さらに広がる太正浪漫
キャラクターを一新し、プレイステーション4で今冬発売されることが決定した『新サクラ大戦』。
シリーズをリブートする作品とはいえ、『新サクラ大戦』は、従来の『サクラ大戦』シリーズと同じ世界、同じ歴史に連なる作品でもある。いままでの作品について知っておけば、本作の世界をより深く理解できるようになるはず。そこで、『サクラ大戦』シリーズのナンバリングタイトルを振り返る企画をお届けしよう。
第2回は、『サクラ大戦2 ~君、死にたもうことなかれ~』を振り返っていく。
※第1回『サクラ大戦』振り返りは下のリンクから
※第3回『サクラ大戦3 ~巴里は燃えているか~』振り返りは下のリンクから
※第4回『サクラ大戦4 ~恋せよ乙女~』振り返りは下のリンクから
※第5回『サクラ大戦V ~さらば愛しき人よ~』振り返りは下のリンクから
花組に新メンバーふたり加入!
『サクラ大戦』(以下、『1』)のヒットを受け、約1年半後に発売された『サクラ大戦2 ~君、死にたもうことなかれ~』(以下、『2』)。作中では『1』のエンディングから約1年が経過しており、帝都や大神を取り巻く環境もさまざまな変化を見せる。
その中でも大きい出来事が、ソレッタ・織姫と、レニ・ミルヒシュトラーセの帝国華撃団・花組加入だ。欧州からやってきたふたりは、これまでのメンバー以上のくせ者。帝都には新たな敵が迫り、大神は悪戦苦闘しながら彼女らと信頼を築いていくことになる。
システム面は、『1』をベースに選択肢や戦闘コマンドの調整が行われ、より奥深く、かつ遊びやすく変化している。新キャラクターのふたりが戦闘に参加するのはもちろん、戦闘中にくり出せるキャラクターごとの必殺攻撃が新しくなったこともポイントだ。
なお、『2』はイベントの総量が『1』から増えたほか、エンディングがヒロイン8名それぞれに用意されていることもあり、リプレイ性も高く、非常にボリュームのある作品となっていた。
STORY
大神率いる帝国華撃団・花組が黒之巣会を倒し、帝都に平和を取り戻してから1年。大神は海軍での航海演習を終え、帝都へと戻ってきていた。そこで彼に下されたつぎなる指令は、帝国華撃団・花組隊長への再就任だった。
ちょうど同じタイミングで、花組に新メンバーとしてソレッタ・織姫が加入。彼女はなぜか日本の男性を嫌っており、大神に対しても反抗的な態度を取る。
ほどなくして、レニ・ミルヒシュトラーセも花組に加入するが、こちらは多くを語らず、大神は新たな仲間との関係構築に頭を悩ませることに。
そんな中、帝都には新たな敵・黒鬼会の刺客が迫る。大神は隊長として、仲間をまとめ、街を守ることができるのだろうか。
主要キャラクター
システム:選択と行動次第で隊長の性格が変化
『2』では、大神隊長の選択の重要性がさらにアップ。LIPSによる各種選択肢の結果が、会話の相手だけではなく、大神自身にも影響を与えるようになった。
新要素の“大神性格ゲージ”は、イベント中に画面右下に表示され、誠実な態度を取ると硬派に、チャラめの行動をしていると軟派に傾く。性格次第でイベントの展開や、キャラクターの反応が変化する場合があるので、適切な選択をするだけではなく、細かな違いを楽しむために、このゲージを意識しつつプレイするのも一興だ。
バトル:全機に影響を与える命令“ 風林火山”
戦闘面でも、大神の判断の重要度がアップ。新たに追加された大神専用コマンド“風林火山”は、選んだ作戦が味方全機の能力に影響を与えるもので、たとえば“風”なら移動力が強化される。状況に応じて作戦を切り換えて戦うことが、戦闘を有利に進めるコツだ。
なお、『2』では隊員が搭乗する霊子甲冑が変化しており、大神らが乗る光武・改のほか、織姫とレニ用のアイゼンクライトが登場する。
【“風林火山”の効果】
風:移動力がアップし、防御力がダウン
林:補正なしの標準的な状態
火:攻撃力がアップし、防御力がダウン
山:防御力がアップし、移動力がダウン
POINT:よりスリリングな新LIPSが登場
選択肢には新たなLIPSが登場し、より深く駆け引きを楽しめるようになった。
タイミングLIPSは、選択肢表示中の時間経過により、別の選択肢が出現したり、逆に消滅したりするというもの。即答ではなく、あえて少し待つと、展開が変化する場合がある。
ダブルLIPSでは、一定時間内に複数の選択肢が出現する。
※第3回:
写真とイラストで振り返る『サクラ大戦3 ~巴里は燃えているか~』【連続企画:『新サクラ大戦』前夜(3)】
は2019年4月29日掲載予定