2002年にサービスを開始した、スクウェア・エニックスのMMO(多人数同時参加型オンライン)RPG、『ファイナルファンタジーXI』(以下、『FFXI』)。2018年5月で丸16年という長期運営中の『FFXI』だが、2018年11月9日に新システムを公開。その名も、“FFXI ReFriender(エフエフイレブン リフレンダー)”。Twitterと連動させ、かつての冒険の仲間たちとの再会を支援するWebサービスだ。この仕掛け人であるスクウェア・エニックスの片山理恵子さんと上西麻子さんに話を聞いた。
片山理恵子(かたやまりえこ)
『ファイナルファンタジーXI』宣伝担当
上西麻子(うえにしあさこ)
『ファイナルファンタジーXI』プロジェクトマネージャー
かつての冒険者に恩返しをしたい
──まず、“FFXI ReFriender”の企画を立ち上げた経緯を教えてください。
片山昨年の2017年は『FFXI』が15周年ということで、ゲーム内の施策を充実させるのはもちろんですが、メディアの皆さんにも盛り上げていただいて、多くのプレイヤーに復帰していただけました。ただ、冒険仲間が引退してしまっていた方も多く、「昔の仲間とまた遊びたい」という声もたくさん耳にしていました。
上西『FFXI』がサービスを開始したころは、いまのように気軽につながれるSNSなどがなかったので、ゲームから離れてしまうと連絡が取れない方が多かったんですね。
片山そうした、かつての仲間と出会える場所をどうにか作れないものか、というのがこの企画の発端です。でも、どのようなものを用意すればいいのかわからなくて……。
上西そこで、去年企画でごいっしょさせていただいた、バーグハンバーグバーグさんに相談したところ、面白いシステムをご提案いただいて、それをブラッシュアップしていったのが今回の“FFXI ReFriender”です。
──やり取りを定型文やスタンプに限定しているのは理由があるのでしょうか?
片山自由記入のコメントがやり取りできるとより使いやすかったとは思うのですが、それには色々難しい問題がありまして……。
──なるほど。では、定型文やスタンプが今後増えたりは……?
上西たくさんの方に使っていただければ、その可能性も出てきますので、ぜひ登録してみてください(笑)。
──まずは登録ですね(笑)。では最後に、『FFXI』プレイヤーにメッセージを。
片山2018年のテーマは“再会”でした。2018年12月2日にはファンイベントが開催されましたが、それに間に合うように“FFXI ReFriender”をお届けできました。かつての仲間と、これで再会してもらえると嬉しいです。そして一緒にゲームに戻ってきてもらえると、もっと嬉しいです。
上西『FFXI』チーム全員、16年遊んでくださった皆さんに何か恩返しをしたいという気持ちで、“FFXI ReFriender”の企画を進めてきました。MMORPGは、みんなと遊ぶのが楽しいですよね。そのためのお手伝いを、今後もしていければと思っています。
“FFXI ReFriender”ってどうやって使うの?
“FFXI ReFriender”は、Twitterと連動したサービスのため、まずはTwitterのアカウントを取得しよう。つぎに、“FFXI ReFriender”にWebブラウザーでアクセス。Twitterのアカウントを認証して、プロフィールを登録すれば準備オーケー。検索や“フレンドマッチ”で知り合いが見つかったら、定型文やスタンプでメッセージを送ってみよう。相手が確認できたら、Twitterのアカウントを任意で教えることも可能だ。
『ファイナルファンタジーXI』
家庭用ゲーム機向け初のMMORPGとして2002年にプレイステーション2で発売。その後、Xbox 360とPC(Windows)にも対応し、5本の拡張ディスクと3つの追加シナリオ、3つのバトルエリア拡張コンテンツをリリースした。2015年に最終章シナリオ“ヴァナ・ディールの星唄”を実装。2016年3月からはPC版のみの運営となったが、現在も毎月バージョンアップが行われ、世界は変化を続けている。