『アイドルマスター シャイニーカラーズ』1周年を記念して実施した、高山祐介制作プロデューサーのインタビューをお届けする。

 2019年4月24日に1周年を迎えた、アイドル育成&ライブ対戦ゲーム『アイドルマスター シャイニーカラーズ』(以下、『シャニマス』)。

 本作の1周年を記念して、制作プロデューサーを務める高山祐介氏へのインタビューを実施。これまでの1年間を振り返り、そして今後の目標も語ってもらった。つぎの1年は“挑戦”と語る、高山プロデューサーの胸中やいかに。

※本インタビューは4月初旬に実施しました。

高山 祐介(たかやま ゆうすけ)

株式会社バンダイナムコエンターテインメント兼株式会社BXD 『アイドルマスター シャイニーカラーズ』制作プロデューサー (文中は高山)

「つぎの1年は、挑戦の年にしたい」

アイドルとともに駆け抜けた1年

――ついに『シャニマス』が1周年を迎えますが、開発を振り返っていかがでしたか?

高山私がこのゲームの開発に加わったのは、2017年の4月で、本作に関わって丸2年が経過しましたが、この2年間は本当にあっという間でした。本作は、これまでの『アイドルマスター』シリーズとは事務所もアイドルも違いますし、さらにリズムゲームでもないので、プロデューサーさんたちに受け入れてもらえるのかという不安がありました。でも、リリース後はたくさんのプロデューサーさんにプレイしていただけて、よかったです。

――リリース後も、アップデートや修正でお忙しかったのでは?

高山はい。本当にあっという間に1年経ったなという感覚です。本作は、HTML5という技術で開発されたブラウザゲームなのですが、通常のアプリゲームと遜色のないクオリティーを目標に開発をスタートしました。世界中を見渡しても、そういったことに挑戦しているメーカーは、当時はほとんどなくて、我々も本当に手探りの開発でした。リリース後も、プレイされたプロデューサーさんからは、アプリに比べて通信量が多くなってしまったり、全画面表示が行えなかったりと、ブラウザで遊ぶゲームならではの改善点が出てきたので、そういった点もアプリゲームの開発とは異なる課題でしたね。

――そんな運営の日々を経て、1周年を迎えました。それと同時に、新アイドルや新しいプロデュースエリアが登場しましたね。

高山新エリアのファン感謝祭は、283プロダクションのアイドルたちが、ゲーム中のファンに向けて感謝を伝える合同ライブを開催するというものです。アイドルが自分たちでイベントを作っていくのですが、W.I.N.G.のシナリオとは異なる、アイドルたちの新たな一面と成長が垣間見えるようになっています。ゲームでは、プロデューサーもアイドルの背中を押すような役回りなので、アイドルといっしょにイベントを作り上げていく感覚を味わっていただけるのではないかなと。また、1周年では大きな追加要素として、新アイドルも登場しました。16人でスタートしてから、初の新アイドルとなります。現在もいろいろなカラーを持ったアイドルが揃っていると思っていますが、そこにプラスして、まだカバーしきれていない個性や魅力を、ストレイライトの3人が担ってくれればと思っています。

――ストレイライトの3人にはファン感謝祭のシナリオがまだありませんが、これにはどういった意図があるのでしょう?

高山ストレイライトのアイドルは、まずアイドルの登竜門であるW.I.N.G.に挑戦するというストーリーでその魅力を知っていただきたいからです。今後、タイミングを見計らって、感謝祭のシナリオを追加できたらと思っています。

――こういったプロデュースエリアの追加は、今後もあるのでしょうか?

高山そうですね。ただ、いまは、つぎのエリアをどのような内容にしようかということをゼロから考えている段階なので、まずはファン感謝祭を楽しんでいただければと。

――わかりました。あと、たとえば今後、ふたり組のユニットが実装される、といったことは考えていますか? 3人組のユニットとふたり組のユニットをフェスで組ませると、人数がちょうどよくなると思うのですが。

高山私たちは、どちらかというとゲームシステムからではなくて、単体の魅力ありきでアイドルを考えています。ですから、ふたり組がいるとシステム的に都合がいいからふたり組を追加しよう、という考えかたにはなりません。でも、すごく魅力的なふたり組ユニットを思いついたら、追加される可能性はもちろんあります。

――どんなアイドルが登場するのか、期待大ですね。そのほか、注目してほしい今後の新機能などがあれば教えてください。

高山時期は未定なのですが、フェス中などのライブパートで流れる楽曲を自由に選べるような機能を実装予定(※)です。現状は、ユニットの編成で楽曲が決定するという仕様ですが、ある程度編成が固定化されていると、流れる曲も決まったものになってしまいます。ですから、いろいろな楽曲を聴きながらプレイできるようにしたいと考えています。

