平成最後の“この1本”!
2018年も残りわずかとなりました。今年も1年、ファミ通.comをご愛読いただきましてありがとうございます。
今年も多くのゲームが発売され、我々もゲーム総合情報サイトとしてさまざまなニュースをお届けしてきました。編集部の記者たちも、いろいろなゲームを遊びました。
本記事では、2018年にファミ通.com編集者が仕事も忘れて遊びまくったゲームを一挙に紹介! 年末年始のお休み中に遊ぶゲームのご参考にしてみてはいかがでしょうか。編集者たちが心をわしづかみにされたゲームはこれだ!
いまVRがアツイ!!(1年ぶり3度目)
<阿部ピロシ>
『ASTRO BOT:RESCUE MISSION』
2018年10月4日発売
プラットフォーム:プレイステーション4(プレイステーション VR専用)
発売元:ソニー・インタラクティブエンタテインメント
公式サイト (https://www.jp.playstation.com/games/astro-bot/)
今年遊んでハマったタイトルというと、圧倒的に『大乱闘スマッシュブラザーズ SPECIAL』になってしまうのですが、「いまさら薦められなくたって、とっくに遊び倒してるよ!!」という声が聞こえてきそうなので、こちらのタイトルを挙げてみました。
本作は、PS VR専用のジャンプアクションゲームです。初見の印象は、いかにも万人向けというか、悪く言うと“角のない”、無難にまとめたゲームっぽいな……という感じでした。しかしこれが、遊んでみたらものすごい!!
空、水、土、陽光、ネオン、暗闇などなど多彩な舞台を魅惑的に描きあげた美しいグラフィック。驚きに満ちたギミックとアクション、思わず思考が停止するほど圧倒的に巨大でド迫力なボス戦。めっちゃかわいくて愛嬌たっぷりなキャラクターたち……。ジャンプアクションとして最高峰の内容が、VRならではの圧倒的な臨場感の中でくり広げられる、このすごさといったら、もう!!
……と書きながらも、これ、VRを体験したことのない人には伝わらないだろうなぁ……というむなしさ。本当にすごいんだけどなぁ……。ちなみに記者は、2017年に『Rez Infinite』と『バイオハザード7 レジデント イービル』でプラチナトロフィーを獲得して以降、しばらくPS VRとはご無沙汰だったのですが、『ASTRO BOT』を機に再びVR熱が再燃し、『Déraciné(デラシネ)』、『テトリスエフェクト』、『MOSS』、『The Elder Scrolls V: Skyrim VR』などなどを買いまくっただけでは飽きたらず、より快適なVRライフのため、VR専用にコンタクトレンズを購入してしまいました(メガネを着けていても遊べるけど、コンタクトのほうが取り回しがラクになるので)。
一時期に比べて、VRの注目度が下がっている感があるのは非常に残念。「そのうちもっといいのが出るんでしょ?」なんて考えて見送るのはもったいない! VRは現時点でも、とんでもなく楽しいエンターテインメントをもたらしてくれます。ぜひお試しあれ!
詳しいプレイレビューは関連記事をチェック!
そのほかのオススメソフト
- 『大乱闘スマッシュブラザーズ SPECIAL』
- 『モンスターハンター:ワールド』
- 『ドラゴンクエストビルダーズ2 破壊神シドーとからっぽの島』
- 『ペルソナQ2 ニュー シネマ ラビリンス』
- 『無双OROCHI3』
- 『二ノ国II レヴァナントキングダム』
まさかいまになってアヒルの育成に精を出すことになるとは
<堅田ヒカル>
『シェンムー I&II』
2018年11月22日発売
プラットフォーム:プレイステーション4
発売元:セガゲームス
公式サイト (https://shenmue1-2.sega.jp/)
いやもう、“今年タイムリーに遊んだ1本”に、20年近く前のゲームのリマスター版を挙げるということのナンセンスさは重々承知なのだけれど、それでもオススメさせていただきたい。
なにしろ今年はドリームキャスト発売20周年のアニバーサリーイヤーで、来年には『シェンムーIII』の発売も控えている。昔を懐かしみながら、あるいは、新作に期待を膨らませながら遊ぶには、いまをおいてほかにないのだ。
“『シェンムー』のどこがおもしろいか”という問いはあまりに根源的すぎて、また、リアルタイムのときは中学生だった僕の個人的な思い入れが多分に強すぎて、とてもひと言では語れないのだけど、とにかくいま、僕の目標と言えば、『シェンムーII』で香港の街なかをアヒルを操作して爆走する“アヒルレース”で一着を獲得することで、そのための日課となっているのが、苦労して手に入れた“マイアヒル”を育てることだ。
父親の敵討ちを目指して横須賀から香港にわたった青年・芭月涼は、何の因果か香港で、めちゃくちゃ強い武術師範の秀瑛さん(超美人)とひとつ屋根の下で暮らしながら、本の虫干しをしたり薫芳梅(声:大谷育江)と仲良くなったりしつつ、アヒルの調教師生活に明け暮れている。
それが楽しいかと言えば、とても楽しい。
問題は、“父親の敵討ちを目指す、海を渡る壮大な物語なのだけど、途中でアヒルを育てるのも楽しいゲーム”という説明で、どこまで『シェンムー』の魅力が伝わるのか、なんともわからないことだ。どうですかね?
