ゴールデンウィークに遊ぶゲームに迷っている人に
最大10連休のGW(ゴールデンウィーク)あっいう間に3日目に突入。旅行に行ったり、家でゆっくり休んだりするのもいいですが、せかっくの大型連休ということで、気になっていたゲームを遊んでみてはいかがでしょうか? そこでファミ通.comでは、編集者がそれぞれの主観で選ぶ大型連休に遊びたいオススメソフトを2回にわたってご紹介。今回は第2回。第1回は以下の記事をチェック。
メタボIKEDAが選ぶオススメソフト
『デビル メイ クライ5』
2019年3月8日発売
プラットフォーム:PS4、Xbox One、PC
発売元:カプコン
※公式サイト(http://www.capcom.co.jp/devil5/)
(C)CAPCOM CO., LTD. 2019 ALL RIGHTS RESERVED.
GWはリッチなエンタメ体験を!
ここは直球で『デビル メイ クライ5』を推したいと思います。ハイクオリティな映像とスタイリッシュなアクション。このふたつが作り込まれているゲームって、やっぱり満足度が高いし、「リッチなエンタメを体験している!」という実感が湧きやすいですよね。
ナンバリング5作目ということで過去作を遊んでいないとちょっと敷居が高く感じられるかもしません。確かに、過去作未プレイの方に「予備知識ゼロでも120%楽しめる!」と断言してしまうとウソになるでしょう。ただ、何より本作の醍醐味は「いかにスタイリッシュなプレイをキメるか」にあるので、そこはまあ、シリーズ過去作の話を知らなくても、大型連休の勢いで「えいっ!」と遊び始めちゃって問題ないと思います。
ちなみに、「アクションゲームは苦手 」という方もご安心を。 “オートアシスト”機能をオンにすれば、攻撃ボタンを押すだけで自動的にコンボがつながるので、これを使えば、“ガチャプレイ”気味の操作でもわりとスタイリッシュに、かつサクサクとステージを進めることができます(もちろん上級者向けの高難度設定も可能)。GWシーズンは気候もいいし、部屋の窓を開けて風を受けつつ、ビールでも飲みながら遊ぶには最高の1本なんじゃないかなと(飲酒は二十歳になってから)。
“リッチなゲーム体験”というところは、同じくカプコンの『バイオハザード RE:2』や、ソニー・インタラクティブエンタテインメントの『Days Gone(デイズ・ゴーン)』も2019年のGWのうちに遊んでおきたい作品。どちらも大きなモニターで遊びたいですね。
“行楽のお友”的にオススメしたいのが、Nintendo Switch版の『ディアブロ III エターナルコレクション』と『katana ZERO』。いわゆるハクスラの代表格ともいえる『ディアブロ III』は、一度手を出したら高確率でハマりこんでしまう“沼ゲー”で、大型連休中の長時間移動にはピッタリ。ただし、あまりに病みつきになるので、外出先でも夢中で遊んでしまい、何をしに出掛けたんだかわからなくなる危険性も……まあ、それもまたいい思い出ということで。
2019 Askiisoft. All Rights Reserved.
「もちょっとサックリ遊べるものを」という方は、2D斬撃アクション『katana ZERO』などいかがでしょうか。刀を武器とする主人公が、依頼を受けて単独で犯罪組織などに潜入し、 立ち塞がる 敵をバサバサと斬りながらターゲットを始末する、という内容なのですが、おもしろいのがヒト癖あるアクション。
主人公は1発攻撃を受けると死んでしまうので、“どうやったら攻撃を受けずに敵を殺すか”をよく考える必要があります。プレイヤーのテクニックによる突破を基本としつつも、パズル的な思考が求められる場面もあり、このあたりのバランスが絶妙なのです。よほどの手練れでない限り、トライ&エラーをくり返しながら進んでいくゲームなので、連休の移動中にコマ切れで遊ぶにも最適かと!
