BitSummitの生みの親であるジェームス・ミルキー氏が2015年に設立したスタジオTigertronが開発を手がけるプレイステーション4およびプレイステーション VR用ソフト『Jupiter & Mars』。昨年のBitSummit Volume 6以降微妙に音沙汰のなかった同作だが、この度日本発売が2019年春になることが決定。さらに、CEROがA(全年齢)となることも明らかにされた。おそらくTigertronがパブリッシングも担当するのではないかと思われる。
また、ニューヨークで開始された開発者のためのイベント“The Bit Awards”に合わせて公開されたストーリートレーラーの日本語版を公開。同トレーラーは、主人公である2匹のイルカを冒険に導いたクジラの一族“エルダー”に焦点を当てたものとなっている。ちなみに、『Jupiter & Mars』は“The Bit Awards”にて、スタイル賞と AR・VR賞の2項目にノミネートされたとのことだ。まずは動画をご覧あれ!
『Jupiter & Mars』は、汚れた地球を元に戻そうと冒険に出る2匹のイルカの冒険を描くアドベンチャーゲーム。2匹のイルカは、冒険を通してさまざまな体験をしていくことになる。「あらゆる環境問題が地球にどのような影響を与えているのか? そして、我々は子どもたちに何を残してあげられるのか?」 という課題に対する、クリエイティブディレクターであるミルキー氏の興味から生まれたタイトルだ。ミルキー氏は「ビデオゲームの現代の強力なストーリーテリング・メディアとなる」ことを確信しており、ビデオゲームを通して、そのプレイを楽しみながらも、“海の酸性化の問題”、“種の絶滅問題”、“気候の変動”など、現代の人類が抱えるさまざまな問題に対して意識を高め、かつ魅力的なゲーム体験から、問題への興味や知識を高めることを試みるのだという。
「ひとりの主人公を中心とした物語よりも『ICO』や『AZEL -パンツァードラグーン RPG-』といったふたりの主人公の関係を描く物語により大きな影響を受けた」というミルキー氏による『Jupiter & Mars』。最後に、Tigertronが掲げる本作の概要をピックアップしておこう。
■開発はTantalus MediaとWicked Witch Software(ともにオーストラリア)と共同で開発を続けており、19年春のリリースを目指す。
■サウンドにはビートルズでおなじみのジョージ・マーティン氏のプロダクションチームメンバーJonathan Atkinson氏(ジョナサン・アトキン)が参加。
■テーマソング“Shooting Stars”のボーカルは『Child of Eden』(開発:キュー・エンタテインメント)のテーマソング“HeavenlyStar”などで知られる声優・歌手の宮原永海さんを起用している)。
■海洋・沿岸保護支援団体“Sea Legacy”や“The Ocean Foundation”とパートナーシップを締結し、環境問題をより事実に基づいた内容で『Jupiter & Mars』のストーリーを伝える。