2019年3月23日~2019年3月24日の2日間、幕張メッセで開催されている『ファイナルファンタジーXIV』(以下、『FFXIV』)の大規模ファンイベント“ファンフェスティバル 2019 in 東京”。会場に集まった大勢のプレイヤーを前に行われた基調講演で、吉田直樹プロデューサー兼ディレクターが、『FFXIV』の次期拡張パッケージ『漆黒のヴィランズ』(2019年7月2日発売予定)の続報を公表。新たな冒険の拠点となる都市“クリスタリウム”の概要や、ガンブレイカーに続く第2の新ジョブ“踊り子”の特徴などを発表した。
本記事では、基調講演で吉田氏が語った内容を、この日に公開された画像や動画を交えつつリポート。なお読みやすさを高めるため、同氏の発言に若干ながら編集を加えている。会場で吉田氏が発したコメントをそのまま記載しているわけではないので、その点にご留意いただきたい。
まずは、冒頭で発表されたトレーラームービーの完全版と、その切り出し画像からご覧いただこう。
FFXIV: SHADOWBRINGERS Full Trailer
トレーラームービー完全版
新たな冒険の拠点となる都市が、トレーラーの中で見えました。そして何やら、クリスタルタワーのようなものもあったように思います。さらに、何か踊っていたようなキャラクターも映っていましたが、はたして彼女は何者なのでしょう。では、基調講演で『漆黒のヴィランズ』の核心に迫っていきたいと思います。
新たな冒険の舞台
世界中のプレイヤーの皆さんは、冒険の舞台に関していろいろな予想をしてくださっていました。『漆黒のヴィランズ』で姿を現す新たな冒険の舞台は、第一世界です。
いま皆さんが冒険している世界は、原初世界と呼ばれる場所です。約1万2000年ほど前に起きたハイデリンとゾディアークの戦いにより、14個に分裂してしまいました。皆さんが冒険を続けている世界は、その14個に分かれる前から存在した原初世界という名前になっています。
皆さんは次元の狭間を超え、分裂した世界のひとつである第一世界へ赴くことになります。パッチ3.4で一部触れたかと思いますが、第一世界は光の反乱によってまもなく消滅しようとしています。その中で、ノルヴラントという土地だけが、その光の反乱からまぬがれ、いまなおギリギリで存在しています。皆さんにはそのノルヴラントへ行っていただきます。
なぜ第一世界へ行くことになるのか。あるいは、ガレマール帝国との戦いはどうなるのか……いろんな疑問があると思います。皆さんは謎の声の導きによって、光の反乱から第一世界を救うべくノルヴラントに赴き、光に押し潰されようとしている世界に“夜の闇”を取り戻すための戦いに挑んでいただきます。
その序章となるパッチ4.56が、まもなく公開になります。どうやって(第一世界に赴くのか)、あるいはなぜクリスタルタワーが存在するのか、そもそも謎の声とは何なのか……といったさまざまな秘密の真相を、ぜひ皆さんの目でお確かめください。
第一世界
では、第一世界をちょっと見てみましょう。『漆黒のヴィランズ』で冒険の拠点になる街をご紹介します。さきほどご紹介したトレーラーにも登場した新たな都市は、クリスタリウムという名前で呼ばれています。この都市は、クリスタルタワーを取り囲むように建設された街です。
ここでひとつ疑問が残ります。さきほど世界が14個に分裂したのは1万2000~3000年という話をしましたが、我々が冒険している原初世界のクリスタルタワーは、古代アラグ帝国の時代に建造されたものです。ということは、世界が14個に分裂した当時、クリスタルタワーはまだ世界に存在していないはず。そもそも第一世界になぜクリスタルタワーが存在するのかといったところも、物語の大きな謎のひとつになっています。その理由は……もちろん言いません(苦笑)。『漆黒のヴィランズ』がスタートするまでに、そのあたりの歴史をおさらいしておくと、メインストーリーの核心により深くまで迫れるはずです。
では、引き続きクリスタリウムのSSを見ていきましょう。複数のドーム型の建物が映し出されています。建築様式は第一世界のものなので、原初世界からいろいろ変わっています。このクリスタリウムは、ノルブラント地域で起きた光の反乱に抵抗する“最後の反抗都市”と呼ばれています。つまり、ここが陥落するとアウトということです。さまざまな種族が寄り添う、いままでにないタイプの都市になるよう制作を進めています。
クリスタリウムには、大工房と呼ばれる、クラフターたちが集まっていろいろな武器や防具を作っている場所もあります。このことに代表されるように、光の反乱に対抗する軍事力を持った巨大な都市です。