北埜トゥーンが選ぶオススメソフト
『ディビジョン2』
2019年3月15日発売
プラットフォーム:PS4、Xbox One、PC
発売元:ユービーアイソフト
※公式サイト:https://www.ubisoft.co.jp/division2/
ゴールデンウィークが始まりましたね。今年は最大10連休ということで、遊びたかったゲームを一気に遊ぼうと思っています。その中でもオススメは、発売日からチマチマと進めていた『ディビジョン2』です。
本作は、アクションシューターの面はありつつも、いわゆるハクスラ的な要素があるオープンワールドRPGなので、より強い装備品を求めてついつい遊んでしまいます。やっぱり、少しずつキャラクターが成長していくのはうれしいですよね。
自分はまだ、ワールドクラス2(※ゲーム内のレベルのようなもの)という状況なので、まずは現在の最高ランクであるワールドクラス5を目指しつつ、5月中に追加が予定されている、シリーズ初の8人プレイヤーで挑むレイド“オペレーション・アワーズ”に備えたいと思います。
本作は、その後も数多くのアップデートが予定されているので、この機会に始めてみてはいかがでしょうか。
『ドラゴンクエストビルダーズ2 破壊神シドーとからっぽの島』
2018年12月20日
プラットフォーム:Switch、PS4
発売元:スクウェア・エニックス
※公式サイト(http://www.dragonquest.jp/builders2/)
こちらも発売日からずっと遊び続けている1本。本作は『Minecraft』をはじめとする、いわゆるサンドボックス要素のあるアクションRPGです。
じつは、自分は『Minecraft』や『テラリア』などのプレイ動画を見るのが昔から好きだったのですが、いざプレイしてみると、そこまでやり込むほどではなかったので、「自分にはサンドボックスは合わないのかな?」と思っていました。でも、その印象を変えてくれたのが、前作の『ドラゴンクエストビルダーズ アレフガルドを復活せよ』です。
『ドラゴンクエスト』も大好きなシリーズだったので、「サンドボックスは苦手だけど、『ドラゴンクエスト』シリーズの作品なら挑戦してみよう」とプレイしたところ、ドハマりしました。そういったこともあり、本作が発表されたときから発売をずっと楽しみにしていたのですが、その期待以上の出来で、ずっとプレイしています。
『ドラゴンクエスト』らしいストーリーも魅力的ですが、「つぎは●●してみましょう」みたいな感じで、とにかくチュートリアルが丁寧なので、サンドボックス初心者でも、めちゃくちゃ遊びやすいです。そう聞くと、指示されてばかりで自由にできないのでは? と思うかもしれませんが、自由に街や建築物を作ることもできますし、やり込み要素もかなり充実しているのでご安心を。
個人的には、『ドラゴンクエスト』シリーズは好きだけど、サンドボックスはあまり遊んでことがないという人にオススメしたい1本です。
『バイオハザード RE:2』
2019年1月25日
プラットフォーム:PS4、Xbox One、PC
発売元:カプコン
※公式サイト(http://www.capcom.co.jp/biohazard2/)
つぎにオススメしたのが『バイオハザード RE:2』。本作は、1998年に発売された『バイオハザード2』のシステムやグラフィック、物語を再考証したリメイク作品です。自分はオリジナル版もプレイ済みでしたが、“とにかく怖かった”です。
リメイク作品ではあるものの、一部の敵の配置や仕掛けなどはオリジナル版と同じ部分もあるので、何もないはずの廊下を進むだけでも「ここはオリジナル版では敵が出てこなかったけど、もしかしたら変更されているかもしれない」と、異常に警戒して、かなり時間が掛かってしまったほどです。また、オリジナル版でも話題になった、豆腐を主人公にした隠しモードなどもバッチリ収録されているのは、ファンとしてはうれしいポイントです。
まさにシリーズ最新作にして“再:新作”にふさわしい完成度なので、オリジナル版をプレイしたという人はもちろん、まだシリーズに触れたことがない人も、ぜひプレイしてみてください。
ミス・ユースケが選ぶオススメソフト
『黒い砂漠』
2015年5月8日正式サービス開始
プラットフォーム:PC
運営元:ゲームオン
※公式サイト(http://www.blackdesertonline.jp/)
