少年が、キツネとともに島を探索していくパズルアドベンチャーである本作。いちばんの特徴は、“ 言葉”がいっさい出てこないことだろう。作中では会話が交わされることはなく、操作説明さえも絵で表現されている。とはいえ、ヒントが点在しており、迷わない工夫もなされているので安心だ。
複雑な仕掛けこそ少ないものの、そのスケールが大きく、謎が解けて仕掛けが作動するときの幻想的な演出がとにかくすばらしい。少年と島にまつわる真実が、徐々に明らかになっていくことによってもたらされる感動が、ダイレクトに届く一作だ。
嵐の後、島にたどり着いた少年
嵐に巻き込まれた少年が、不思議な島にたどり着くと、目の前には神秘的なキツネがいた。少年は、そのキツネに導かれるままに、そびえたつ塔の頂上を
目指す。そして、この島と自分自身に隠された秘密を少しづつ解き明かしていくことになる。
敵か味方か
冒険の途中で出会うのは、動物、幽霊(?)、機械などさまざま。少年は攻撃手段を持たないので、対処する方法を見つけることも、本作の醍醐味と言える。作中にしばしば登場する青く光る玉や炎は、少年の声に反応するようだ。それらが何に使用できるかは、いろいろ試して確認しよう。
謎は島のいたるところに
島にある不思議な遺跡には、仕掛けがたくさん存在する。明確にヒントを教えてくれるわけではないが、落ち着いて観察すれば、謎を解くカギが必ず見つかる。つねにキツネが先導してくれるわけではないため、わずかな情報も見逃さないようにしよう。先へと続く道はひとつなので、行けそうな道があれば、とりあえず進んでみるのもひとつの手だ。
二本足で歩く機械も出現
この機械も、もちろんしゃべらない。一見、怖そうな見た目だが、少年が進むべき道に来るまで待ってくれたり、振り返ってついてきているかを確認してくれたりと、見た目に似合わずかわいらしい。
進むためのヒント
進んでいくためのヒントとなる静止画を、何枚か見せてくれる場面も。この機械が何のために作られたのかも、気になるところだ。