“niconicoチャンピオンシップ2019”決勝トーナメントが決着。優勝者インタビューも含めリポートをお届けします。

名だたる強豪が揃った決勝トーナメント

 2019年1月27日、千葉・幕張メッセにて開催中の闘会議2019にて、『大乱闘スマッシュブラザーズ SPECIAL』(以下、『スマブラSP』)のオープン大会“niconicoチャンピオンシップ2019”決勝トーナメントが開催された。

 海外からの招待選手も含め、440名以上が参加したこの大会。まず、2019年1月26日に8ブロックに分かれての予選トーナメントが行われ、各ブロックの代表を決定。この日の決勝トーナメントでは、勝ちあがった8人が激突し、優勝の座を懸けて戦った。
 大会ルールは以下の通り。
【ルール】
・3ストック制(制限時間5分)
・「アイテム」あり
・「チャージ切りふだ」あり
・「ステージ」ランダム(一部ステージを除く)
・「ステージ変化」あり

 以下、各試合の結果をまとめてお伝えしていこう。

準々決勝

【第1試合】
Lose <Aブロック代表>Ally(スネーク) ●○●
Win <Bブロック代表>やから(フォックス) ○●○

 いきなり世界大会での優勝経験もある招待選手のAlly選手が登場。試合は一進一退の攻防に。Ally選手は2本目を3ストック残しで取るなど強さを見せたが、アイテムやステージギミックを巧みに利用したやから選手が勝利をもぎ取った。

【第2試合】
Win <Cブロック代表>Abadango(メタナイト) ○○
Lose <Dブロック代表>れりーふ(プリン) ●●

 niconicoチャンピオンシップ初代チャンピオンのAbadango選手が登場。ふっとばし後の的確な追い打ちでステージ復帰を許さずダメージを重ね、危なげなく勝利を飾った。

【第3試合】
Win <Eブロック代表>HIKARU(ゼロスーツサムス) ○○
Lose <Fブロック代表>ロツク(ヨッシー) ●●

 招待選手のESAM選手などの強豪を下してEブロック予選を勝ちあがったHIKARU選手が強さを見せた。最後の切りふだも的確に当てながら着実に撃墜を重ねて、終始相手に流れを渡さず勝利した。

【第4試合】
Win <Gブロック代表>DNG:Nietono(フォックス) ●○○
Lose <Hブロック代表>TKM(ピーチ) ○●●

 3本目は両者残り1ストックを争う大熱戦に。ピーチの最後の切りふだに苦しめられながらも、最後は格闘戦とアイテムの活用でも優位に立ち回ったNietono選手がわずかに上回り、熱戦を制した。

準決勝

【第1試合】
Win <Bブロック代表>やから(フォックス) ○●○
Lose <Cブロック代表>Abadango(ワリオ(1本目)、メタナイト(2、3本目)) ●○●

 息詰まる格闘戦に。3本目は両者残り1ストックを争うギリギリの戦いを、やから選手が制した。Abadango選手はワリオで1本目を落としたのが響いた形となった。

【第2試合】
Win <Eブロック代表>HIKARU(ゼロスーツサムス) ○○
Lose <Fブロック代表>DNG:Nietono(フォックス) ●●

 1本目から、残り30秒まで決着がもつれる接戦に。この1本目を、ドラグーンパーツを揃えて制したHIKARU選手が、勢いに乗って2本目も連取して勝利した。

決勝

Lose <Bブロック代表>やから(フォックス) ●●
Win <Eブロック代表>HIKARU(ゼロスーツサムス) ○○

 Ally選手、Abadango選手などのチャンプを倒してきた強豪のやから選手が相手だったが、この試合もHIKARU選手が終始優勢に進め、一度たりともリードを許さずに完勝。この日の決勝トーナメント3試合を通じて1本も落とさない完璧な戦いぶりで、王座を獲得した。

 最後に、試合終了直後に行われた、HIKARU選手、やから選手へのインタビューをお届けしよう。

優勝したHIKARU選手(右)と、準優勝のやから選手(左)。

――大会を終えて、いまの感想を教えてください。

やから 準優勝までこられたことが、素直にうれしいです。
HIKARU 優勝できたのもうれしいですが、楽しめて対戦できたのがすごくうれしかったです。

――決勝トーナメントは、強豪の有名プレイヤーが揃いましたね。トーナメント表をご覧になったときは、どのように思われましたか?

