Nintendo Switch(ニンテンドースイッチ)にて、2019年4月26日より『ハコボーイ!&ハコガール!』が配信! 本作の目玉、協力プレイモードで遊んだ手触りをレポートする。

まるで別モノ!? ふたり旅編で味わうスリルとは

 ハコを使ってゴールを目指すアクションパズル『ハコボーイ!』。そのシリーズ最新作『ハコボーイ!&ハコガール!』が、2019年4月26日からNintendo Switchにて配信。本作から、主人公のキュービィとガールフレンドのキューシィが力を合わせる協力プレイモード“ふたり旅編”が登場。こちらはJoy-Conをわけあうおそすわけプレイにも対応している。今回は本作をふたりで遊んだ楽しさと、新たな“ハコ技”を使ってみた感触をお届けする。

「押すなよ、押すなよ」が日常茶飯事!? ふたり旅編・珍道中

 ふたり旅編を家族とプレイしてみました。これまで『ハコボーイ!』シリーズ3部作をプレイしてきた私としては「ふたりで協力できるなら、楽勝じゃん」と思っていましたが、そこはやっぱり名作パズル『ハコボーイ!』。ふたり用にキッチリ練られたギミックですから、歯応えもバッチリ。しかし、ある意味ギミックよりも恐ろしかったのが、相手が何気なく出すハコ。そう、敵は身内にいたのです……。

キュービィ「ハコ出したよ~!」。キューシィ「ちょっ、押すなって、落ちるっつーの!」
キュービィ「ハコで橋を渡すよ~。あっ、やっぱちょっと待って」。キューシィ「なんでいま引っ込めるのよ!」

 こんな風に相手がハコを出すときに押し出されたり、お互いに「避けてくれるだろう」などと勝手な憶測で動くことで、危険にさらされることがしばしば。奈落の手前では、後ろから押されることを恐れて「どうぞお先に」、「いえ、どうぞどうぞ」と譲り合いという名の牽制が発動するまでになってしまいました。しかし、これもひとりプレイ時にはなかったやり取り。なんだかんだ言い合えるのが楽しくて、新鮮でした。もちろん、協力する楽しさも。自分では思いもよらぬアイデアが飛び出すというのも、マルチプレイならではですね。

どんな形でも仕掛けにぴったりハマればオーケー。よいコンビネーションで解けたときは爽快です。
二手にわかれて進むステージも。声を掛け合うことが大切に。

 ふたり旅編はシングルプレイももちろん可能です。遊ぶ際に毎回プレイ人数が選べるのですが、ひとりプレイでもふたりプレイでも進行度合いは共有されるので「今日は友だちと!」という遊びかたもできますね。

シングルプレイの場合は、キュービィとキューシィをボタンで切り替えつつ進んでいきます。

表情豊かなキュービィたちと、気になる物語

 本作の物語は、キュービィたちの住む惑星が黒いモヤモヤに浸食されるところから始まります。かろうじて無事だったキュービィとキューシィは、仲間たちを助けにいくことに……。『ハコボーイ!』シリーズにはセリフやテキストがないものの、この壮大なストーリーも魅力のひとつ。各ステージをクリアーしていくとお話が進んでいくのですが、ある場面ではシリーズで見たことのある物体も登場して、「もしかして?」と想像が膨らみました。

降り注ぐ黒いモヤモヤ。そして、この塔のようなものの正体とは……?
キュービィの仲間、ノッポなキューディも救出。ひとり用モードをクリアーすることで、彼でもプレイできるようになるとのことですが、なにしろステージ数が膨大なので、まだお預け……。ちなみに収録ステージはシリーズ最多の270面!

 ハコの一族たちは四角い体に、目と足だけという容姿なのですが、その表情は豊か。ステージ中も細やかに表情を変えます。また、シリーズでおなじみの着せ替え衣装によっては、もっと別の魅力が見えてくることも。衣装は本作からパーツごとに装着できるので、コーディネートの幅が広がりました。

衣装はランダムで手に入りますが、被りナシなのがうれしいですね。キュービィだけでなく、キューシィ、キューディにも着せられます。パーツ名がそのままコーデのタイトルになるのもおもしろい。

 ちなみに、この衣装と引き換えるメダルはステージクリアーの報酬として手に入るのですが、手数ならぬハコ数が少ないほど多くもらえるのです。ただクリアーするだけでなく、出すハコ数をいかに節約するか。これはかなり燃えましたね。

 従来のシリーズ作品では、規定の手数を超えるとステージ上の“王冠”が取れなくなる仕組みでしたが、本作からはそれぞれが独立したやり込み要素になっています。つまり、「王冠は全部取れたけど、ハコ数は最高ランクにならなかった」なんてときは、次回のプレイで王冠は気にせず、ハコ数の節約だけを狙えばよいということ。もちろん、同時に満たすプレイも可能です。規定のハコ数よりもグッと少なくクリアーできたときは、「天才じゃない……?」と自画自賛せずにはいられません。このハコ数に関わらず、本作は解きかたを閃いたときの達成感、高揚感がさらに増しているような気がします。

こんなのアリ!? 新ハコ技に驚愕

 ゲームを進めるとハコを使った新しいテクニック、ハコ技を使えるようになるのですが、なかでもいちばん衝撃だったのが新技“ハコホップ”でした。ハコホップは文字通りハコで跳ぶのですが、地面から足を浮かせるようにハコを出せば、トゲトゲの上でも渡れるのです。超便利!

ハコホップでジャンプできる高さはいつもと同じ1マスぶん。プラーンとぶら下がった脚がかわいらしい。

 ハコホップは正直、「こんなのやっちゃっていいんだ?」とも思えました。『ハコボーイ!』シリーズは、かなり解きかたをユーザーに委ねているパズルで、何でもアリな雰囲気は昔から感じていましたが、まさか概念をブチ壊すような技が公式から提案されるとは……。とはいえ、ハコホップはこれさえあれば万事OKというわけではないし、ゲームバランスを崩すものでもありません。ちゃんと使いどころは計算されているんですよね。それよりも、先述のふたり旅編のほうがイロイロと工夫のしどころがありそうなので、バランスの検証はたいへんだったのだろうなあ……。

 これまで『ハコボーイ!』3部作を遊んできた人は、これら新要素に度肝を抜かれることが何度もあるのではと思います。物語の面でも、「そういうことだったの!?」と過去作とのつながりが見えてくることに興奮するのでは。もちろん、本作で初めて『ハコボーイ!』シリーズに触れるという人も大丈夫。チュートリアルは相変わらず丁寧ですし、詰まったときのヒント機能などフォローはバッチリ。現に、今回ふたり旅編に参加した家族も、初プレイなのにすぐ慣れて、こちらが思う以上の動きを見せてくれました。

ストーリーは、個人的には本作からプレイして、そこからニンテンドー3DSの3部作を遊ぶのもアリだな、と思います。遊びのシステムとしても、作品ごとに革新的な試みがなされていたので、ぜひこの機会に触れていただきたいです。そんなチャレンジ精神に満ちた『ハコボーイ!』シリーズの、渾身の1本である『ハコボーイ!&ハコガール!』、オススメです!