2019年4月26日発売予定のプレイステーション4用ソフト『Days Gone(デイズ・ゴーン)』のメディア先行体験会が、2月28日に実施された。本作に触れてわかったゲームシステムやサバイバル要素、戦闘の手応えなどをお伝えしよう。

 ソニー・インタラクティブエンタテインメントより、2019年4月26日発売予定のプレイステーション4用ソフト『Days Gone(デイズ・ゴーン)』。

 本作は、大規模なパンデミックの発生により、世界が崩壊してから2年後を舞台にしたオープンワードサバイバルアクションゲーム。パンデミックにより人口が激減した世界には、僅かな生存者が肩を寄せ合って暮らし、“フリーカー”と呼ばれる感染者が獲物を求めてさまよう、悪夢のような光景が広がっている。プレイヤーは賞金稼ぎを生業とするディーコン・セントジョンを操り、希望の見えないこの地で極限のサバイバルをくり広げていくのだ。

 本記事では、2019年2月28日に行われたメディア先行体験会の模様をリポート。本作に触れてわかったゲームシステムやサバイバル要素、戦闘の手応えなどをお伝えしていこう。

 なお、本作には、ストーリーを進めるためのメインミッションと、達成すると報酬などが手に入るサブミッションがあり、メインストーリーを進めずに寄り道や探索に明け暮れるといった、自由度の高いプレイが可能になっている。体験会ではゲーム開始直後のストーリーを追う部分と、しばらくゲームを進めてオープンワールドを自由に散策できるようになった部分をプレイできた。

変わり果てた世界で始まる過酷なサバイバル

 操作が可能になって最初に目に飛び込んでくるのは、鬱蒼と生い茂る木々や手入れされなくなって久しい道路など、文明のなれの果てとも言うべき荒廃した世界。かつて栄華を誇った街並はもはや見る影もなく、空虚な風景が広がっている。もう以前の世界には戻れないという“どうしようもなさ”を実感させられるこの瞬間は、ポストアポカリプス世界を描く本作の大きな魅力。背筋を存分にゾクゾクさせてくれた。

 ストーリーは、ディーコンと相棒のウィリアム・“ブーザー”・グレイが、仲間を裏切ったと思しき人物を追う場面から幕を開ける。そう、本作に登場する敵はフリーカーばかりではない。変わり果てたこの世界では、フリーカーを崇拝する“リッパー”というカルト集団や野盗に身をやつした生存者など、理性を保てない人間もまた敵に回ることがあるのだ。

ストーリーの要所では過去のシーンが挿入され、パンデミック発生時の混迷の様子や、ディーコンと亡き妻サラとの出会いなどを垣間見ることができる。
己の身体に傷を刻み、フリーカーを崇めるカルト集団リッパー。ほかの生存者を仲間に引き入れようと襲いかかってくる。
ディーコンの前にたびたび現れる、国家緊急事態対応機構“NERO(ネロ)”。フリーカーの生態調査などを行う謎多き組織だ。

 物語の冒頭部分はチュートリアルも兼ねており、いくつかの基本操作を学びながらプレイできる。バイクの運転もそのひとつで、裏切り者とのチェイスの中でプレイヤーは操作方法を身につけていく。広大なオープンワールドではバイクは欠かせない移動手段だが、挙動に若干クセがあり、慣れないうちは進路変更のたびにハンドルを取られ、蛇行気味に走行してしまうこともあった。

 まあ、悪路しかない世界なのだからそれも当然だろう。しばらくすれば操作にも慣れ、下記の動画(物語冒頭とは別の場面)のように高速で飛ぶヘリを追跡しつつ、追ってくる敵を銃撃で追い払うといった芸当も造作なくできるようになる。フリーカーたちをバイクで跳ね飛ばしてロードキルをキメることも可能だが、調子に乗って轢きまくっていたら掴み掛られて死にかけたので油断は禁物だ。

バイクを動かすには燃料が不可欠。さらに、バイクは衝突などでダメージを受けるため、折を見て修理しなくてはならない。ポストアポカリプス世界で愛車を維持するのは、かくもたいへんなことなのだ。

 どうでもいい情報だが、ディーコンのバイクがオフロード仕様(いわゆるオフ車)なのに対し、ブーザーは悪路に強いとは言えないアメリカンタイプ(長距離運転には向いている)のバイクを使っている。物資に乏しい世界とはいえ、オフ車の調達はできそうに感じられたので、これはきっと彼のこだわりなのだろう……。

バイクに跨るブーザー(画像左)。ディーコンとはパンデミック発生前からの腐れ縁だ。

 バイクでのチェイスが終わると、今度は徒歩で逃げ出した裏切り者の追跡が始まる。ここで使用するのが“サバイバルビジョン”。ディーコンがおじさんに習った(!?)という追跡術で、一定時間周囲にある痕跡を感知できる能力だ。ここでは逃走者の足跡が表示され、それをたどって裏切り者を追い詰めていく。場合によっては動画のように、人物の残像を確認できることもあるようだ。

