2019年4月13日に開催された『マビノギ』のオフラインイベント“マビノギパーティー 2019 14th ANNIVERSARY”の模様をリポートする。

 PC用オンラインRPG『マビノギ』のオフラインイベント“マビノギパーティー 2019 14th ANNIVERSARY”が、2019年4月13日に開催。同タイトルのサービスを展開するネクソンが、東京・千代田区の日経ホールに600名のプレイヤーを招待し、2019年4月26日にサービス開始14周年を迎えることへの感謝の気持ちを伝えた。

会場の入り口には、開場前から大勢のプレイヤーが終結。

 午後1時に会場がオープンすると、大勢のプレイヤーがホワイエ(ロビー)に直行。さまざまなアクティビティーに参加しつつ、時間を見つけてはプレイヤーどうしの交流も楽しんだ。

ロビーには招待券をゲットできなかったプレイヤーも入場可能。このため、実際には600人をはるかに超える人が会場に詰め掛けた。
事前に配布された自己紹介カードを、プレイヤーどうしで交換する光景も各所で見受けられた。
インゲームアイテムがもらえるクーポンを求めて、“リアルガチャ”のコーナーには多くの人が列を作っていた。
イラストコンテスト決選投票所では、ユーザーから寄せられた絵画の優秀作を展示。来場者の投票によりグランプリが決められた。
マビノギミュージアムのコーナーでは、未公開設定資料が閲覧可能。

 招待者がメインホールの座席に着いたところで、ビッグバンドのLowland Jazzによる演奏がスタート。場内がリズムと手拍子に包まれる中、“マビノギパーティー 2019 14th ANNIVERSARY”のステージイベントが幕を開けた。

Lowland Jazzは『マビノギ』のBGMのアレンジバージョンを4曲演奏。来場者たちは、思い出深い名曲の数々を堪能した。
昨年に引き続き、DJの森一丁さん(左)がメインMCを担当。声優の磯村知美さん(右)とともにイベントを盛り上げた。
招待者全員が難問奇問に挑む、“マビノギクイズの鉄人”のコーナーも大盛り上がり。
おなじみのプレミアム抽選会も開催。今回も、登壇者が引き当てた数字と同じ番号を持つプレイヤーに、さまざまな賞品が贈られた。

次期大型アップデートの概要が発表!

 この日にもっとも注目を集めたプログラムは“アップデート速報! 2019”。GMあーくころ氏が登壇し、『マビノギ』の今後の未来図を語っていった。ここでは、当日の一連の発表内容を項目別に振り返っていこう。

GMあーくころ氏は、落ち着いた口調で新要素の中身を紹介。

G23-TEMPEST

GMあーくころ氏のコメント(要旨)
 2018年12月にChapter7の“G22-APOCALYPSE”が実装されましたが、このジェネレーションの続きとなる“G23-TEMPEST”が、2019年の夏に実装予定となりました。

“G22-APOCALYPSE”では、ハイミラク教団の拉致事件を解決するべく遠征隊を結成。エリンの過去、現在、未来の出来事が記された黙示録をめぐって、大いなる脅威と立ち向かいました。“G23-TEMPEST”では、どのような物語が進んでいくのか……少しだけお話しましょう。

 今回の“G23-TEMPEST”の物語は、ティルコネイルで開かれた小さなお祭りにミレシアンが参加するところから始まります。そのお祭りが盛り上がるさなか、村の広場で奇妙な物語がテーマの演劇が披露されます。

 この演劇が終わると、突然、動物の群れが大移動を開始。これがもとで、楽しい雰囲気に包まれていたお祭りが、大混乱に陥ってしまいます。そしてその混乱の中に、“黒き月の教団”の姿が……。ミレシアンは再び“黒き月の教団”と対峙し、そこでふたつ目の黙示録を手に入れます。その黙示録には、エリン全体がおぞましい熱病に覆い尽くされるという不吉な予言が記されていたのです。

冒頭のシナリオはこのような感じに。

新たな登場人物

GMあーくころ氏のコメント(要旨)
“G22-APOCALYPSE”では、マルエードとピルアンというふたつの遠征隊を結成して調査を行いましたが、“G23-TEMPEST”では新たな遠征隊が作られます。そのメンバーはどのような者たちなのか、少しだけご紹介しましょう。

遠征隊の顔ぶれは、はたして……?