気になった人は年末年始に体験してほしい。お年玉で落とし玉(ゲーム中に出てくるギャンブル)を遊ぼう!
主人公の父親・芭月巌を演じた藤岡弘氏、へのインタビューは関連記事をチェック!
そのほかのオススメソフト
シンプルかつ奥深いドタバタ料理アクション
<北埜トゥーン>
『オーバークック2』
Nitendo Switch/PC ダウンロード版 2018年8月8日発売
プレイステーション4 ダウンロード版 2018年9月27日発売
Nintendo Switch パッケージ版 2018年11月29日発売
プラットフォーム:Nintendo Switch、プレイステーション4、PC
発売元:Team17(DL版)、ポケット(パッケージ版)
『オーバークック2』Nintendo Switch パッケージ版 公式サイト (http://www.pckt.co.jp/overcooked2/)
本作は、制限時間内に注文された料理をレシピ通りに作り、提供していくドタバタ料理アクションゲーム『オーバークック』の続編。シンプルなゲームシステム&操作方法なので、パーティーゲームとしても最適です!
それこそ、先日、知人との忘年会でNintendo Switch版をプレイしたのですが、ふだんあまりゲームを遊ばない友人も、すぐにゲームに慣れて「トマトがひとつ足りません」、「完成した料理をお皿に入れたので、誰か運んでください」とベテランシェフのように指示を出すようになっていたのが印象的でした。
ただ、本作では料理を提供するごとにスコアが加算されていき、制限時間経過後のスコアに応じて3段階で評価されるのですが、高ランクを目指すとなると、効率を重視したプレイが求められるので、シンプルだけでなく奥深さもあります。
また、ひとりプレイで高ランクを目指す場合は、かなりストイックなゲーム性に変貌するのも本作の魅力です。というのも、本作をひとりでプレイする際には、ふたりのキャラクターを切り換えながら操作するため、ひとりが食材を切っている間に、もうひとりで完成した料理を運んだり、汚れているお皿を洗ったりする必要があり、マルチプレイとは比較にならないほど慌ただしくなります。
筆者も初めてプレイしたときには、あまりの忙しさにパニック状態になってしまい、ほとんどキャラクターを切り換えることなく、ひとりを操作し続けていました。それが徐々に慣れていき、“A(のキャラクター)が食材を切っている間に、B(のキャラクター)でつぎの食材をまな板に置く。食材を切り終えたら、操作をAに切り換えて新しい食材を切り出し、すぐに操作キャラクターをBに戻す。BでAが切り終えた食材を鍋に入れて、さらにつぎの食材をまな板まで運ぶ”というような感じで、まったくムダのない完璧な動きで最高ランクを獲得できたときの達成感は堪らないものがあります。
全ステージをひとりで最高ランクを取るのは少しハードルが高いかもしれませんが、『オーバークック2』からはオンラインマルチプレイにも対応しているので、行き詰ったときには、家族や友人はもちろん、世界中のシェフ(プレイヤー)に助けを求めてみるのもオススメです。
詳しいゲーム内容は以下の動画をチェック!
