爽やかな爆音エレクトロ・ポップに乗せて、美しいネオン色の世界の高速道路でバイカーたちが華麗に舞ってバトルを繰り広げる……。

 海外ゲームイベント“PAX EAST 2019”でプレイした、Simogoの『Sayonara Wild Hearts』を紹介しよう。本作は海外ではインディーパブリッシャーのAnnapurna Interactiveが2019年にNintendo Switchほかで配信予定。

 “ポップアルバム・ビデオゲーム”と自称する『Sayonara Wild Hearts』は、リズムアクションゲームとラン系ゲーム(※)とEDM時代のエレクトロ・ポップが合体したような、ひたすらスタイリッシュなゲームだ。(※モバイルゲーム『Temple Run』などに代表される、ひたすら走り続けるキャラを操作して障害をかわしつつポイントをゲットしていくゲーム)

 ゲームは全体が音楽アルバムのようになっていて、1ステージがそれぞれオリジナルなボーカル付きのエレクトロ・ポップ曲として構成。

 3人のライバルと出会った曲の次の曲ではひとり目とバトルといったような感じに、心に傷を追った女性の夢の世界での超高速バイカーバトルが架空の音楽アルバムのように複数曲にまたがって描かれていく。

 基本的にはランゲームっぽいカジュアルな作りになっていて、バイクを左右移動させて曲に合わせてルート上に出てくるアイコンをゲットしてポイントを稼げばオーケー。

 あとは途中からスタイリッシュにカメラアングルが一気に変わったり、(ランゲーム系の作りではなく)ボタン連打やタイミング押しが求められるバトルパートに突入したり、曲の展開に合わせて演出とゲーム内容も少しずつ変化していく。

 アクセルを踏んだり音ゲー的な複雑なコマンドを入れる必要はなく、音楽とビジュアルを楽しむことに集中できるようになっているのがポイントで、操作を誤って壁に激突してもすぐ前の小節から再スタート可能。もちろんハイスコアを狙うならステージの把握とジャストな操作が必要になってくるというワケだ。

 『Year Walk』をはじめモバイルゲームを中心に高い評価を得てきたSimogoのスタイリッシュな演出力と、同スタジオがあるスウェーデンのエレクトロ・ポップのカルチャーが融合したような内容になっており、プレイしているとひたすら気持ちいい。日本でリリースされるかは不明だが、ダンスポップ好きはぜひトライしてみて欲しいタイトルだ。

なぜかバトル中にバレエダンサーのように舞い始めるライバル。いやー、オシャレっすわ。
おかしな状態になっている主人公。音楽と癒やしが裏テーマになってそうな感じ。