 遠征隊メンバーのひとり目は、ジャイアントの少年バトゥールです。

 彼は、ジャイアント全員からかわいがられる弟のような存在。幼少のころからジャイアントの戦士たちの英雄譚を聞かされて育ったせいか、成人したら自分もカッコイイ英雄になることを夢見ているようです。

この青い髪の少年が、バトゥールだ。

 ふたり目の遠征隊メンバーは、エルフの探検家ミルオール。珍しい褐色のエルフです。

 彼女は好奇心がとても旺盛で、世の中のさまざまなことを経験したいと思っており、イリアのいたるところを探検しているようです。そんなミルオールは、エルフの人たちから変わり者扱いされているとか。

褐色の肌が印象的なミルオール。

 ジャイアントとエルフ……このふたりからわかる通り、“G22-APOCALYPSE”の当時とはまったく異なるメンバー構成になっています。そんな彼らとともに、どのような物語が紡がれていくのか、いまから楽しみです。

黒き月の教団

“黒き月の教団”はかつて敵対組織として登場しましたが、今回の騒動にも大きく関わってきます。そんな彼らも、“G23-TEMPEST”で新しいメンバーを迎えます。ひとり目は、“黒き月の教団”の錬金術師モルフィドリアナスです。

 彼女は、ティルコネイルのお祭りで奇妙な演劇(の上演)を依頼した張本人で、誰よりも真理(を追究すること)への熱望が強いがゆえに、頭がおかしくなった人物だと思われることがしばしばあります。その一方、錬金術の知識に関しては、すさまじいものがあるようです。

モルフィドリアナスは、いわゆるマッドサイエンティストに近い性格なのかも。

 モルフィドリアナスに付き従う副官が、タレックです。彼は忠誠心がとても強く、彼女の望みであれば何でもする覚悟ができています。

 しかも、モルフィドリアナスといっしょに研究が行えるほど、錬金術に関する高い知識と情熱を持っています。

タレックの落ち着いた表情は、理知的な性格をうかがわせるが……?

そのほかの新キャラクター

GMあーくころ氏のコメント(要旨)
 遠征隊や“黒き月の教団”のほかにも、新しいキャラクターが登場します。それが、好奇心旺盛なミレシアン、タニリエムになります。

タニリエムは、今回の物語でどのような役割を果たすことに……?

 黙示録の予言を食い止めるためにエリン中を駆け回っている際に、彼女と出会うことになる模様。タニリエムは、久しぶりにソウルストリームを渡ってきたらしく、見違えるほどに変わったエリンが不思議でたまらないようです。

 ミレシアンたち遠征隊は、黙示録の予言の調査の過程で、ベルファストへと向かうことになります。しかしベルファストは大雨に襲われており、その被害はやがて大陸をも飲み込もうとしているのです。

 オーウェン提督は、ベルファストの近くにマナナンの船が来ていることが、この異常気象の原因であると確信します。

ベルファストを襲う暴雨を止めることが、今回の冒険の使命となるのかも。

 マナナンの船とは、提督いわく「海の支配者マナナンが動かしている島」だそうで、スクアッブティンとも呼ばれているとのこと。ミレシアンたち遠征隊は、このスクアッブティンへと向かい、海の支配者マナナン・マクリルと出会います。

黒き翼を持つ、ママナン・マクリル。

 彼は“船の守護者”や“海賊とベルファストの守護神”など、さまざまな異名を持っています。ですがマナナン・マクリル自身はあまり世の中に興味がなく、まるで波打つ海のように気まぐれな性格です。

