2019年5月15日に実装される『タワー オブ アイオン』の次期大型アップデート“ビビッドウイング”をひと足先に体験。新要素の概要と手触り感をお伝えしよう。

新クラスはポップでキュートな万能選手!

 PC向けオンラインRPG『タワー オブ アイオン』の次期大型アップデート“ビビッドウイング”が2019年5月15日に実施される。

 これに先立ち、同作のサービスを展開するエヌシージャパンを訪れ、新要素の数々をひと足先に体験。今回の更新と同じ名を冠する新クラスの立ち回りや、ドマハと呼ばれる新たなフィールドの様子を直接見てきたので、その模様をリポートする。

ビビッドウイングの特性

 ビビッドウイングは、ビビッドカノンと呼ばれるリング状の武器から、カラフルな染料を射出して戦う中距離タイプの職業。ローブを着用してはいるが、魔法系のスキルではなく、物理系の技を駆使して戦う。

 今回お目見えする新クラスの特徴と魅力を、日本運営プロデューサーのキム・ジョンウク氏のコメントを交えてお伝えしよう。

メロディウィングと同様、アーティストから転職することに。
おしとやかなイメージのメロディウィングとは対照的に、おてんば娘といった感じの見た目。
キャラクター作成画面で選択できる各種パーツにも、独自のものが用意されている。

キム氏のコメント:
 今年の1月に“ネーミングディーヴァ2019”というコンテストを開催して、新クラスの名前をユーザーさんから募集しました。その結果決まった呼び名が、ビビッドウイングです。鮮やかさや繊細さ……いわゆるビビッドカラーの“ビビッド”をイメージした感じです。

 皆さんに選んでいただいた名前を持つクラスが実装されるということで、今回のアップデートのタイトルも、それに合わせて“ビビッドウイング”にしました。

敵の動きを阻害しつつ範囲技で攻撃!

 ビビッドウイングはおもにチャンネリング系、グラビティ系というふたつの系統のスキルを操る。

 チャンネリング系は敵の行動を阻害するタイプの技。対象を縛り上げて動きを鈍らせることで、味方の攻撃を命中させやすくする。

 一方でグラビディ系スキルはいわゆる範囲攻撃。敵が密集している場所にこの技を撃ち込めば、複数の対象に一度にダメージが与えられる。

チャンネリング系スキルで敵を拘束しているあいだ、DoTダメージを与え続けられる。
対象をスタンまたは石化状態に陥らせるスキルも持っている。
グラビティ系スキルを使用するとグラウンドターゲットが表示されるので、技が発動する位置を選択。
指定を終えると色鮮やかな染料が敵に落下! 範囲内にいる複数の敵をまとめて攻撃できる。
自身の足元に染料を出現させてその中に潜り込む、リザレクションカラーも高性能。ビビッドウイングが潜水(?)しているあいだ、すべての攻撃を回避できる!

キム氏コメント:
 ビビッドウイングはいままでにない動きができるクラスです。パーティー戦に適した技を多く持つためPvPとPvEの双方で活躍できますが、ソロでもそれなりに戦えます。あらゆるシーンで輝ける、汎用性の高さが自慢のクラスと言えるでしょう。

 得意な間合いはおもに中距離。集団戦では、少し離れた位置から攻撃して味方を支援する役目を担うことが多くなりそう。とはいえ、全体的な能力が強めに調整されているため、前線に出てガンガン攻撃できます。

 PvEによるパーティーバトルにビビッドウイングを加えて挑めば、いままで以上にスムーズに戦いが進められるはず。対モンスター戦に欠かせない存在になるだろうと、個人的には思っています。

 一方でPvPにおいては、現在ソードウィングが主人公キャラクターみたいな位置づけになっていますが、今後はそこにビビッドウイングが食い込んでくるのではないかなと。

 日本に先駆けてアップデートが実装された韓国では、あまりにも強すぎるために弱体化が図られた経緯があります。国内にも、性能が抑制されたビビッドウイングが実装されるのでは……と思われるかもしれませんが、じつは弱くなる前のバージョンが入っています。

 日本でも同様の措置が取られる可能性は残されていますが、お客様の反応を見たうえで判断するつもりです。

操作感覚はメロディウィングに近い

 チャンネリング系/グラビティ系というふたつの系統の技を持つため、操作に慣れるまでに時間を要するように思えるが、じつはそうでもない。

 基本的な立ち回りはメロディウィングに近いので、当該クラスの経験者であれば、比較的短時間でビビッドウイングを自在に操れるようになる。

メロディウイングと同じ要領でパワーを溜めて、眼前の敵に痛烈な一撃をお見舞いすることもできる。

キム氏コメント:
 ローブを着ているので回復魔法が得意という印象を抱くかもしれませんが、ビビッドウイングは近距離/中距離からの物理攻撃でダメージを与えるのが持ち味です。

 あえて欠点を挙げるとすれば、回復性能はそれほど高くありません。加えて、一撃の威力がさほど高くないうえに、前衛クラスほど打たれ強くもないので、状況に応じた立ち回りが求められます。

Tier2シリーズの強化手順を運営Pに聞いた!