 最近のオープンワールド系アクションでは珍しくもないシステムだが、痕跡を探り、真実を暴いていくワクワク感は格別のものがある。また、サバイバルビジョンは、調べられるオブジェクトをわかりやすく表示する効果もあるので、ゴチャゴチャした場所の探索時にも大いに役立ってくれるだろう。ディーコンのおじさん様々だ。

 裏切り者との争いに決着をつけると、今度はディーコンのバイクにトラブルが発生。燃料パイプがオシャカになってしまったため、近くで調達することになる。目星をつけた店に行くと、周囲にはフリーカーの一種である“スウォーマー”や“ニュート”の群れが! そこでディーコンはブーザーに囮を頼み、ひとりで店への侵入を試みることになる。ここは東京ゲームショウ2018の試遊プレイでも体験できた部分。フリーカーを倒すかやり過ごすかして店の中へと侵入し、燃料パイプを入手しなければならない。

もっとも一般的なフリーカーであるスウォーマーは、成人した男女のフリーカー。本作には多種多様なフリーカーが登場するが、なかにはクマやカラスといった動物のフリーカーも存在している。
ニュートは小型のフリーカー。ふだんは攻撃的ではないが、弱った者や縄張りを侵す者には容赦なく襲いかかる。

 スウォーマーは視覚と聴覚で獲物を察知し、こちらに気付くと全力疾走で襲いかかって来る危険な存在。少数が相手なら格闘武器で殴り倒すことも難しくはないものの、スウォーマーは群れていることが多く、ひとたび集団に囲まれれば命はない。また、数が少ないからといって銃撃を行うと、銃声を聞きつけた周囲のスウォーマーがワラワラ集まってきて地獄絵図に……という怖しい事態も起きかねないのだ。

 このようにもっとも一般的な敵であるスウォーマーでさえ厄介極まりない。そのため、探索中に死角から敵の唸り声が聞こえてこようものなら、かなりの緊張が走ることになる……マジで。

逃げることも選択肢のひとつだが、ダッシュはスタミナゲージを消費するうえにゲージの回復速度がかなり遅いので、これもまた困難ときている。

 そんな窮地で重要になるのがステルスアクション。敵に見つからないように歩を進め、ときには小石を投げて誘導するといったテクニックも使って戦闘を回避していく。気付かれずに背後に回り込めば、一撃で相手を葬れるステルスキルをくり出すことも可能だ。数で優る敵を相手にする場合、武器が潤沢に揃ってでもいない限りはステルスアクションが必須だと言えよう。

 ステルスアクションは動画のように集団で行動する人間との戦いでも有効。勝負に勝って生き延びるには、武器で身を固めた相手の戦力を少しずつ削って優位な状況を作り出さなければならないのだ。動画では結局バレて混戦に突入しているけど……。

双眼鏡を覗くことで、任意の敵にマーキングすることが可能。マーキングした敵は位置が把握しやすくなる。

 フリーカーたちを避けて燃料パイプを手に入れ、しばらくストーリーを進めたところで物語冒頭部分のプレイは終了となった。

すべてがプレイヤーに委ねられたオープンワールド

 つぎにプレイしたのは、オープンワールドを自由に散策できる部分。ストーリーを進めるのもサブミッションをこなすもプレイヤー次第という、やれることが多すぎてありがた迷惑な状態でプレイがスタートした。

 タッチパッドでメニュー画面を開くと、ストーリーの進行状況やマップの確認、スキルの習得などができる。マップにはミッションの発生場所や目的地が表示されるため、ここを参考にプレイを進める。現在地の近くに生存者が暮らすキャンプがあったので、まずはそこを目指すことにした。

 ちなみに、スキルは“遠距離攻撃”や“サバイバル”などのジャンルごとに分かれており、レベルアップで入手できるスキルポイントを消費して新たなスキルを習得できる。スキルは、発射したクロスボウの矢を回収できるようになる、サバイバルビジョンの効果時間が伸びるなど、過酷なサバイバルに役立つがズラリと揃っていた。どのスキルを習得するかに頭を悩ませるのも、なかなか楽しい時間だ。

生存者は各地でキャンプを築き、外敵から身を守りながら暮らしている。
プレイ中はつねに時間が経過し、昼夜が入れ換わっていく。天候が変わることもあり、敵の出現率や気付かれやすさなどに影響を与えるのだ。