やから 初戦で、いちばん警戒していたプレイヤーのAlly選手と戦うことが決まっていたので、初戦がいちばん重いな、というのは昨日からずっと感じていました。

――準決勝も初代チャンプのAbadango選手が相手でしたね。

やから (初戦の相手である)Ally選手のスネーク対策は考えていたんですが、その後まで残れることはあんまり考えていなかったんです(苦笑)。Abadango選手については、直前にHIKARUくんにアドバイスをもらって、それを役立てながら戦いました。

――HIKARU選手も、予選でESAM選手と当たるなど、強い相手が多かったですよね。

HIKARU そうですね。TOP8には必ず残りたいと思っていて。昨日の予選では、まず目先のESAM選手に対応して、勝つことができました。今日も、ここまで残っているということは、強い人ばかりだとわかっていましたから、人対策というよりも、自分のプレイを貫き通そうというイメージで、決勝まで戦い抜くことができました。

――HIKARU選手は、ふだん大会などで使用されているドンキーコングではなく、ゼロスーツサムスを使用されていましたが、これは今大会のルールに合わせてということでしょうか?

HIKARU ドンキーコングは身体が大きくて、足は速いんですがジャンプが低かったりするので……アイテムありのこの大会でドンキーコングを使うのは、ちょっと難しいかな、という判断で、ゼロスーツサムスを使いました。

――一方、やから選手はフォックスを使って見事な戦いぶりでしたね。

やから 僕はふだんからフォックスのみでやっていますし、HIKARUくんも言ったとおり、足の速いファイターが強いルールなので。とにかくアイテムを取れる、足の速いフォックスを使おうと考えました。

――決勝の対戦相手が決まったときは、どのように思われましたか?

やから HIKARUくんは直前でNietonoさんのフォックスに勝っていたので、フォックスというファイターをけっこう知っているな、とは思いましたが、なんとか自力で差をつけようという心持ちで戦いました。

HIKARU もともと仲がいいので、「がんばって決勝でやろうぜ!」と言っていたのを実現できたのは、うれしかったし、対戦も楽しかったですね。

――ちなみにやから選手は、決勝戦で、マスターボールを捨てたように見えた場面がありましたが、あれは……?

やから あれはミスですね(苦笑)。ダッシュから、一瞬止まって下投げをしようと思っていたんですけど、止まりきれなくて……そのまま外に投げ捨ててしまいました(笑)。

――状況がごちゃつかないように、あえて捨てたというわけではなく……?

やから いえ、ふつうにミスです。内心、「やっちゃった!」と(苦笑)。

――HIKARU選手は、今回優勝できた理由はどこにあると思いますか?

HIKARU いままで大会などに出場してきた中で、「緊張しない」ということがずっと課題だったのですが、今回はやっぱり、“楽しむ心”が、緊張しないことにつながったと思います。

――『スマブラSP』が発売されてもうすぐ2ヵ月が経ちますが、トッププレイヤーの皆さんの分析や対策は、どの程度まで進んでいるのでしょうか?

HIKARU もうシステム面では、トッププレイヤーはみんな自分のものにしていますし、なおかつ、それを実戦で取り入れるところまでは絶対になっていますね。それを前提としたうえで、人対策を詰めるところまで来ていると思います。

――今後は、アイテムなしでのスタンダードな大会が多く開催されると思いますが、今後についての考えを教えてください。

HIKARU 今回はゼロスーツサムスを使いましたが、またドンキーコングに戻って、いちからがんばります。今回も戦った海外の選手と戦ったりする機会も、上にいけばいくほど増えると思うので、そういう選手を目標にしながら、対策していこうと思っています。

やから 僕は、今後もフォックスでがんばっていきます。HIKARUくんも言っていましたが、システム面での理解はみんな進んでいると思うので、あとはどれだけ実戦に取り入れられるか。新しく入ったシステムなどの部分では、フォックスというファイターは強いはずなので。あとはどれだけそれを実戦に取り入れて、対戦の中で発揮していくかが課題だと思います。

――今後DLCファイターも出てきますが、フォックス一本で?

やから とりあえず触ってみて、おもしろそうならちょっと使うかもしれないですが(笑)。でも僕は、前作からフォックスのみでがんばってきたので。とりあえず、フォックスは使い続けると思います。

HIKARU 僕も、最初の1ヵ月はいろいろなファイターを触ってみたのですが、やっぱりドンキーコングしか動かせないというか、手になじむのはドンキーコングなので(笑)。新ファイターも触るとは思いますが、戻ってくるのはドンキーコングだろうな、と思っています。