 スクアッブティンには、パダルルという妖精が原住民として暮らしています。彼らは楽しいことが大好きで、ミレシアンたちとすぐ友だちになります。

パダルルは、かわいらしい姿をした妖精だ。

 マナナンの船とも呼ばれるスクアッブティンは、新たなマップとして登場します。島全体がいくつかの区域に分かれており、中心地には神殿が設けられているようです。この未踏の地でどのような冒険がくり広げられるのか、ご期待ください。

島全体が船のスクリューのような形をしている。

新たな特性

GMあーくころ氏のコメント(要旨)
“G23-TEMPEST”では、新たに5つの特性を修得することができます。この特性について、かんたんにご紹介していきましょう。

それぞれの特性を象徴するデザインが、こちら。

 ひとつ目の特性は、裏面を見抜く目です。これを活用すれば、敵の弱点を見つけることでより多くのダメージが与えられるだけでなく、採集時にボーナスを得ることも可能です。

 戦闘のほか、生活面でも活用できる特性になっています。

裏面を見抜く目は、日々の生活に幅広く影響を及ぼす可能性がある。

 続いてご紹介する特性は、状態支援です。こちらはパーティーメンバーに役立つ効果を生み出せる一方、敵に対してはペナルティー的な効果を付与。攻防の両面で味方の戦闘を支援できます。

状態支援があれば、バッファー/デバッファーの楽しみが同時に味わえそう。

 3つ目の属性は、力の結束。パーティーの力をひとつに結集して敵にトドメを刺す、いわゆる必殺技として使用できます。

力の結束は、勝利を決定づける一撃として用いることになりそう。

 そして4つ目は、再生の領域。生命力やスタミナだけでなく、負傷や状態異常なども回復できます。

敵との戦闘でジリ貧に陥ったときに活用するのが効果的かも。

 最後は集中挑発です。敵の攻撃を指定の対象に集めることにより、その隙に魔法を詠唱したり態勢を立て直したりできます。戦闘で大いに活用できる特性です。

使いどころを見極めれば、一発逆転のきっかけを掴むことができそう。

デフドゥインミッション

GMあーくころ氏のコメント(要旨)
 今回の“G23-TEMPEST”では、4つ目のデフドゥインミッションが追加されます。平和だったスクアッブティンに突然、狂暴化した大型モンスターが出現! 当地の各区域を突破して、大型モンスターが陣取る神殿へと向かいましょう。

タコのような見た目の大型モンスターが登場するようだ。

 このデフドゥインミッションを通じて、新しい武器を製作するための材料が手に入ります。ナックル、ハンドル、シリンダー、ガードシリンダーが新たに作れるようになります。

 それぞれの武器には、ペルシウスシリーズとレヴァナントシリーズの2種類が存在します。

新規武器の形状はこのような感じ。

今後の展望

GMあーくころ氏のコメント(要旨)
 ここまでの発表をまとめると、このような感じになります。

つぎの大型アップデートで実装される、おもな新要素の一覧。

 ここまでご紹介してきた通り“G23-TEMPEST”は盛りだくさんの内容です。加えて、ジャイアントのリニューアルや、褐色エルフが作成可能になるなど、キャラクターの外見に関するアップデートも近々予定しております。

 ほかにも、さまざまなアップデートが行われる見込みとなっており、『マビノギ』はまだまだ盛り上がっていきます。今後のアップデートをお楽しみに!

新しい楽器の開発が進行中!

 アップデート情報の発表を終えると、続いて“マビノギにお願い!”のコーナーに突入。プレイヤーから事前に寄せられた質問に、プロジェクトマネージャーの阿曽沼義典氏とGMのマスたまシェフ氏が丁寧に答えていった。

MCのおふたりによる鋭いツッコミに、阿曽沼氏(左)とマスたまシェフ氏(右)が思わず苦笑いするひと幕も。

【Q.】
ねぇ、タイアップはどうしたの?