 ゲートを抜けてキャンプの中に入ると、生存者が生活を営む“人間らしい”世界が広がっている。敵の脅威にさらされっぱなしの緊張感から解放される、心底ホッとできる瞬間だ。このキャンプではアイテムの売買や、バイクのカスタマイズなどができる。今回は住民からサブミッションを引き受け、キャンプで殺人を働いたという犯罪者を始末することに。

アイテムの購入などに必要なクレジットは、フリーカーを倒すと入手できる“耳”や野生動物の生肉を、換金所やキッチンで引き渡すことなどで手に入る。

 犯罪者のねぐらでは、鉛弾での熱い歓迎が待っていた。隠密活動する間もなくこちらの存在がバレたので、障害物を使ったカバーアクションを駆使しつつ銃撃戦をくり広げていく。敵の中にはスナイパーライフルを持った者や爆弾を投げてくる者もいるので、つねに気を配らなければならない。

 そうこうしているうちに、見張り台の上にいたターゲットの抹殺に成功。死体から証拠品を手に入れキャンプで報告を行えばミッション達成だが、そうは問屋が卸さない。犯罪者の仲間が続々とバイクで駆け付けてきて、第2回戦が開幕するのだった……。このように、プレイヤーが気を抜いたところに追い打ちをかけてくるのも本作の特徴だ。開発陣はじつにイヤらしい性格をしている。

 続いて、マップ上にある“フリーカーの巣”を殲滅するサブミッションに挑戦。エリア内にあるすべての巣を、火炎ビンなどで燃やし尽くせば目標達成だ。しかし、巣の周囲には当然フリーカーがおり、巣に火をつけると中から新手がつぎつぎに這い出てくるため、ミッション達成は容易ではない。

 このミッションでもっともネックとなったのが物資不足。最初はサブマシンガンやハンドガンの弾を景気よくばら撒いてフリーカーを殲滅していたが、敵の数の多さと弾薬の所持数上限の少なさのおかげで、すべての巣を焼く前に弾薬がカツカツの状態になってしまった。そこでバットや角材といった格闘武器を使って戦っていくのだが、格闘武器には耐久度があるため使いすぎると壊れてしまう。そのため、落ちていた素材から爆発物をクラフトし即座に戦闘に投入したり、ガソリンタンクやドラム缶の爆発に大勢の敵を巻き込んだりと、武器の現地調達&省エネの攻防が展開することに。最後の巣に火をつけた瞬間に敵を無視して一目散に逃げ出すという締まらない幕切れではあったが、どうにかこうにかミッションは達成できた。

周囲の探索は非常に大事。クルマのトランクやボンネットをこじ開けて戦闘に役立つアイテムをピックアップ!
使用武器の変更やクラフトは“サバイバルホイール”から可能。サバイバルホイール展開時は時間の流れが遅くなるため、戦闘中でも安心して使用できる。

無数のフリーカーとの戦いは本作の華!

 ゲームを進めていると、おびただしい数のフリーカーを相手にしなければならない状況が出てくる。圧倒的な数の敵に対しては、そうとう腕に自信がない限りは正面から戦うのは無謀だ。実際、サブマシンガンや爆弾を手に攻撃を仕掛けてみると、津波のようなフリーカーの群れに飲み込まれ、何もできないままゲームオーバーになってしまった。この四方八方から掴まれ、かじられ、えぐられる、フリーカーハーレム状態の蹂躙っぷりは一目に値するので、プレイの機会があればぜひ体験してもらいたい。

 大群を相手にする際は、周到な準備が大切となる。フリーカーに勘付かれる前に設置式のトラップを置き、爆発するオブジェクトの位置を確認しておくといった下準備を済ませておくのだ。そうしたうえで、敵を誘導してトラップを起動させたり、オブジェクトの爆発に巻き込みながら数を削っていく。そして、最後に残った敵にトドメを刺すというのが大群を相手にする際の定石だ。限りありすぎる武器で大群を相手に立ち回るのは、本作ならではの醍醐味。簡単ではないが、見事敵を殲滅できたときの喜びはすさまじいものがある。もちろん、コントローラを握る手は汗でビッチョリだ。

 このようにサバイバルあり、ステルスアクションあり、大群を相手にした大立ち回りありの骨太すぎる要素が詰め込まれた『Days Gone(デイズ・ゴーン)』。サバイバルの極限っぷりとその先に待つ異常なまでの達成感には太鼓判を押すので、ポストアポカリプス世界で過酷な冒険に身を投じてみたいというユーザーは、とくに期待に胸を膨らませて発売を心待ちにしていてほしい。

