見る、聞く、拝む!? 見どころもりだくさんの大アトラス展
2018年3月30日(土)・31日(日)に、東京・ベルサール秋葉原で開催される“セガフェス2019”。セガグループ各社が集結し、“Amazing SEGA”をコンセプトに開催されるファン感謝祭的なイベントだ。
本記事では開催前日に行われたプレス向け内覧会で公開された、目玉コンテンツのひとつである“大アトラス展”の見どころをお届けする。
懐かしのあのゲームも……!
大アトラス展は、その名の通り『ペルソナ』シリーズなどを輩出してきたアトラスの歴史を辿る、タイトル合同展示会。1989年(平成元年)に初のオリジナルブランドタイトルとして『パズルボーイ』を発売してから30年、まさに平成という時代とともに歩んできた同社の魅力が凝縮されたものとなっていた。
まず目に入ったのは、第1作『パズルボーイ』から最新作『十三機兵防衛圏 Music and Art Clips』まで、ずらりと並ぶパッケージの展示。その名も“1989-2019 全アトラス発売タイトル パッケージ展示”で、30年にわたる歴史の中で発売されてきたタイトルの200近くにもなるパッケージが並ぶさまは壮観だ。
さらにそこから後ろを振り返ると、どこか見覚えのあるフォルムが……。なんと、1995年に初めてリリースされ、いまやその略称は誰もが知るジャンル名ともなった『プリント倶楽部』の筐体(『プリント倶楽部2』)が置かれているのだ。当時の筐体はほとんど現存していないとのことで、その貴重な姿をぜひその目に焼き付けていってほしい。
展示全体の中央には同社の看板シリーズである『真・女神転生』コーナーが設けられており、開発で使用された原画や資料、フィギュアなどが展示されているほか、“メガテン神社”なるものが用意されている。
メガテン神社は、『真・女神転生』開発スタッフがゲーム制作にあたって各地の霊験あらたかな地を参拝する恒例の祈願行事を、疑似体験できるというもの。鳥居の奥にはご神体(?)としてデカラビアが鎮座している。そこに設置された賽銭箱におさい銭を奉納すると、“真・女神転生 御神籤(おみくじ)”をひとつ引ける(全9種類)とのこと。
※メガテン神社に奉納されたお賽銭は、全額が“アジアパシフィックアライアンス・ジャパン”を通じて西日本豪雨被災地支援として寄付される。
また、メガテン神社ではアトラス所属のイラストレーター土居政之氏描き下ろしのイメージビジュアルを使用した特製絵馬も数量限定で発売される。売り場の隣にはアトラススタッフによる願掛け絵馬も飾ってあるので、スタッフたちの力作を覗いてみるのもおもしろいぞ。
『プリント倶楽部2』の筐体の裏には“CLASSIC GAMES”のコーナーが。ここでは、アトラスの歴史を彩ってきた5つのタイトル(『パズルボーイ』、『ジャック・ブラザースの迷路でヒーホー!』、『豪血寺一族』、『プリンセスクラウン』、『魔剣X』)をそれぞれ試遊できる。なんと、あの伝説のハード“バーチャルボーイ”のタイトルである『ジャック・ブラザースの迷路でヒーホー!』も実機で遊べてしまうのだ!
続いては『ペルソナ』コーナー。目玉は“ペルソナシリーズ制服コレクション”で、ズラリと並んだ歴代作品の制服が展示されている。そしてその奥には『ペルソナ5』の単独コーナーも設けられており、貴重な収録台本やフィギュアなども見られるようになっている。
DJ WAKA氏によるミニライブも開催されるステージを挟み、さらに奥へ進むと“ペルソナ覚醒の儀”コーナーがある。ここでは、インタラクティブ・サイネージ“MITENE”システムを利用し、ブース内のモニターカメラの前に立つとカメラが自分を認識し、モニター内の自分の隣にペルソナがランダムで出現するというもの。どのペルソナが覚醒するかはランダムで、15種(+シークレット4種)が用意されている。
そしてその奥には“世界樹の迷宮”コーナー。シリーズおなじみの予約特典CDの展示など、レアなアイテムが並べられている。
出口付近には、色を塗って手形を残す記念パネルが設置されている。こちらは、“セガフェス2019”終了後に完成した作品がアトラス公式Twitter(https://twitter.com/atlus_jp)にて発表されるとのこと。
限られたスペースで、驚くほど多くの内容が詰め込まれていた“大アトラス展”。『プリント倶楽部2』の筐体を始め、貴重な資料も数多く展示されており、ゲームファンにとっては至福の空間となっていた。