※4月19日のアップデートで追加されました。

つぎの1 年のテーマは“ 挑戦”

――1周年を迎えて、つぎの1年がスタートすることになりますが、今後の目標や抱負を聞かせてください。

高山ズバリ、“挑戦”です! これはアイドルたちの挑戦でもあり、我々開発スタッフにとっての挑戦でもあります。ファン感謝祭という新システムが入ったことで、今後の期間限定のイベントなども遊びかたの幅が広げられるのではと思っています。こういった新しい仕組みや遊びを導入して、もっとコンテンツが盛り上がるような挑戦をしていきたいです。

――なるほど! 楽曲やCDのリリースでは、新しい挑戦はあるのでしょうか?

高山新たなCDシリーズとして展開を始めた『FR@GMENT WING 01』では、力強い曲調の『Ambitious Eve』や、バラード調の『いつか Shiny Days』といった、いままでにない楽曲を収録しました。ユニットをベースにしつつ、そのユニットの新しい魅力をどんどん出していくという考えのもと、今後も楽曲を制作していきたいと思います。そして、スタッフ陣、アイドルたち、演じているキャストの皆さんも一丸となって、いろいろなことに挑戦していきます。ここ1年で、アイドルたちに感じていただけた魅力にはいろいろな要素があると思いますが、それだけではなく、つねに新しい魅力を発見できるようにしたいですね。アイドルたちもこの1年で成長していて、表現できる幅が広がっています。これからの1年は、そこにも注目してプロデュースしていただきたいです。あと、インタビューなどでよく「ソロ曲の予定はありますか?」と聞かれるのですが、「将来的な選択肢の中では、アイデアとしてあります」くらいに留めておきたいです。

――挑戦という意味では、コミカライズのスタートにも注目ですね。

高山現在、連載開始に向けて、鋭意制作をしています。4コママンガ以外では、初めてのコミカライズになるので、奇をてらったものではなく、王道の物語が楽しめるものになっています。

――具体的にはどんな内容でしょうか?

高山W.I.N.G.を目指すという、ゲームをベースにしたストーリーになっていて、ゲームで描き切れなかった背景やアイドルたちの魅力を深堀りしていく予定です。

――ストーリーではイルミネーションスターズの3人がメインになりますか?

高山そうですね。ほかのアイドルたちも登場しますが、メインはその3人になります。彼女たちの視点で、プロデューサーやほかのアイドルたちと交流しつつ、成長していくというのがテーマになっています。

――楽しみです。直近では、アプリ版をリリースしたことも話題になりましたね。

高山もともと、本作はenzaというプラットフォームで遊べるゲームとして、enzaのサービスと同時にリリースしました。enzaですと、スマートフォンの容量を気にせず遊べることを始め、多くのメリットがあります。ただ、一方で通信量の問題があり、ほかのアプリゲームのようにダウンロードして遊びたいといったリクエストもいただくようになりました。プロデューサーさんによって、プレイ環境はさまざまですので。そこで、遊べるプラットフォームと選択肢を増やさせていただきました。PCブラウザ版についても同様で、自宅の大きい画面でプレイしたいという声もいただいたので、正式にサポート対応をさせていただきました。アプリをリリースしてから、各プラットフォームのストアにも並ぶようになり、ほかのゲームを探していたけど、たまたま目について遊んでみたらおもしろかったと言ってくださる方もいて、うれしく思っています。

――新規の方に向けたプロモーション施策といえば、アーティストのYOSHIKIさんのCM映像を公開されましたが、これには驚きました。

高山YOSHIKIさんは、圧倒的な知名度のある一流のアーティストです。そして同時に、世界で輝いている一流のプロデューサーでもあります。ご自身の世界観をお持ちで、知名度があって、プロデューサーでもある。となれば、これはもうYOSHIKIさんしかいない! と思ってオファーさせていただき、快諾してくださいました。CMは、YOSHIKIさんの輝く世界観と『シャニマス』の“輝かせよう、アイドルのすべて”というメッセージを表現させていただきました。

――確かに、プロデューサーとしては最適の人選ですね! それでは最後に、全国のプロデューサーさんに向けてメッセージを!

高山プロデューサーさんたちのおかげで、めでたく1周年を迎えることができました。1周年記念では、いろいろな企画も発表させていただきましたし、その後はCDも順次リリースを予定しています。ゲームはもちろんですが、そのほかにもアイドルたちが輝ける場が増えてきて、本当にうれしく思っています。これからも、283プロダクションのプロデューサーとして、アイドルたちをプロデュースしてください!