声優の今井麻美さんがパーソナリティを務めるWebラジオとして、2009年4月4日にファミ通.comで始まった『今井麻美のSinger Song Gamer』。2016年からはニコニコ生放送『今井麻美のニコニコSSG』に形態を変えつつも、現在も配信中(隔週火曜日20時より配信中)。
そんな『今井麻美のSSG』(以下、『SSG』)の10周年を記念したイベントが、2019年4月6日、東京・科学技術館サイエンスホールにて開催された。本記事では、歌あり、ゲームありの『SSG』らしさが詰まったイベントの模様をお届けする。
※『今井麻美のニコニコSSG』チャンネルページ(http://ch.nicovideo.jp/asami-niconicossg)
10年間の成果を発揮!
開演に先駆け、みずから影ナレーションで会場を温めた後、ステージに登場した今井さんは、さっそく「羽織っているカーディガンはメイクさんから奪いました(笑)」と、ゆるーいトークを展開。その後、改めて番組が10周年を迎えたことを報告するという、なんとも『SSG』のイベントらしいスタートとなった。
最初のコーナーは、アニメ・ゲーム業界以外で働いている視聴者(※イベントでは来場者)を招いて、その職業について今井さんが根掘り聞いていく“SSGアンテナ”。昨年のイベントでも好評だったコーナーだが、今回も事前のアンケートをもとに選ばれた3人が今井さんとトークをくり広げた。なお、こちらの内容は一切口外禁止のため、詳細はお伝えできないのだが、珍しい職業に関する話はもちろんのこと、今井さんの海外旅行の思い出など、貴重なエピソードが満載となっていた。
続いてのコーナーは、ファミ通編集部の謎の司令官がオススメするゲームを、今井さんが実際にプレイして紹介する“ファミ選!”の出張版。昼の部では、今井さんがあんどうりんご役としても出演している『ぷよぷよテトリス』で、来場者と対戦を行った。
ルールは、抽選で選ばれた来場者3人と今井さんが“ぷよぷよ”と“テトリス”を自由に選べる“VSモード”で対戦を行った。各試合の1位になった人には、賞品としてお菓子の詰め合わせ(※今井さんのサイン入りの当たりも)がプレゼントされる。
1試合目を始める前には自信がなさそうな今井さんだったが、いざ試合が始まると4連鎖を決めるなど、華麗なプレイを披露し見事に勝利した。続く、2試合目も「本番中なのを忘れてた」と語るほど、本気モードで今井さんが2連勝。
メンバーを入れ換えて行われた3試合目と4試合目でも、今井さんの勢いは止まらず、そのまま4連勝! まさかの展開に今井さんも少し動揺している様子だったが、「ゲームの番組(『SSG』)を10年もやってますから」と自信を見せた。
そして、最後の対決となる5試合目が始まる前には、今井さんが「私が全勝したら何をもらえる?」とスタッフにご褒美を要求。すると、スタッフは「何か考えましょう」と答えながらも、今井さんではなく来場者を応援。そんなスタッフの期待に応えるように、来場者のひとりが見事な連鎖を決めて勝利すると、客席と舞台裏から歓声があがっていた。
“ファミ選!”が終わると、『SSG』楽曲のミニライブのコーナーへ。事前の発表では、夜の部のみミニライブの実施が告知されていたが、夜の部のリハーサルも兼ねて、昼の部でも行われることに。
1曲目は、番組のテーマ曲としておなじみの『SPARKLE』。久しぶりの披露となる同曲を笑顔で歌い上げた。続く『struggle』では、会場が楽曲のイメージカラーである緑のサイリウムで染まり、今井さんはパワフルなパフォーマンスで観客を魅了。そして、最後は今井さんが「私にとっても“たからもの”の1曲です」と語る『たからもの』。番組リスナーとともに作詞を行った同曲では、イントロで手拍子をしたり、サビでは曲に合わせていっしょに手を振るなど、会場全員が一体となって盛り上がった。その後、記念撮影をしたところで、昼の部は終了となった。
10周年を盛大にお祝い!
