2018年8月配信の『みんなで空気読み。』、10月配信の『スパイダーソリティア BLACK 』など、Nintendo Switch(以下、ニンテンドースイッチ)ソフトの発売が続くジー・モード。その開発キーパーソンに、家庭用ゲーム機向けの戦略についてインタビュー。

 2018年8月配信の『みんなで空気読み。』、10月配信の『スパイダーソリティア BLACK 』など、Nintendo Switch(以下、ニンテンドースイッチ)ソフトの発売が続くジー・モード。

 携帯電話向けのアプリゲーム黎明期に、『三国志年代記』シリーズや、『にゃんころ』シリーズなど、数々のタイトルで人気を博し、その後も多彩なゲームアプリを開発・運営してきたモバイルゲーム開発の老舗が、 いまコンソール市場に注力する理由にはどんな背景があるのか。 また、 往年のゲームファンにとってはなじみ深いデータイースト作品を活用した新たな取組みも? 気になる動きが続くジー・モードの展開について、同社の取締役で、開発部門のエグゼクティブプロデューサーを務める竹下功一氏に話を聞いた。

竹下功一氏(たけしたこういち)

ジー・モード取締役/エグゼクティブプロデューサー

携帯アプリゲームの老舗が家庭用ゲームに挑む理由

―― まずは、 ここ最近、 ジー・モードが家庭用ゲーム機に注力することになった経緯から教えてください。

竹下 端的に言うと、 ニンテンドースイッチの市場においては、当社の強みが活かせると考えるからです。 ジー・モードにはモバイルやスマートフォン向けのさまざまなタイトルがありますが、カジュアルなものも多く、展開によってはニンテンドースイッチのユーザー層とも親和性が高いだろうなと。 我々としては自社タイトルの完成度について自信を持っているのですが、残念ながら知名度はそれほどでもありません。そうしたタイトルに家庭用版ならではの要素をプラスしてニンテンドースイッチで展開することによって、 新しいユーザーの皆さんにも、 このおもしろさを知ってもらえるのでは、と考えました。

―― このタイミングでそうした展開を進められるのには何か理由があるのでしょうか。

竹下 ポイントとしては、 会社の体制が変わったことが大きいです。 ジー・モードは、 もともとモバイルゲームに特化した会社として始まりましたが、 現在はマーベラスグループの傘下に入っています。2017年12月に、マーベラスの副社長である青木(青木利則氏)がジー・モード代表取締役に就任しました。 私は青木から「なにか新しいことを始めてほしい」と誘われて、今年3月からジー・モードに入ったのです。 これまでのジー・モードは、 どちらかというと既存事業の継続がメインでしたが、現在の新体制になり、どんどん新しい事業を立ち上げていこうという方針に変わりまして。そこで私が立ち上げたのが、今年夏以降のニンテンドースイッチでの展開です。

―― 入社から1年も経過していない中で、 竹下さんは開発のトップに立たれていると。

竹下 そうなんです。 前職でもモバイルゲームを取り扱う会社にいましたので、入社以前からジー・モードのことはよく知っていました。当時は強力なライバルだった会社に入って、現在はその先陣に立っていることが個人的には不思議な感じもしつつ、とてもやりがいを感じて日々業務に取組んでいます。また、私は過去にニンテンドー3DSで、『ぐんまのやぼう for ニンテンドー3DS 』をプロデュースしたことがあるので、ある程度は任天堂ハードの市場を知っていました。だからこそ、参入の目途も立てやすかったのです。

―― そして無事にプロジェクト第1弾として『みんなで空気読み。』を発売したと。

竹下 今年5月に始動し、8月30日に発売と、かなりの短期間プロジェクトでした(苦笑)。ただ、ジー・モードには優秀なプログラマー、プランナー、ディレクター陣が揃っています。無事に開発が完了し、 おかげさまでリリース後のダウンロード数もランキング1位を獲得するなど、ニンテンドースイッチの市場では、満足のいく結果を出すことができました。

―― 今後は『みんなで空気読み。』以外にも、自社開発タイトルは発売されるのでしょうか。

竹下 ニンテンドースイッチには、今後も続々とリリースしていく予定です。まず直近では、『鳥魂(とりだま)』をリリースします。以降も、ジー・モードの過去タイトルから、ニンテンドースイッチ向けにリメイクしたもの、 または完全新作タイトルもリリースしていきたいと考えています。

