2019年1月30日、“ガンダム40周年コラボレーション商品発表会”が開催された。その模様をリポートしよう。

4つのコラボプロジェクトが進行中

 2019年1月30日、『機動戦士ガンダム』(以下、ガンダム)の“40周年コラボレーション商品発表会”が、お台場のガンダムベース東京にて開催。多くの新商品がお披露目され、ゲストトークなども行われた、その発表会の模様をリポートしよう。

 なお、コラボ情報の詳細については、先行して以下の記事でお伝えしているので、合わせてご覧いただきたい。

 イベントでは冒頭、主催者を代表して、バンダイ 常務取締役 CGO(チーフガンダムオフィサー)である垰義孝氏が登壇。「ガンダム40周年となる今年は、ガンプラを中心に、商品化を加速させていきますのでご期待ください。また来年はガンプラ40周年であり、2016年から進めている“ガンプラ エボリューション”プロジェクトの集大成をお見せできると思います」とあいさつを述べ、記念のロゴと試作品が紹介された。ロゴデザインには、世界に向けてさらにガンプラを展開していくというメッセージが込められているという。

垰氏のあいさつに続き、ガンプラ40周年を記念するロゴが紹介された。

 続いて、BANDAI SPIRITS ホビー事業部 ゼネラルマネージャーの藤原孝史氏が、ガンダム関連商品の市場状況を簡単に説明したのち、各商品の概要を発表した。コラボ内容は、“12球団カラーリングガンプラ”、“ユニクロTシャツ”“ハロ×アニメ”“ガンプラプロジェクトスペシャルムービー”の4つだ。

ガンプラは、2019年で累計5億個の出荷を達成予定とのこと。
4つのコラボ企画を発表した藤原氏。

 “12球団カラーリングガンプラ”は、プロ野球12球団とコラボして、各チームカラーを配した12種類のガンプラを発売するというもの。販売方法は球団ごとに異なり、コラボイベントと絡めて販売される場合もあるという。

 ステージには、コラボをプロデュースした創通の常務取締役である田村烈氏が登壇。田村氏は、「プロ野球開幕と同時に40周年のキックオフができるのは、非常に大きなインパクトになると思います」とコメント。また、ガンダムのファン層の6割は、20代から40代の男性と言われているというデータをもとに、「プロ野球のファン層とも大きく重なっている点にも注目しました」と説明。応援するチームカラーのガンプラが、共感を持って受け入れられるはず、と企画意図を語った。

ベースはすべて“RX-78-2”ガンダムだが、各球団のカラーが細部にいたるまで再現されている。
田村氏によると、ガンプラ以外のコラボ企画もいろいろと検討中とのことだ。

 “ユニクロTシャツ”は、ガンプラ特典付きUT企画。全12種類のUTが2019年3月より販売され、2点を購入した人にはオリジナル限定ガンプラがプレゼントされる。UTは1620円[税込]。特典のガンプラは“RX-78-2 GUNDAM”と“MS-06S ZAKUII”の2種類だ。

シャツのデザインはバリエーション豊富。
ファンならぜひ入手したい限定ガンプラ。

 “ハロ×アニメ”は、テレビ東京系列で放送中のアニメ『ポチっと発明 ピカちんキッド』と、ハロのプラモデル“ハロプラ”とのコラボ。アニメ内でハロをフィーチャーする話が放送される予定で、これを機にさまざまなキャラクターとのコラボも企画していくという。

ハロがアニメでどんな活躍を見せるのか楽しみなところ。

強力パートナ―がゲストとして登壇

 “ガンプラプロジェクトスペシャルムービー”は、 40周年記念ムービーを制作するとともに、その映像に登場する“RX-78-2 GUNDAM”のプラモデルを発売するという企画。登場するガンダムは、工業デザイナーの奥山清行氏が担当し、映像楽曲はLDH JAPANが手掛ける。ステージにはスペシャルゲストとして、奥山氏と、LDH JAPANを代表してEXILEのMAKIDAI氏が登場し、さらにサンライズ ゼネラルマネージャーの小形尚弘氏も参加。藤原氏を含む4名でトークが展開された。