 新クラスのビビッドウイング以外にも、今回の大型アップデートには数多くの新要素が盛り込まれる。それらを順番に紹介していこう。

新フィールド・ドマハ

 はるか昔に龍帝アプスが支配していたことから、“アプスの土地”とも呼ばれる。かつては美しい景観を誇る地域だったが、現在は荒れ果てた大地が広がる。

マップ左上の“勝利の前哨地”が天族の根城。同じく右上の“繁栄の前哨地”が魔族の本拠だ。
荒野の一角に、神殿のような建物がそびえ立つ。これは一体……?

キム氏コメント:
 最新のミッションを進めると行けるようになるエリアです。ラクルムと同様、天族と魔族の拠点が隣接しているため、頻繁にPvPが発生します。

祭壇占領戦

 ドマハのメインコンテンツに位置づけられる要素。敵対する種族とのあいだでPvPとPvEをくり広げ、より多くの“アプス祭壇”を占領できたほうのグループが勝利となる。

 この祭壇占領戦に勝つか、コンテンツ内で発生する特定クエストをクリアーすると、“ステリウム”と呼ばれるアイテムを獲得。これを決められた場所に持ち込めば、レアアイテムと交換してもらえるのだ。

 祭壇占領戦を通じて、レイドモンスターの召喚に必要なアイテムがもらえたり、ステラー開発研究所への道が開かれたりする。ドマハ内に散りばめられている遊びの入り口ともいうべき、重要コンテンツだ。

“アプス祭壇”は全部で11基設置されており、大小さまざまなサイズがある。友軍と協力しつつ、できるだけ多くの拠点を確保していこう。

キム氏コメント:
 祭壇占領戦は、既存の基地戦の発展型みたいなイメージです。自身の所属するレギオンが特定の“アプス祭壇”を占領すると、専用のNPCを通じてステラー開発研究所に挑めるようになります。

 ラクルムで行われる占領戦には、基地を確保しなくてもインスタンスダンジョンに入場できる“救済措置”のような仕組みが存在しますが、今回の祭壇占領戦にはそれがありません。皆さんに不便な思いをさせてしまいかねないので、ステラー開発研究所に挑みやすくするイベントが今後実施できないものか、検討を進めているところです。

ステラー開発研究所

 パーティーを組んで突入するPvE向けのインスタンスダンジョン。詳細はこの後に述べるが、このコンテンツを通じて、いままでにない仕組みを持つ新たな武具が獲得可能だ。

暴走事故が発生した研究所が舞台。薬物に汚染されて暴走したモンスターを排除しながら、最深部を目指すのだ。
改造人間のようなモンスターが侵入者を待ち受ける。

キム氏コメント:
 ステラー開発研究所を攻略すると、Tier2シリーズの装備が手に入る可能性があります。難度はイージーとノーマルの2種類から選択可能で、それぞれドロップする報酬が変わってきます。

 一例を挙げると、ノーマル難度の攻略に成功すると、(Tier2シリーズの武具を)究極グレードに強化できる素材が手に入ったりする感じです。

Tier2シリーズ装備

 新たな装備群として、Tier2と呼ばれるシリーズが実装。今回のアップデートではPvPとPvE向けの2系統がそれぞれ追加されるのだが、本記事ではより重要度の高い前者に重点を置いて解説していく。

PvP用のTier2シリーズ。
PvE向けの装備は狩りや制作を通じて獲得できるとのこと。

 Tier2は、従来の装備群(Tier1)とは異なり、入手経路がふたつ存在する。

 ひとつは、先述のステラー開発研究所の報酬として獲得するパターン。もうひとつは、手持ちのTier1を古代の知恵の神殿で鍛えて、Tier2へと生まれ変わらせるパターンだ。

“闘志の破片”と“究極のエティウム”を手に入れれば、古代の知恵の神殿でTier1をTier2へと強化できる。

 これまでは新規装備が追加されると、そのたびに既存の武具は文字通り“思い出の品”になってしまった。だが、今回はアイテム強化に関する新たな仕組みが導入されたことで、いままで積み重ねてきた努力がムダにならない設計へと改善される。

 もちろん、後続のプレイヤーが短期間で先頭集団に追いつける余地も引き続き残されている。そのあたりを具体的に説明していこう。

 すでに述べた通り、Tier2の武具の入手パターンは2種類存在する。ここで覚えておいてほしいポイントは、仮にTier2を手に入れられなくても、引き続き既存のTier1で十分に戦っていけるということ。

