのWolfシリーズの3つを用意しています。また、日本オリジナルの座椅子“極坐(GYOKUZA)”もあります。この4月から、指原莉乃さんがゲームを楽しむ番組(『さっしーのe部屋』)が当社の提供で始まったのですが、そこで指原さんが座っているのがこのゲーミング座椅子です。さらに、オフィス向けのPremiumシリーズも販売しています。

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オフィス向けハイエンド
Premiumシリーズ
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ゲーミングスタンダードモデル
AKRacing NITROシリーズ
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ゲーミング入門モデル
Wolfシリーズ
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日本独自モデル
極坐(GYOKUZA)シリーズ
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『さっしーのe部屋』
(画像はフジテレビ公式サイトより)

Q.今後の目標は?

A.AKRacingの前に、まずはゲーミングチェアという商品を知ってもらいたい、認知度を高めたいと考えています。多くのメーカーさんからゲーミングチェアが発売されるのは大歓迎です。認知度を高め、市場を大きくするとともに、付加価値の高い、質のいい商品を提供していきたいと思います。