esportsの一大イベントに各国のキーマンが揃い踏み

 2019年1月26日から27日にかけて千葉・幕張メッセにて開催された、ゲームファンとゲーム大会の祭典“闘会議2019”。

 ホール4のメインステージでは、2日間に渡って“eSPORTS国際チャレンジカップ ~日本代表vsアジア選抜~”を開催。『オーバーウォッチ』、『鉄拳7』、『ウイニングイレブン 2019』、『ストリートファイターV』の4種目で日本選抜チームとアジア選抜チームがしのぎを削った。

 その初日の2019年1月26日、本大会を共同開催する日本eスポーツ連合(以下、JeSU)とアジアeスポーツ連合(以下、AESF)による記者会見が催され、JeSU会長の岡村秀樹氏とAESF会長のケネス・フォック氏のほか、チャイニーズタイペイ、香港、韓国、タイ、サウジアラビアのesports団体のキーパーソンが集結。大会開催の喜びや各団体の活動状況、今後の抱負などを語った。

 さらに、会見の後半ではJeSUがおもな活動状況を報告。“わかさ生活”が新たなスポンサーとなったことが発表されたほか、新規に開設した11の地方支部のうち、北海道、静岡県、愛知県、富山県、兵庫県、岡山県の代表が今後の展望について語った。

アジア圏におけるeスポーツ発展の礎に。“eSPORTS国際チャレンジカップ”継続的な開催に前向きな姿勢【闘会議2019】_01

esportsの国内認知度が41%まで増加! アジア各国との連携でより堅固な礎を築く

 記者会見は岡村会長の挨拶からスタート。大会を共同開催するAESFについて「まだお付き合いを始めてから1年ほどではあるが、会長のフォック氏とは、日本のみならずアジア全体のesportsの将来を語り合える仲であり、濃密な会話を重ねている」と親交の深さをアピールした。

 また、大会については来年以降も継続して開催する意欲を見せ、さらに参加国も増やしていきたい、と展望を語った。

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岡村秀樹氏

 続いてマイクを握ったフォック氏は、2018年8月にインドネシア・ジャカルタで開催された“第18回アジア競技大会”でesportsがデモンストレーション競技に採用されたことについて「アジアでesportsを発展させるための重要な1歩を踏み出した」とコメント。このアジア競技大会の前後で、日本におけるeスポーツの認知度が14%から41%まで跳ね上がったことについて「本当にうれしく思いますし、私たちの未来も楽観視しています」と話した。

 続けて、esportsはまだ始まったばかりだと前置きしたうえで、「esportsのプラスの面をしっかりと示していく必要がある」と主張。従来のスポーツと同様に、esportsもプロフェッショナリズム、規律、信頼、教育といった側面を持っており、それを押し出していくことが重要だと述べた。

 最後に、JeSUがAESFに正式に加盟したことについて触れ、「必ずやアジア全体のesportsシーンに大きな貢献をしてくれるだろう」と力強くコメントし、挨拶を締めくくった。

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ケネス・フォック氏

 ここで、本大会に参加するアジア各国の代表が登場。それぞれの地域での活動状況や今後の活動についての抱負、そして本大会に参加できることの喜びを語った。

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わかさ生活がJeSU新スポンサーに決定! 地方支部は47都道府県すべてに設置を目標

 会見後半はJeSUの活動報告が行われた。2019年1月21日から活動を開始したばかりの地方支部11ヵ所のうち、北海道、静岡県、愛知県、富山県、兵庫県、岡山県の代表が登壇し、今後の活動に対する抱負を語った。

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 これらを受けて岡村会長は、それぞれの地域特性によって成り立ちや活動方針はやや異なるものの、横の繋がりを意識して、おなじ志をもとに活動していくと宣言。また、本部からは大会運営のノウハウやゲームメーカーとの連携方法などの成功事例を各支部に共有していく方針とのこと。

 また、わかさ生活が新たなスポンサーとして加入したことが発表に。同社代表取締役兼CEOの角谷建耀知氏より「これからの未来は目を鍛える時代」「一瞬のチャンスを勝ち取るために必要な眼力(めぢから)、“超えろ! 0.1秒の壁”にチャレンジしながらesportsの発展に協力していきます」と、コメントが寄せられた。

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 続いて、初の都道府県対抗によるesports選手権“全国都道府県対抗eスポーツ選手権 2019 IBARAKI”やプロ認定選手の戦績やコメントなどを掲載する“選手データベース”の情報などが公開された後、記者会見は終了となった。新設された地方支部を始めとするJeSUの今後の活動、そしてアジア圏におけるeスポーツの発展に期待を込めて、これからも注目したい。

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