 Tier1の伝説と究極の両グレードは、Tier2の古代グレードよりも性能面で上回る。つまり、最新のTier2を入手したものの、十分に鍛えてある手持ちのTier1のほうが強かった……そんな状況が生じうる。

 このことからわかるように、アップデート実施後も、現在の武具の有用性は十分に保たれている。いままで装備の強化に費やしてきた時間は、決してムダにはならないのだ。

 もうひとつのポイントは、手持ちのTier1を強化した場合、もとの装備の等級がそのままTier2へと引き継がれること。たとえば、Tier1の究極グレードの武具を強化すると、Tier2の究極グレードの装備がその場で手に入るのだ。

 つまり現時点で最高位のアイテムを持っている人は、特定アイテムを集めさえすれば、アップデート実施後の最強武具を一足飛びにゲットできるわけ。

双方のパラメータには、これくらいの違いがある。しかもTier2の究極グレードを手に入れてしまえば、そのアイテムに関してはもう強化を行う必要がない。

 一方で低位(具体的にはTier1の古代グレード以下)の武具しか持っていないプレイヤーは、ステラー開発研究所で新規装備の獲得に挑む一方、Tier1の強化を引き続き進めて上位グレードへの昇級を目指すという選択肢も出てくる。

 先述の通り、低位グレードのTier2よりも上位グレードのTier1のほうが強いうえに、Tier2への強化を実行した際に、もとのTier1のグレードがそのまま保持されるからだ。

 もちろん、新規インスタンスダンジョンに潜入してTier2の一発ドロップを狙うのもひとつの手。お目当ての品を手に入れられれば、武具を強化する手間をある程度省略できる。

 新規コンテンツに通って高性能武具の取得を目指してもいいし、愛着のある既存装備をいままで通り鍛え続けてもいい。あらゆるプレイヤーの選択肢が増えたことが、これまでにはなかった大きな利点といえるだろう。

キム氏コメント:
 Tier1の究極グレードの装備は、Tier2の古代グレードの武具よりも性能面で大幅に上回ります。このため(すでにTier1の上位グレードを所持している)ベテランプレイヤーの方は、新規で始められたお客様よりもスムーズに上を目指すことができます。

 アップデート実施後も、既存装備の価値はある程度守られている……この点をぜひ覚えておいてください。

レイドモンスター

 新エリアのドマハでは約20種類ものレイドモンスターが姿を現すが、なかでも手ごわい相手とされるのが“古代の被造物”と呼ばれる4体のボス。

 討伐に成功すると、“伸びる武器”や“究極のアルケミウム”などのレアアイテムをドロップする。

これらのほかに、“古代の被造物”に名を連ねるボスは魔石、スティグマ強化石、ギーナ、ミニオン契約書などのアイテムもドロップする。
怒りの角 ププル。つぶらな瞳が特徴的。ちょっとかわいいかも。
砂漠の慧眼 カダブラ。画面に収まりきらないほどの大きさだ。
龍帝の大作 ラフマガ。4足歩行のドラゴンといった印象。
火の化身 ヤノハス。燃え盛る岩石のような姿をしている。

 これらのレイドモンスターは出現条件が厳しめに設定されているため、ふだんはあまりお目にかかれない。場合によっては、ボスと戦いたくても呼び出せない状況が続いてしまう可能性も考えられる。

 そのような事態が生じた場合、運営側の判断で、一連のボスと無条件で戦えるイベントを開催したいと考えているとのこと。詳細は後日発表される予定だ。

レッド ティア セマタという巨大ボスと戦えるアップデート記念イベントも、レイドモンスター関連の催しとは別に実施される。

キム氏コメント:
 これら4体のレイドモンスターは、特定条件を満たすと出現します。

【条件】
ドマハの祭壇占領戦で特定の祭壇を制圧

対応するボスを呼び出すアイテムを取得

決められた場所でそれを使う

 これらのボスに初挑戦で勝利を得るのは、かなり厳しいのではないかなと。仲間を30~40人くらい集めたうえで、相互の連携を図りながら戦わなければ、討伐は困難かと思われます。

 レイドモンスターを召喚するイベントとは、一連の手順をスキップしてボスと戦える催しです。MMORPGはみんなでワイワイ遊ぶのが最高の楽しみなので、このイベントを通じて、多くの人が集まれる機会を提供したいと考えています。

 イベントの詳細は現在検討中です。アップデート公開後の動向を見極めたうえで判断したいと思っていますが、あまりにもレイドモンスターが出現しないようであれば、毎週行ってもいいと考えています。