 奥山氏とMAKIDAI氏の両氏にコラボを依頼したことについて藤原氏は、「40周年ということで、すごいガンプラを作りたかったからです」とコメント。また小形氏は「ガンダムを世界にさらに広めるために、おふたりの名前があがったとき、ぜひやってみたいと思いました」と、企画当初を振り返った。

 「工業デザイナーとして、ガンダムにはものすごく影響を受けてきました」という奥山氏は、もちろん今回の依頼を快諾。昔はアニメを見ながらガンダムをスケッチし、すぐに粘土で立体像を作っていたりもしていたそうで、「そのときの経験がのちのデザインに活きています」という。

 またMAKIDAI氏も大のガンダムファンで、「アニメも楽しみで、ガンプラもよく作っていました」とのこと。ちなみに偶然だが、藤原氏とは同じ中学に通っていたそうで、「ガンダムがつないでくれた絆のようで、うれしく感じています」と、当時の仲間とプロジェクトを進められる喜びを語った。

奥山氏
MAKIDAI氏
小形氏

 注目のガンプラ制作については、「奥山さんからは、僕らとは次元の違うアイデアをいただいています。そのイメージの商品化はたいへんですが、着実に進行しています」と、藤原氏が進捗を報告したのち、1枚のティザービジュアルを公開。機体の構造に関して奥山氏が、「シルエットはほとんどファーストガンダムですが、とんでもない動きができる予定です」と補足した。

 「膝が胸につく。胴体を90度ひねれる。左手で右の肩を、右手で左の肩を、前からも頭の裏からも触れられる。そんな動きが可能になるようにチャレンジしています。アニメと映像、そしてガンプラがまったく同じ動きになるわけです。工業デザインのあるべき姿ともいえますし、実現に向けようやく解決策が見えてきたところです」(奥山氏)。

 公開されたビジュアルを見て、MAKIDAI氏は「あらためて、ガンダムはカッコいいと思いました。3Dで動く映像を早く見たいですし、40周年のいまだからこそ、ファーストを動かすことに意味を感じます。完成が楽しみですね」と感想をコメント。また藤原氏は「一見するとあまり変わりませんが、すべてにおいてリファインされています。動いたときの説得力はすごいですし、このビジュアルからぜひ妄想を膨らませてお待ちください」と、“古くて新しい”ガンダムの魅力をアピールした。

浮かび上がるシルエットが印象的なティザービジュアル。

 発表会はこれにて終了となり、最後はゲスト陣がファンに向けてメッセージを述べて締めくくった。以下にコメントを紹介する。

 「本年でガンダムは40周年を迎えます。今回、奥山さんとMAKIDAIさんのお力を借りて、さらにガンダムを発展させていきたいと思っています。どんどん進化させていければと思いますし、40周年イヤーを、ぜひ皆さんにも楽しんでほしいです」(小形氏)

 「ガンダム自体が、マシンと人の進化の共存がひとつのテーマでもあると思いますが、自分が子供のころに見たガンダムから40年経ったいま、若い子たちが見たときに、「ガンダム、カッコいいな!」とシンプルに思ってもらえるよう、音楽面でサポートしていきたい気持ちでいっぱいです。今回の企画に参加させていただいたことを、すごくうれしく思います」(MAKIDAI氏)

 「つぎの40年につながっていくようなネタを、これから仕込んでいく時期かなとも思います。とてつもない数のガンダムファンが世界中にいらしゃいますが、その人たちにまず、しっかりした映像とガンプラを送り出していきたいですね。40年かけて、ロボットの技術がやっとガンダムに追いつきました。今後の40年先にはおそらくそれを超える、またすばらしい世界があるでしょうし、それを楽しみにしています。夢を作っていきましょう」(奥山氏)