夜の部で今井さんは、イベントオリジナルグッズとして販売されたTシャツに着替て、ステージに登場。そして、最初のコーナー“SSG10周年をみんなでお祝いしよう!”に入ると、これまで番組を支えてくれたファンに感謝を気持ちを伝えた。また、スタッフから印象に残っている出来事を聞かれると、収録スタジオから目隠した状態で場所を知らされないままクルマで移動するという、某テレビ番組のような経験をした、2011年の誕生日企画を挙げていた。
※2011年の誕生日企画はこちら
- 予告動画(https://www.famitsu.com/guc/blog/asami_ssg/7956.html)
- 本放送(ラジオ)(https://www.famitsu.com/guc/blog/asami_ssg/7982.html)
- 動画(https://www.famitsu.com/guc/blog/asami_ssg/7959.html)
続いて、姉妹番組のパーソナリティを務める、原由実さんと青木瑠璃子さんからのビデオメッセージを上映。
『SSG』にも何度か出演している原さんは、その中でも番組CD/DVDの第4弾として発売された『今井麻美のSinger Song Gamer はこねすてーじ』がとくに思い出に残っているそう。また、原さんが最近クルマの免許を取得したことから、今井さんを乗せてドライブに行きたいと語っていた。その話を聞いた今井さんは「何度もドライブに行きましょうと誘ってくれるんですけど、スケジュールがピンポイントで合わなくて。でも、どこかでホッとしている自分もいるんですよ(笑)」と本音を吐露。さらに、思い出に残っている出来事についても、「DVDと言われたときに、黒歴史(※番組CD/DVD第2弾『今井麻美のSinger Song Gamer スーパーボーナスステージ』を今井さんは黒歴史と呼んでいる)のほうを言われるんじゃないかと思って、一瞬眉間にしわを寄せたことを謝りたいと思います」とコメントしていた。どんな内容のなのか気になるという人は、ぜひチェックしてほしい。
※『今井麻美のSinger Song Gamer はこねすてーじ』販売ページはこちら(https://ebten.jp/p/s/7015012010501)
青木さんは、今井さんのことを、女性声優の中でいちばん多くのゲームを紹介しているのでは? と語りつつ、現在ふたりがハマっている『ドラゴンクエストビルダーズ2 破壊神シドーとからっぽの島』について話をしたいと熱望。それを聞いて、うれしそうな今井さんだったが、同作を青木さんが440時間以上プレイしていることを知ると、愕然としてた。
そして、ここで10周年記念ロゴが描かれたケーキが登場。記念撮影を行った後には、今後の目標についてトークを展開。客席から、さまざまな声があがる中、「(『SSG』)100周年」という意見が飛び出すと、今井さんは2代目今井麻美を募集しようと提案。さらに、「2代目今井麻美の条件は?」という話題に発展し、今井さんが「かしこくて、素直で……」と例をあげたところ、客席からは「えーーー」という反応が。そんな意見に対して「私のイメージってどんななの?」と問いかけると、「天の邪鬼」と返答があり、思わず今井さんも納得してしまうというまさかのオチに。ちなみに、今井さん自身から語られた目標は「(堅実に)11周年」とのこと。
夜の部の“ファミ選”では、まずユービーアイソフトより発売中のトライアルバイクゲーム『トライアルズ ライジング』をプレイ。抽選で選ばれた3人と今井さんが対決し、2コースの合計ポイントが1位だった人に、賞品がプレゼントされる。
1組目の1コース目では、3位でゴールしたものの1ポイントしか獲得できなかった今井さん(本作は、ゴールをした順番だけでなく、レース中に倒れた回数を合わせた総合的な結果から順位が決定する。獲得できるポイントは、1位が4ポイント、2位が3ポイント、3位が2ポイント、4位が1ポイントとなっている)。2コース目では作戦を変更し、倒れないことを最優先にした安全運転を披露。その作戦が功を奏し、ゴール時の順位こそ最下位だったが、倒れた回数がいちばん少なかったため、見事に4ポイントを獲得。しかし、1コース目のポイント差が響き、最終的な結果は惜しくも2位に終わった。