異国情緒すら感じるMMORPGで旅行気分
長いお休みに遊ぶなら、じっくりと時間をかけて楽しむMMORPGがいい。
できればその世界に浸り、異国への旅行気分を味わえるものがいい。
ゲームを始めるまでにあまり身構えてほしくないので、基本プレイ無料で気軽に、十分に遊べるものがいい。
こう考えたとき、最初に思い浮かんだのが『黒い砂漠』。ゲームオン運営のPC用MMORPGで、2019年5月8日に正式サービス4周年を迎える。
操作感覚は3Dアクションに近く、戦闘は爽快感バツグン。簡単な操作で派手なスキルやコンボが発動。それでいてグラフィックは超美麗。ゲーム紹介でよく見るこれらのフレーズは、『黒い砂漠』にとって“当たり前”の要素なので、とくに触れるまでもないかなと思っている。
MMORPGは“架空の世界で生活するゲーム”などと紹介されてきたジャンルだ。最近はダンジョンやボス戦などを周回してアイテムを収集するタイプが増えているが、『黒い砂漠』はかつてのMMORPGの雰囲気を色濃く残している。「何かを急いでクリアしなきゃ」のような焦りをそれほど感じないのだ(もちろん感じる人もいるだろうけど、ほかと比べて僕は感じない、という話です)。
ゲームを始めると、最初の拠点であるオルビア村に降り立つ。まずはガイドに従って村の中を散策。NPCに話しかけ、操作法を学びつつ、少しずつ行動範囲を広げていく。すると、あることに気付く。画面の中に妙な生々しさがある。
しばらくプレイを続けると中世ヨーロッパのように美しい都会・ハイデルにたどり着く。かすかに耳に入る雑踏のざわめき。都会に出てきたのだなあと身が引き締まりつつも、目の前に大きく開けた世界に、何だかわくわくする。
ストーリーを進め、レベルを上げ、いかにも歴史を感じさせる街・カルフェオンに到達。洗練された街並みの横には活気のある市場が、そして裏側にはスラムが広がっていた。そこで生活を営むNPCたちの生命力のようなものを感じる。
魅力的なエリアはほかにもたくさんある。中東のような雰囲気のバレンシア。神秘的なグラナ。険しい岩山の奥に位置する秘境・ドベンクルン。作り手の情念がにじみ出るほどの風景描写と環境音が、そこに日本ではない国を作り出す。
見たことのない風景が目の前に広がると冒険心がうずく。住みつきたい欲求が生まれることもある。国から国へと旅するバックパッカーってこんな気持ちなのだろうか。
いまからゴールデンウィーク中の海外旅行の準備をするのは難しい。僕なら『黒い砂漠』で異国情緒を味わう。
堅田ヒカルが選ぶオススメソフト
『伊勢志摩ミステリー案内 偽りの黒真珠』
プラットフォーム:Switch
配信元:フライハイワークス
※公式サイト(https://bonusstage.net/kuroshinju/)
連休だからこそ、アドベンチャーゲームを一気に
そうだ、インド、行こう。
そう心に決めたのはいつだったろうか。中学生のころか、もっと前か。とにかくこの5月、僕は連休と溜まっていた有給休暇を利用してインドへ旅行する。
きっと連休中に旅行の計画を立てている人も多いだろう。
皆さんに「連休中に遊ぶゲーム、これはどう?」と提案したいのが、『伊勢志摩ミステリー案内 偽りの黒真珠』(Nintendo Switch)だ。
理由はいくつかある。
ひとつは、本作が(昔懐かしい形式の)アドベンチャーゲームであること。
連休はアドベンチャーゲームを遊ぶのに適している。なぜなら、間を開けずにプレイをすれば、ストーリーを忘れずに済む。最近、2~3日ゲームに触れない時間があくと、ストーリーを途中で忘れること、忘れること。自分でも驚きあきれる。
自分の記憶力に自信が持てないことに自信がある方(なんだこの日本語)は、ぜひ連休中にアドベンチャーゲームを遊ぼう。ヒントを集める、謎を解く、次第に進んでいくストーリー、明らかになっていく真相、そして衝撃のクライマックス……。練り込まれた物語を一気に飲み込んで消化するダイナミズムを味わうために、大型連休は最適だ。
ふたつめは、本作がNintendo Switchで遊べるということ。
移動時間のおともにはもちろん、旅行先でも遊ぶのに適している。旅先の宿、変わった枕に寝付けない夜。ミステリーアドベンチャーにゾクゾクしながら夜がふけるままに過ごすなんて、乙じゃあないですか。