【A.】
GMあーくころ氏のコメント(要旨):
やらないというわけではありませんが、まだ発表できる段階ではないので……ごめんなさい。自社(ネクソン)だけであれば発表できるのですが、相手の企業様の兼ね合いもあります。もう少々お待ちください。(阿曽沼氏)

【Q.】
追加装備スロットが足りません。もっと増やしてください。

【A.】
私は(追加装備スロット)が足りています(笑)。(マスたまシェフ氏)

皆さんは追加スロット(の拡張)が必要ですか? (客席からの“必要”というアピールを受けて)承知しました。開発に伝えておきます(笑)。(阿曽沼氏)

観衆は事前に配布された〇または×のプラカードを掲げることで、みずからの意思を示していた。

【Q.】
コスプレコンテストに落ちました。もっと出場者を増やせませんか?

【A.】
せっかく衣装を作ってくださったのに、選考で落とす結果となってすみませんでした。応募者全員に登壇していただくことはさすがに難しかったので……ごめんなさい。ですが今後、都内のスタジオを借りて、プロのカメラマンに撮ってもらうことを考えています。現時点で、(会場は)ハウススタジオになる予定です。都内での撮影会が成功すれば、もしかしたら地方で開催される可能性もあります。(阿曽沼氏)

コスプレ撮影会の詳細は、後日発表予定だ。

【Q.】
新しい楽器が欲しい!

【A.】
(個人的には新たな)楽器が欲しいです。(マスたまシェフ氏)

楽器を追加します。ただし現在開発中のため、詳細は秘密です。(阿曽沼氏)

【Q.】
『マビノギ』開発陣からの質問です。新規才能を追加するなら、戦闘系と生活系のどちらがいいですか?

【A.】
開発から(プレイヤーから意見を)聞いて来いと言われました(笑)。(来場者の意見が半々に分かれたことを受けて)どちらも欲しいということでしょうか……伝えておきます。ほかにも、開発陣からたくさんの質問が寄せられているので、それらを公式サイトで本日公開します。10問程度のアンケートになっていますので、ぜひお答えいただければと思います。

今年のコスプレコンテストも超ハイレベル!

 プレイヤーからの質問に答えた後は、『マビノギ』オフラインイベントで不動の人気を誇るコスプレコンテストが開幕。今回も、自作の衣装を身に着けた14人が登場し、来場者から大歓声を浴びた。この日に登壇したレイヤーの皆さんを、写真を中心にご覧いただこう。

裟威さん/ルエリサーバー/悲嘆の歌。
藤堂さん/ルエリサーバー/フライングソード。
東雲えるさん/マリーサーバー/アルター。
りりさん/マリーサーバー/トリックスター。
よづさん/タルラークサーバー/ハシディム。
夢乃恵さん/マリーサーバー/カーズウィン。
ぴーぽさん/マリーサーバー/キリネ。
エリーヴァさん/タルラークサーバー/ダウラ。
崋煉さん/ルエリサーバー/ケフレーン。
nemnemさん/ルエリサーバー/モクルカルフィ。
Oriel_tarさん/タルラークサーバー/レッドアイスーツ。
青い衣装の一部をOriel_tarさんが取り外すと、その下からカラーリングの異なるもうひとつのコスチュームが!
ルイルイさん/マリーサーバー/ナオの黒服。
リジエルさん/タルラークサーバー/トルヴィッシュ。
そかさん/マリーサーバー/異神化。
コンテスト終了後、観衆の拍手に迎えられながら、あらためて全員が登壇。
トリックスターに扮したりりさんがグランプリを獲得。衣装製作費として10万円が贈られた。

“マビノギパーティー 2019 14th ANNIVERSARY”の模様は以上の通り。今年のオフラインイベントは、例年以上に女性プレイヤーが多いように思えた。

 個人的な感想だが、これは『マビノギ』が万人に愛される作りであることはもちろんのこと、男女問わず楽しめるイベント作りを運営スタッフの方々が心掛けた結果といえるだろう。これからも、ゲームの内外を問わず、本作に熱中できることに疑いの余地はない……取材を担当した筆者はそう感じた。