そのほかのオススメソフト
アンドロイドが電気羊の夢を見る時代はやってくるのだろうか
<ばしを>
『Detroit: Become Human』
2018年5月25日発売
プラットフォーム:プレイステーション4
発売元:ソニー・インタラクティブエンタテインメント
公式サイト (https://www.jp.playstation.com/games/detroit-become-human/)
今年の1本ですが、最後まで『レッド・デッド・リデンプション2』、『Marvel’s Spider-Man』も含めて迷いました。ですが、この2本はまだクリアーしていないため、しっかり最後まで遊びきった『Detroit: Become Human』にします。
人間と同等以上の外見と知性を備えたアンドロイドが意志を持ち、自分の存在意義を求めるという、映画『ブレードランナー』を彷彿とさせるかのような設定の物語を、『ヘビーレイン』や『BEYOND: Two Souls』を手掛けるQuantic Dreamがどう仕上げてくれるのか。発売前から相当な期待を持っていた作品でしたが、プレイ後は上質な映画を見終えた可能ような余韻に浸ることができ、大満足。しかも、その余韻を(異なる展開と結末を試すことで)何度も楽しめるというのは、まさにゲームならではの体験です。
候補にあげたほかの2本も、この年末年始でプレイを進めていきたいところですね。
そのほかのおすすめソフト
- 『レッド・デッド・リデンプション2』
- 『Marvel’s Spider-Man』
まさに“Horizon Life”に浸れるレースゲーム
<古屋陽一>
『Forza Horizon 4』
2018年10月2日発売
プラットフォーム:Xbox One
発売元:日本マイクロソフト
公式サイト (https://www.xbox.com/ja-JP/games/forza-horizon-4)
マイクロソフトファーストパーティーの屋台骨を支え続けているブランド『Forza』シリーズ。ここ数年は『Forza Mortorsport』シリーズ最新作と『Forza Horizon』シリーズ最新作を交互にリリースし、ファンを喜ばせてきた。“リアルシミュレーター”を謳い、とにかく本物らしさを追求してきた『Forza Mortorsport』シリーズに対して、記者が断固とっつきやすいのが『Forza Horizon』シリーズ。ゲームの腕がからっきしな記者にとってもふとした折に気軽に楽しめるレースゲームとして、ありがたい存在であった。
『Forza Mortorsport』シリーズの資産を活用した世界トップクラスのリアリティーをベースにしつつ、あえてアクションに振り切っているところが、「イイ男が大人の余裕を見せてふざける」みたいな懐の深さを感じさせて心地よかった。
最新作『Forza Horizon 4』は、そんな同シリーズの魅力をいかんなく味わえる1作。“Live the Horizon Life”との謳い文句が打ち出された本作では、四季の移り変わりをゲーム中で再現。レースゲームの枠を超えて、まさに“Horizon Life”を生きているかのような気分になれるゲームだ。
詳しいプレイレビューとアートディレクターへのインタビューは関連記事をチェック!
そのほかのオススメソフト
自分だけの推理ノートを作ってみよう
<ブラボー!秋山>
『Return of the Obra Dinn』
2018年10月19日配信
プラットフォーム:Steam
発売元:3909
公式サイト (https://obradinn.com/)
話題を呼んだ入国審査ゲーム『Papers, Please』の作者、ルーカス・ポープ氏による新作ということで期待値も高かったが、想像の遙か上を行く本格的推理アドベンチャーゲームだった……。時間の余裕のある年末年始にぜひプレイしてほしい逸品。
航海中に消息不明となっていた東インド会社の商船“オブラ・ディン号”が、数年後、無人で帰還した。プレイヤーは東インド会社の保険調査員として、船の損害を査定するために調査を始める……というのが、おおまかなストーリー。詳しくはプレイしてほしいのだが、無人となった船内で、死者(船員)の残留思念を通じて空間を行き来し、過去をつなぎ、真実へと進んでいく。
まず目を引くのはそのグラフィック。いわゆる1ビットカラーで表現された画面が醸し出すノスタルジックな雰囲気と、独特なサウンドが相まって、何とも異様な無人船の空間へと誘われる。
推理麺はじつに難度が高いというか、手順をしっかり踏まずにフラフラとしているだけでは、到底真実にはたどり着けない。ゲーム中で得た情報をもとに推理し、さらには推理しただけでは補完できない事象を推測していくことが重要なシステムになっている。当然プレイヤーを選ぶだろうが、じっくりプレイした結果、「没入感パンパない!」と思うか、「いや、もうギブアップ……」となるか。決めるのはアナタ次第!
詳しいプレイレビューは関連記事をチェック!
