2018年12月26日、ライアットゲームズ、よしもとクリエイティブ・エージェンシー、プレイブレーンは、2019年に実施するPC用オンライン対戦ゲーム『リーグ・オブ・レジェンド』(以下、LoL)の国内プロリーグ“League of Legends Japan League 2019”(以下、LJL2019)を共同で運営すると発表した。
シーズン前半戦となるSpring Splitは、レギュラーシーズンが2019年1月19日から3月22日まで、プレイオフが2019年4月6日と4月13日に実施される。試合形式はレギュラーシーズンがBO1(1試合先取制)でプレイオフがBO5(3試合先取制)。
このシーズンから賞金が新たに設けられ、優勝チームには1000万円が贈られる。リーグ戦の全試合は、ヨシモト∞ホールにて実施される。
ルール変更、新会場、賞金新設。2019年から始まる“LJLの改革”とは?
発表会ではライアットゲームズの社長/CEOの小宮山真司氏が登壇し、『LoL』のesportsシーンと今後の展開を語った。
小宮山氏は『LoL』の2018年の世界大会が賞金総額7億2000万円に達し、映像中継のユニーク視聴者数が9960万人に上ったという実績を踏まえ、「日本も数字が伸びてきているが、世界に比べればまだまだ」と振り返る。
そこで小宮山氏が打ち出したのが今回のリーグの共同運営だ。小宮山氏はLJL2019を“リーグ強化に向けた改革”と位置付けており、小宮山氏が“日本で最強のエンターテインメントグループ”と評するよしもと、LJLの初期から携わり、放送技術のノウハウも持つプレイブレーンをパートナーとして選ぶことで、運営体制の強化を図るという。
その最終的な目標は「ファンが熱狂できる体験を提供し、世界レベルのesports文化を生み出すこと」。そのための柱として、競争力、体験、エコシステムの3つを小宮山氏は掲げた。
競争力については、参加チームを昨シーズンの6チームから8チームへと増やし、またレギュラーシーズンのルールをBO3(2試合先取制)からBO1へと変更する。これには、参加選手数を増やすことで多様性を生み、また試合中の緊張感を高める狙いがある。
世界大会ではほとんどがBO1形式を勝ち抜いていくことになるため、「世界進出を狙う意味もある」と小宮山氏は付け加えた。
続く体験は、試合の放送やライブ体験、そして会場でのファンと選手の交流などを積極的に盛り上げていくとした。試合会場はヨシモト∞ホール。ふだんは若手芸人がお笑いライブを開催しており、座席数はおよそ220席と観戦には最適の場。
すべての試合がヨシモト∞ホールで実施され、その模様は公式Twitchチャンネルにて無料でライブ配信される。
また12月26日からAmazonにLJLの特設ページが新設。12月27日からはLJL2019の観戦チケットが購入可能になるほか、LJL公式グッズも販売予定となっている。
3つ目はエコシステム。今後、スポンサーを広く募るとともに、総額2700万円の賞金を新たに設けることを発表した。内訳は、Spring Split、Summer Splitの各優勝チームに授与される1000万円と、各Weekで選出されるMVP選手への賞金。
最後に、小宮山氏は「このパートナーシップを結ぶにあたり、各社は億を超える出資を約束している。ですので、この3社にはLJLを1段も2段もレベルアップさせたいという決意がある。3社の固いパートナーシップで、2019年以降のLJL運営に取り組んでいきたい」と述べた。