 とはいえ、皆さんがアップデートの新要素を楽しんでおりレイドモンスターの召喚にまで手が回らない状況であれば、イベントを行う意味はあまりないのかなと。ちなみにイベントの開始時刻は、要塞戦が開幕する直前を予定。毎週末の午後9時くらいになるかと思います

ステラーインダストリー

 天族と魔族の双方を支援する謎の組織。第三勢力ともいうべき龍族の中で台頭してきたグループで、とある目的を達成すべく活動しているようだ。

人間の目と天空に浮かぶ星を組み合わせたような印が掲げられている。ステラーインダストリーのシンボルマークだろうか。
製造業を意味するインダストリーの名を冠していることから、何かを作ることに長けた組織なのかもしれない。

キム氏コメント:
 ステラーインダストリーは表向きは友好的ですが、その裏側でよからぬことを企んでいるようです。今回登場するイナンナは、この組織と何らかの関りがあるとか……?

イナンナ

 アトレイアに突然現れた謎の少女。物語にまつわる大きな秘密を握っている。

紫のフードをかぶったこの女の子。最新シナリオのキーパーソン。

キム氏コメント:
 今回のストーリーはイナンナを中心に動いていきます。彼女にはとある秘密が隠されており、それを巡ってステラーインダストリーが関係してくる……そんなイメージです。イナンナはイベントシーンに登場しますし、ボイスつきでしゃべります。そのあたりにもご期待ください。

Vtuberとのコラボ企画が始動!

 5月15日のアップデート実施後も、引き続き更新が行われていく。今後の一連の流れを、Vtuberが登場する10周年記念イベントとともにご紹介。

ドマハ要塞戦/ドマハ大型祭壇戦

 多くのプレイヤーが最新アップデートの新要素を楽しみ終えたタイミングで、ドマハ要塞戦とドマハ大型祭壇戦のふたつが追加で実装される。

 ドマハ要塞戦は、新規エリアで行われる要塞戦。一方でドマハ大型祭壇戦は、先述の祭壇占領戦の進化版ともいえるコンテンツだ。これらのリリース時期は、現時点で2019年6月を予定

第二スティグマ/カマル戦場

 スティグマ スロットの強化段階が12を超えているプレイヤーに対して、“上級スティグマ スロット”が追加でひとつ開放。これに合わせて、カマル戦場というPvP向けの大型戦場も同時にオープンする。

 “上級スティグマ スロット”のフル活用が求められるこの戦いを勝ち抜くと、いままでにないスティグマが報酬として手に入るとのこと。これらふたつの新要素も、2019年6月の追加アップデートで実装予定だ。

10周年記念 Vtuberコラボ

 2019年7月17日に、『タワー オブ アイオン』はサービス開始から10周年を迎える。

 これを記念して、ふたりの有名Vtuberが天族と魔族に分かれてプレイするコラボ企画が始動。たんに本作を遊ぶだけでなく、運営側と連携した施策も行われる。

 大型アップデートの1~2週間後をメドに初放送が行われる見込みで、そこから約3ヵ月間、コラボ企画が進行するとのこと。

休眠復帰キャラクター向け超キャンペーン

 5月15日の大型アップデート公開を機に、ゲームをお休みしていたプレイヤー向けの支援キャンペーンがスタート。期間中に復帰すると、伝説グレードの装備一式がもらえるだけでなく、“[伝説]PvP強化石(7日)”も200個贈呈。

 またキャンペーン期間中、新たに作成されたキャラクターに対して、レベルアップするたびに報酬が得られる仕組みも導入される。なお現役プレイヤーも、一定期間が経過したのちにこのサービスを受けられる予定だ。

Web上で楽しめる神経衰弱、メモリーハンター!

 上記の“休眠復帰キャラクター向け超キャンペーン”が開催されているあいだ、公式サイト内の特設ページでメモリーハンターという神経衰弱が楽しめる。

 伏せられた16枚のカードの中から2枚を選び、同じ絵柄を引き当てよう。見事成功すると、ゲーム内の便利アイテムと交換できるキューナがもらえるのだ。16枚のカードの絵柄をすべてめくり終えれば、さらなるご褒美が!

 次期大型アップデートのリポートは以上の通り。記事をじっくり読んでくれた方はお気づきかと思うが、“休眠復帰キャラクター向け超キャンペーン”で得られる特典は、ものすごく豪華なもの。伝説グレードの装備一式を受け取れば、攻略の最先端の一歩手前の状態でゲームを再開できるのだ。

 2019年5月15日に始動するこのキャンペーンを利用すれば、長らくゲームをお休みしていた人であっても“ビビッドウイング”の最新要素をすぐに楽しめるはず。

本稿の内容は、開発環境での先行プレイの内容となります。
実際のゲーム内仕様と一部異なる場合があります。