2組目は1コース目でトラブルが発生し試合が一時中断。気を取り直して行われた2コース目は、難度の高く全員が苦戦する中、来場者のひとりがなんとかゴールした。しかし、トラブルの関係で合計ポイントが表示できないため、1コース目と2コース目の勝者のふたりに賞品が贈られることになったのだが、もうひとりもトラブルの復旧作業中にトークで盛り上げてくれたということで、2組目は全員に賞品がプレゼントされた。
3組目になり、徐々にコツを掴み出した今井さんは、1コース目で見事なドライビングテクニックを魅せたものの、善戦むなしく3位という結果に。2コース目では、ゴール直前で1位に躍り出たが、ゴールライン上で転倒してしまいゴールできずに終了という、ある意味ミラクルプレイを披露し、会場を沸かせた。
2本目にプレイするのは強制横スクロールアクションゲーム『ジョガーノーツ』。本作は、隊列を組んで自動的に進んで行くキャラクターたちを操作して、道のない場所をジャンプで飛び越えたり、色分けされた障害物を破壊するために同色のキャラクターを隊列の先頭に入れ換えたりしながら(同じ色のキャラクターで障害物にぶつかることで、破壊できる)、ゴールを目指すのが目的。ステージをクリアーするためには、協力が不可欠なゲームということで、5分以内に2ステージクリアできれば、参加した3人全員に賞品がプレゼントされる。
1組目は、最初こそミスを連発していたものの、何度も挑戦しているうちに感覚を掴んだ様子であっさりと1コース目をクリアー。そのまま勢いに乗り、2コース目も難なくクリアーし、見事にプレゼントを獲得した。
対して、2組目は1コース目から大苦戦。1コース目のクリアーすら厳しそうな雰囲気が漂い始める中、ミスをくり返しながらも着実に前に進んでいく4人。そんなアツい展開に客席からの応援もどんどんと熱を帯びていき、制限時間のギリギリで1ステージ目をクリアーすると、盛り上がりが最高潮に達し、大きな拍手が贈られた。さらに、今井さんからも特別に努力賞(お菓子)のプレゼントも!
イベントの最後はミニライブ。ライブの準備中には、『今井麻美のニコニコSSG』のCMに出演する歌手の今井麻美さん(※)からのメッセージビデオが上映され、会場は笑いに包まれた。
(※もちろん、今回のイベントに出演している今井麻美さんと同一人物。『SSG』の番組中でトークなどをしている今井さんと、CMで流れるミュージックビデオの今井さんとは雰囲気が違うように感じる人が多いようで、ふたりを別人として、「この人(ミュージックビデオの今井さん)をゲストに呼ぼう」というネタが定着している)
夜の部のライブパートでは、『SPARKLE』、『海と空と君と』、『たからもの』の3曲を披露。また、曲間のMCで今井さんは『SSG』で作った楽曲について、みんなでいっしょに作り上げたからこそ思い入れが強いことを語りつつ「いつかまたみんなでいっしょに何かできたらいいなと心の底から思っています」と胸の内を明かした。
そして、最後は番組でおなじみの挨拶をアレンジして「それではまたいっしょにSSGしちゃいましょう。お相手は今井麻美と」(今井さん)、「+A(※今井さんのファンの総称)でした」(お客さん)とイベントを締めくくった……かと思いきや、退場用のBGMとして流れていた『たからもの』を歌うおうとする今井さん。しかし、入るタイミングを間違えてしまい、逃げるように退場するという、最初から最後まで『SSG』らしい展開で、イベントは幕を閉じた。
なお、今回のイベントのために制作されたオリジナルグッズが、通販サイト“エビテン(ebten)”で販売中。ぜひ、こちらもチェックしてみてほしい。
※『今井麻美のSSG』10周年記念イベント グッズ販売ページ(https://ebten.jp/search?name=ssg_10th_20190406)