ユービーアイソフトから2019年3月15日発売予定のPS4/XB One/PC向けソフト、『ディビジョン2』。マルチプレイに特化した、オープンワールドRPGとアクションシューターの要素をガッツリ凝縮した本作では、プレイヤーは混乱した世界に秩序をもたらす“ディビジョン”のエージェントとなって、バイオテロに見舞われたアメリカに生きる人々を救うために戦うことになる。
2016年に発売された前作『ディビジョン』から半年後が舞台となる本作では、季節が冬から夏へと移り、バイオテロの被害もニューヨークからワシントンD.C.まで拡大。アメリカの中枢を担っており、世界でもっとも堅固な首都ワシントンD.C.は、ウイルスのパンデミックで崩壊し、カオスと化している。
危険極まりない都市では、戦闘経験と圧倒的な武力で領土を広げる“トゥルーサンズ”を筆頭に、前作とはまったく新たな敵勢力も登場。エージェント=プレイヤーの活動エリアも拡大し、前作よりも混沌が深まった世界では生き延びることすら難しいが、それに見合うだけの“武器”も用意されている。スキルやウェポン、ツールなど、あらゆる手段を駆使して、仲間とともに戦う。これが『ディビジョン2』最大の魅力となる。
本記事では、2019年2月7日より実施の『ディビジョン2』プライベートベータに先駆けて、2019年1月末にフランス・パリで開催されたメディア向けのプライベートベータ先行体験イベントでプレイできた内容を、プレイ動画とともにお届けしていこう。これを読んで気になった人は、ぜひ下記記事をチェックして、間に合えばプライベートベータに参加してみていただきたい!
応えのある戦闘は進化し、マルチプレイはより濃厚に!
季節が夏に変わっているうえ、ニューヨークとは街の作りそのものが異なるワシントンD.C.が舞台ということで、目に入る景色はガラリと変化。何より、ほぼ1:1のスケールでワシントンD.C.を構成しているだけあって、有名な実在の場所が登場するのはもちろん、パンデミックが起きたクリスマスの残骸から「あわてて逃げ出したのだろうな」と背景が読み取れたり、飛び出してくる野生動物に「生命はたくましい」と感じたり、生い茂る草木からこぼれる日光に「秩序なんてはかないものだ」と寂しく思ってみたりと、そのリアリティーと画面から伝わる空気感には、他作品にはなかった新鮮さを感じる。
……なんて考えながら進んでいたら、目的地となるホワイトハウスに向かう道中で敵と遭遇した。さっそく戦闘に突入したが、障害物に身を隠しながら攻撃する、カバーアクションの重要性は健在。前作と同じく、敵を見つけたらまずは障害物に隠れ、敵のスキをうかがいながら行動・攻撃することがセオリーとなるのは間違いない。
最初は前作のプレイ感覚を忘れていたため、不用意に敵の前に飛び出し、あっという間に蜂の巣にされてしまった。敵を見かけたから突っ込むのではなく、周囲の環境を観察して遮蔽物を確認、カバーアクションをしっかり行って行動すれば、あっけなく倒されるということはない。このあたりのレベルデザインは秀逸で、バランスのいいスリリングな戦闘が楽しめた。
戦闘を乗り越え、ワシントンD.C.のディビジョン本部となるホワイトハウスに到着。ここで、敵を検知して自動で攻撃する“シーカーマイン”、コンパクトな砲台を設置できる“タレット”、索敵や攻撃補助など多彩な効果を発揮する“ドローン”など、ツールや特殊なアビリティーが使えるようになる“スキル”が開放された。
スキルは全部で8種類あるのだが、体験会でプレイしたバージョンで使用できるスキルはシーカーマイン、タレット、ドローンの3種類のみだった。ちなみに、各スキルはカスタマイズすることで効果を変更できるようになる。たとえば、指定した敵を追尾して爆発でダメージを与えるシーカーマインを、近くにいる味方の体力を回復する効果に変えることも可能というわけだ。
このカスタマイズによって、同じ種類のスキルでもガラリと効果が変わるので、前作以上にプレイの多様性が豊かになるだろう。たとえば、仲間うちで回復役と攻撃役を明確に分けて戦うこともできれば、それぞれが独立して立ち回れるようバランスに特化したスキルをセッティングしたり、ともに戦うプレイヤーとの役割分担の幅はかなり広くなる。どのスキルをどうカスタマイズするか、みんなで相談しながら考えるのも楽しいかもしれない。