みっつめは、本作が伊勢志摩地方を舞台とした“ご当地モノ”の体裁を取っているということ。実在する土地を部隊にしたサスペンスというのはドラマや小説にもよくあるし、ゲームにも少なくない。古くは『北海道連鎖殺人 オホーツクに消ゆ』(北海道)や、新しめなものだと『√Letter ルートレター』(島根県)などがある。
このたぐいの作品の何がうれしいかって、実際に足を運ばなくても旅行をした気分になれるということだ。僕のような出不精にもぴったりだ。
だから「連休中に旅行するのなんて、どうせ人が多くてイヤだよ!」という人にも、「『伊勢志摩ミステリー案内 偽りの黒真珠』で旅行気分を味わえばいいじゃん!」と安心してオススメできる。伊勢志摩と言えば何しろ“お伊勢参り”の伊勢だ。江戸時代よりも前から連綿と続く日本人が訪れたい有名観光スポットのひとつだ。僕はまだ訪れたことはないが。出不精だから。
というわけで僕はこの5月、Nintendo Switchに本作をダウンロードをしてからインドに旅立つ。ニューデリーに向かう飛行機の中や、安ホテルでゴロゴロしながら本作を遊ぶつもりだ(僕の出不精っぷりは旅先でもいかんなく発揮される)。デリーの喧騒の中で伊勢志摩のサスペンスに心奪われる。そんな経験をしてみようとたくらんでいる。
古屋陽一が選ぶオススメソフト
『Cuphead』
2019年4月18日配信(Xbox OneとPCの英語版は2017年9月29日配信)
プラットフォーム:Switch、Xbox One、PC
発売元:StudioMDHR
公式サイト
※ニンテンドーeショップ(https://ec.nintendo.com/JP/ja/titles/70010000016331)
※マイクロソフトストア(https://www.microsoft.com/ja-jp/p/cuphead/9njrx71m5x9p?activetab=pivot:overviewtab)
※Steam(https://store.steampowered.com/app/268910/Cuphead/?l=japanese&cc=ru)
高難度を誇る『Cuphead』を、10連休に腰を据えてじっくりプレイしたい
ゴールデンウィークのさなかに、文字通り“じっくりと”取り組んでみたいタイトルがある。ご存じ『Cuphead(カップヘッド)』だ。StudioMDHR開発による同作は、1930年代のカートゥーンをモチーフにした2D横スクロールアクションゲーム。“1930年代のカートゥーン”に対する思い入れやすさまじく、キャラクターの動きなどは、すべて手描き。当時のアニメにあるフィルムの傷やホコリといった、いわゆる“フィルムノイズ”を再現するなど、そのこだわりぶりにはちょっと呆れる、もとい清々しく感じる1作だ。
とはいえ、かわいい見た目とは裏腹に、超絶な難度の高さを誇るのが本作。2017年9月にXbox One版とPC版が配信されたときに(英語版)、そのビジュアルに心惹かれてプレイしてみたものの、おっさんヌルゲーマーの処理能力を遥かに上回るスキルを要求され、ついつい文字通りコントローラを投げてしまった過去がある。以来、気にはなりながらも、なかなか手がつけられなかったタイトルだった。
そんな『Cuphead』だが、この度Nintendo Switch版がリリース。さらにXbox OneとPC版に日本語が実装され、ふたたびコントローラを手を取らせる絶好のタイミングとなった。当然のこと、この1年半あまりのあいだにおっさんヌルゲーマーの処理能力はさらに劣化を見せているが、“じっくりと心を据えてプレイしよう”という気構えができたのもたしかで、ときに己のスキルの低さにジリジリとしながらも、トライ&エラーをくり返して、亀の歩みのごとくにゲームを進めている毎日だ。
実際のところ、“トライ&エラー”というよりも、“エラー&エラー”な日々なわけだが、たしかなのはその手触りのよさと、「もうちょっとがんばれば何とかなるんではないか?」という、いいゲームが持っている絶妙なゲームバランス。ときにストレスを感じながらも、「オレは少しずつうまくなっている!」という手応えもあり、コントローラを握る手にも力が入る。
思えば1年半前も、嫌気がさしてゲームを中断したわけではなく、時間がなくてなかなか手がつかなかったのだ(何か言い訳めきますが……)。それが今回10連休という絶好のタイミングがある。超難度のゲームを腰を据えてプレイするには、またとない機会と言える。