そのほかのオススメソフト
派手でおしゃれなアパレルの発売を心待ちにしています
<ミス・ユースケ>
『Fortnite』
2017年7月25日発売(2018年3月8日から日本語版の配信がスタート)
プラットフォーム:PC、プレイステーション4、Nintendo Switch、iOS、Android
発売元:Epic Games
公式サイト (https://www.epicgames.com/fortnite/ja/home)
『フォートナイト』にはいろいろな意味で楽しませてもらっている。
PvE主体のゲームとしてリリースされた本作は、最大100人で生き残りをかけて戦うバトルロイヤルモードを実装してから人気が爆発。2018年のゲーム業界を席捲するまでに成長した。
本作の魅力を語る際、世界で何億人がプレイしているだの、クラフト要素を活かした戦闘がおもしろいだの、終盤の緊張感がたまらないだの、定型句のように語られる言葉がある。もちろんそれらも大切なのだけど、僕はシンプルに『フォートナイト』の“見た目”が好きだ。
こんなに派手で、ポップで、ハッピーなビジュアルのゲームはそうそうない。僕はミラーボールが似合うゲームを自動的に愛してしまうので、ひと目見た瞬間に「派手さを活かしたアパレルがほしい。発売したら買う」と心に誓った。何ならオリジナルで作って身に着けたいくらいだ。
ほかに、2019年に予定されているらしい世界規模のesports大会にも興味がある。ゲームを遊ぶことは当然として、その周辺事情に触れているだけで幸せな『フォートナイト』は、僕の日常に入り込んできている。
TOKIO主演のCMもいいよなー。
【Fortnite x TOKIO】TVCM第二弾「男女4人篇」
12月28日からオンエアのフォートナイトのテレビCM第二弾!CMの最後にはあの人気キャラクターも訪問してきてビックリ!「もう、はじめナイト!!」
#TOKIO… https://t.co/NVolPnfeci
— フォートナイト 公式 (@FortniteJP)
2018-12-27 13:15:00
突き抜けた“画の強さ”が生み出す中毒性
<メタボIKEDA>
『JUDGE EYES:死神の遺言』
2018年12月13日発売
プラットフォーム:プレイステーション4
発売元:セガゲームス
公式サイト( http://ryu-ga-gotoku.com/judgeeyes/)
あの木村拓哉さんが主人公役という時点で、もはや何をやってもおもしろい『JUDGE EYES:死神の遺言』。息つく暇もない怒涛の展開を経てメインストーリーのエンディングを迎えた後も、ちょいちょい遊んでいます。
1周目のクリアー後にやり残した要素をじっくり楽しむ、といったような遊び方ももちろんアリなのですが、自分がやっているのは途中のセーブデータを引っ張り出してきて、お気に入りの場面をもう1回遊ぶというプレイ。ムービーシーンだけなら1度見たものは再生できるのですが、やっぱりその前後のボス戦やQTE(ボタン入力演出)を含めて再体験したくなっちゃうんですよね。
通行人のスケボーを借りての迫力の逃走シーンとか、カンフーアクションさながらに相手の攻撃をかわし、間髪入れずに反撃するシーンとか、何度見返しても「おーっ、かっこいい!」と見入ってしまうという。ほかにも、メインストーリーの中で源田法律事務所に勤務する女性・城崎さおりが“とある事情”からメイクや衣装をチェンジする場面なんかも、くり返しいろいろなバージョンを試して楽しんでいます。
とにかく、“画の強さ”では抜きん出たものがある本作。各種無料DLCのほか、2018年12月27日には有料の“究極・仙薬パック”(パック1600円[税抜]、単品200円[税抜])が発売され、さらにとんでもない八神隆之(出演:木村拓哉)が楽しめるようになっています。まあなんというか、“年忘れ”的にいろいろと嫌なことを吹っ飛ばすには最適な1本と言えるでしょう。
そのほかのオススメソフト
- 『ポケットモンスター Let's Go! ピカチュウ・Let's Go! イーブイ』
- 『Detroit:Become Human』
- 『ドラゴンクエストビルダーズ2 破壊神シドーとからっぽの島』
- 『Marvel’s Spider-Man(スパイダーマン)』
選んだすべてのゲームが時間ドロボウ
<世界三大三代川>
『Detroit: Become Human』
2018年5月25日発売
プラットフォーム:プレイステーション4
発売元:ソニー・インタラクティブエンタテインメント
公式サイト (https://www.jp.playstation.com/games/detroit-become-human/)
そのほかのオススメソフト
やりたいゲームは増えるばかりなのに、1本1本のゲームにやり込み要素や追加DLCもあって、どれをどこまでやればいいんだ! と悩みながら、スマホでマンガを読んだりして、また時間を浪費してしまう。そんな2018年でした。
今回ピックアップしたのは、その中でついついくり返しプレイしてしまった、ハマりにハマった5本。『Detroit』はクロエ関連の選択肢で真剣に悩みすぎてコントローラーを置いて部屋の中をウロウロ。『Celeste』は難所でミスしまくりで無の境地に達した瞬間にクリアー……のくり返し。『ASTRO BOT』は新しいステージに行くたびにVRの特性を活かしたゲームデザインに「ほわぁ」と心底感動。『ダンジョンメーカー』は空き時間にプレイしていたはずが、いつの間にか数時間経過。『スプラトゥーン2』は追加DLC“オクト・エキスパンション”のラストバトルに感動しつつも、先日の“スプラトゥーン甲子園”オンライン予選への参加で「やっぱり人といっしょに遊ぶともっと楽しいなー」と再認識。
ほかにも『Marvel's Spider-Man』とか『オクトパストラベラー』とか『ザンキゼロ』とか、やっているけれど、クリアーしきれない! 冬休みにやりたいけれど、『キングダム ハーツ III』の前に、シリーズもやり直したいし……。と言いながら、スマホで『ヒロアカ』を読む。