2019年4月29日、東京オペラシティ コンサートホールにて、“ゲームセンターCX Symphony presented by JAGMO”が行われた。本記事では同日に2回行われたうちの夜公演の模様をお届けする。
ゲームバラエティ番組のパイオニア的存在としてシリーズ開始から15年、現在もCS放送フジテレビONEで放送中の『ゲームセンターCX』。番組の節目節目に日本武道館、幕張メッセなどでイベントを行ってきた同番組が“平成最後のイベント”として選んだのは、オーケストラとゲームの融合! 平成最後の“昭和の日”である2019年4月29日、有野課長はゲーム音楽をフルオーケストラで演奏するプロ交響楽団“JAGMO”とタッグを組み、ゲーム業界初となる(?)さまざな試みに挑戦した。この日行われた夜公演のおおまかな内容は以下の通り。
ゲームセンターCX Symphony presented by JAGMO プログラム(夜の部)
1.オープニング
※ベートーベンの歓喜の歌(交響曲第九番・第4楽章)をバックに、司会進行を担当した構成作家・岐部昌幸氏がタキシード姿で登場。イベント開始のコールで若干かむ。
2.名曲で振り返る 有野の挑戦 難関ゲーム編
『アトランチスの謎』
『魔界村』
MC
※ここで有野課長が初登場。会場後ろから観客とハイタッチをしながらの入場でステージに登壇した。
『ソニック・ザ・ヘッジホッグ』
3.クイズ! 有野の挑戦 名曲イントロドン!
『レミングス』『スターフォース』
~休憩~
4.名曲で振り返る 有野の挑戦 激闘編(前半戦)
『マイティボンジャック』
5.世界一ぜいたくな有野の挑戦 『ツインビー』ゲームプレイ
6.名曲で振り返る 有野の挑戦 激闘編(後半戦)
『高橋名人の冒険島』
『カイの冒険』
『忍者龍剣伝』
7.エンディング
『ラストコンティニュー』(番組オリジナル楽曲)
オーケストラ公演でも課長はやっぱりゲーム+αに挑戦!
来場者にとってはオーケストラによる良質な音と番組の映像で、『ゲームセンターCX』の歴史を振り返る……といったイベントだったが、有野課長には、この日この会場でしかできない、新たな挑戦が待っていた。それは“クイズ! 有野の挑戦 名曲イントロドン!”と、“世界一ぜいたくな有野の挑戦”のふたつだ。
前半に行われた“クイズ! 有野の挑戦 名曲イントロドン!”では、タイトル通りイントロを聞いてゲームタイトルを答えるクイズコーナー。しかし、イントロを演奏するのは当然JAGMOのみなさん。フルオーケストラで豪華になったイントロになかなか気づくことができず、1問目の答え『レミングス』には、『ヨッシーアイランド』や『マリオRPG』のBGMと勘違いしてあえなく失敗。2問目の『スターフォース』は早い段階で「高橋名人のゲーム」、「ラリオスってやつを倒すやつやんな?」とゲームのディティールは思い出すものの、なかなかタイトルは思い浮かばず、続編の『スターソルジャー』と答えてしまう。しかし最後は会場からのヒントで『スターフォース』のタイトルを思い出し、なんとか正解。昼の部もあわせると4問中2問に正解、50%の正解率となった。
世界一ぜいたくな有野の挑戦では、課長は『ツインビー』をプレイし、5プレイのあいだにノーコンティニューで1面ボスを倒すというミッションにチャレンジ。こちらでは課長のプレイにあわせてJAGMOのみなさんがオープニングテーマ、1面の通常BGM、ベルを取った際に流れる効果音、その後に変化するBGMなどをリアルタイムで演奏。課長はBGMに対して「めっちゃかっこええね。テンション上がるわ」とコメントしつつプレイを開始するも、1回目はボスと対峙する前の道中でゲームオーバー。2回目以降はボスまではたどり着くものの、弾を避けきれずに追いつめられる、ベルやアイテムに気を取られて動きが止まるなどといった、多彩な(?)死にざまを披露。しかし最後の挑戦となった5プレイ目では、残機を残した状態で3WAY弾を撃てる状態までパワーアップすることに成功。これまで苦戦してきたボスを3WAY弾の火力で押し切り、みごとにチャレンジを達成。天の声からは「平成最後の奇跡」、課長が失敗するたびに鐘ひとつ(のど自慢でおなじみの音)を鳴らし続けていたパーカッション担当の人には「まさかクリアーできるとは……」と煽られた(?)ものの、課長は平成最後の挑戦を最高の形で締めくくった。