ローカライズスタッフへのQ&A

 ここでは試遊後に行われた、ローカライズプロデューサー・浦野圭氏、ローカライズスペシャリスト・立山斉氏へのQ&Aを掲載しよう。

――ローカライズをするにあたり、こだわった部分を教えてください。

立山斉氏(以下、立山) 本作はパンデミックが発生し、人間社会が崩壊した後に生き残った人間たちの生き様や、存在の在りかたなどをリアルに追求した作品になります。さまざまなコミュニティーや人物が存在する世界の中で、リッパ―や生存者のキャンプの特徴を捉える点などは、いろいろ考えさせられました。

――お気に入りのシーンやミッションを教えてください。

浦野圭氏(以下、浦野) 僕がいちばん好きなミッションは、東京ゲームショウ2018で試出展させていただいた、フリーカーの大群との対戦ですね。自分も場合によってはすぐにやられてしまいますが、新しい罠を仕掛けたり、武器を整えてからもう一度挑むという、チャレンジ精神がすごく好きですね。もうひとつはミッションではないのですが、バイクに乗っていろいろと探険するのが、ほかのオープンワールドの作品でもあまりないものだと思います。森の中やオフロードでのバイク操作は慣れが必要ですが、プレイしていくうちに上達して、バイクのカスタマイズも行い、どんどんバイク乗りがうまくなるところが楽しいなと思います。

立山 好きなシーンが多くて難しい質問ですが、ディーコンがとある生存者を捜しに行くミッションで、リッパーたちと戦うシーンがとても好きです。さきほどお伝えした通り、この世界にはいろいろな在りかたの生存者たちがいます。そのなかでもとくにこだわった一派がリッパーです。「安らかに眠れ」や「魂の解放」など、よくわからないことを叫びながら襲いかかる姿が、個人的にちょっとかわいいと思っているので、リッパーと戦うシーンは好きです。ほかにも、ブーザーとディーコンの関係性がとても好きなので、ブーザーのために必死になって物資を探したり、相棒のために命を懸けて働くディーコンの姿もすごく好きです。

――メインミッションとサブミッションの割合について教えてください。

浦野 まだサブミッションの量に関してはお答えできませんが、基本的にはメインミッションをプレイしていただくとエンディングまで進むことができます。ただ、現時点でもかなり複数のサブミッションがありますし、コレクションアイテムを探したり、ひとつひとつのマップを隅々まで散策するなど、それをすることで合計100時間以上プレイできるというのは、自分がディーコンになりきって大きな冒険をできるのではないかなと思います。

立山 サブミッションをすべてクリアーしなくてもメインストーリーラインを進めることは可能ですが、サブミッションをプレイすることによって、ディーコンの成長がより深まったり、いろいろな人々との関係性がわかると思います。

――本作のターゲット層について教えてください

浦野 個人的な意見はプレイステーション4を持っている方全員に遊んでほしいですが、基本的にはコアゲーマー向けのゲームだと思います。イージーモードもありますので、イージーモードでは初心者の方もスムーズに楽しんでいただけると思います。

――フリーカーへの感染はどういう経路をたどっていくのでしょうか?

立山 本作では、どのように人間がフリーカーになるのかという様があまり描かれていませんが、噛まれたり、フリーカーの液体を体内に取り込んでしまうと感染します。

――メインミッションでストーリーを追っていく形でプレイすると、エンディングまでどのくらいかかるのでしょうか?

浦野 メインミッションだけでいうと30時間以上、すべて含めると100時間以上プレイできると思います。

――マップはどのくらいの広さなのでしょうか?

浦野 現在はお答えできませんが、開発を行っているBend Studioがあるオレゴン州がモチーフになっています。僕らも実際に現地へうかがいましたが、ゲームと同じようにいきなり雨が降ってきたり、雪もがあったり、山や砂漠など、いろいろな地形がひとつのエリアに集合しています。

――バイクで進んでいるとガソリンが切れてしまうことが多々ありましたが、スムーズに進めるためのポイントなどを教えてください。

浦野 そこが本作のオープンワールドサバイバルアクションというところでもありますが、バイクのガソリンがどれだけもつか、というところも考えながら探険するのがポイントのひとつです。キャンプ内などでバイクのカスタマイズができますので、大きなタンクを購入しバイクに取り付ければ走行距離が長くなります。

――天候や気候によって、ディーコンやフリーカーにどのような影響があるのでしょうか?

浦野 天候はもちろん、日差しがある、夜になるなどによって、プレイスタイルが変わっていくと思います。フリーカーは日差しが苦手なので、日差しがあるときは巣の中にいることが多く、夜になると外に出ます。また、より寒いところ、雪が降った場所では凶暴になります。ディーコンに関しても、雨の中でバイクを走らせているとスリップするなど、操作が難しくなります。

――オリジナル版から変更されている点、調整されている点はありますか?

浦野 現在、日本国内の販売においてはCERO Z(18才以上のみ対象)を想定しています。ゲームプレイ中の表現は、基本的には海外版と同じですが、CEROの規定に準拠しています。