インディーゲームも続々とリリース

―― インディーゲームのパブリッシング事業にも積極的なようですが、そのあたりの意図や狙いなどを教えてください。

竹下 ジー・モードだけでなく、外部クリエイターのタイトルも加えさせていただくことで、ジー・モードのラインアップがさらに強力かつバリエーション豊かになり、 ブランド力を強化できると考えたからです。 スタートのきっかけは、『スパイダーソリティア BLACK 』を製作したRucKyGAMESさんからのお話があったことです。RucKyGAMESさんは、以前からニンテンドースイッチ向けタイトルをリリースしたいと開発を進められていたそうなのですが、 パブリッシングを自分たちで行うにはいくつかハードルがあり、 どうやってリリースすればいいのか悩んでいたそうなんです。私がジー・モードに入り、ニンテンドースイッチでの事業を始めると話したところ、 パブリッシングを担当して欲しいという話になり、今回のリリースにいたりました。

―― 今後もRucKyGAMESさんのタイトルは御社でパブリッシングしていくのでしょうか。

竹下 現在決まっているタイトルで定番系が5本ほど、あと2019年内には『ぐんまのやぼう』シリーズのニンテンドースイッチ版も予定しています。 こちらも家庭用ゲーム機版ならではの要素を盛り込んでいく予定です。

―― ちなみに、 そのほかのインディーゲームメーカーのタイトルも取り扱うことは?

竹下 もちろんあります。また、今後もご相談いただいたり、お声掛けいただいたクリエイターさんのタイトルのパブリッシングには、積極的に協力していきたいですね。タイトルリリースにあたってはジー・モード単体のみならず、 もちろんマーベラスにもノウハウがありすし、 いろいろとお力になれるのではと。いまパブリッシャーを探しているという作り手の皆さんは、ぜひ我々にお声掛けください。

データイーストの名作たちがニンテンドースイッチに?

―― ジー・モードといえばもうひとつ、 年齢層の高いゲームファンにはなじみ深い、 データイーストのタイトルのライセンスを有していることも見逃せないところですが。

竹下 データイーストIP(知的財産)の活用も、現在のジー・モードの重要な取り組みのひとつと考えています。改めてお話すると、ジー・モードはデータイーストの約100タイトルほどのライセンスを保有しています。これまではデータイーストIPの権利を外部に貸すことをメインにしていましたが、会社としてはもっと別の取り組みがあってもいいのではないかと。「あのタイトルは移植しないの?」、「このタイトルを現行のハードで遊びたい!」というユーザーの声も多く聞こえてきますので、 じつはいま、いまそのあたりの新たな展開を詰めているところなのです。そう遠くないタイミングでデータイーストIPに関する新たな取り組みをお知らせできる予定です。

―― 非常に楽しみです。 データイーストといえば、 ワールドワイドで人気の高いタイトルもありますが、具体的にはどのあたりが?

竹下 どのタイトルに関する取り組みなのかはこのタイミングでは言えません(笑)。ただ、データイーストのタイトルは、 メジャーなものもあれば、 そうでもないものもあります。国内外でも人気が高く、 多くファンの皆さんに喜んでいただけるものにできればなと。

―― もう少しだけヒントがほしいのですが、なんらかデータイーストIPを展開するとしたら、現行機への移植ということに?

竹下 そこもまだはっきりとは言えないのですが、現行機への移植と、グラフィックや内容などを刷新したリメイク作の両軸で考えています。元作品を楽しんできた方にも楽しんでもらえる要素も盛り込みつつ、いまのゲームファンの方に楽しんでもらえるものを、 というコンセプトですね。リメイク作については、グラフィックもゲーム内容も、かなりインパクトのあるものになる予定です。

―― おおっ、 移植だけなくリメイクも! とても気になりますが、そもそもなぜいまデータイーストIPの活用を志向されることに?

竹下 きっかけとしては、 改めてデータイーストIPの価値を見直しまして、社内に専門の担当を置いたのが大きかったですね。 ライセンスを取得したのはかなり昔なのですが、つい最近まで自社で活用できる体制が整っておらず ……。 一方で、 データイーストのIPは、とくに海外人気が高く、 グッズやゲームのリリースについて、 さまざまな問い合わせが引っ切りなしに入っている状況がありました。よくあるのがデータイーストのロゴやIPのグラフィックを用いたグッズなのですが、 これがまた、どれもものすごく人気が高いんです。そうした海外のゲームファンの熱量も、 今回の展開にいたる大きな理由といえます。

データイーストのロゴやゲーム素材を使ったオリジナルグッズは、オンラインストア“ANIPPON.”(https://anippon.jp/)などで購入可能だ。

―― それは楽しみです。ちなみに、データイーストIPを使った新たな展開は、単発ではなく継続的なものになるのでしょうか。

竹下 そう考えています。前述の通り、弊社がライセンスを所有しているデータイーストのタイトルは数多くあります。なかでも復刻希望の多いもの、知名度の高いものから、まず検討していきたいと思っています。

―― 検討しようと考えている、具体的なタイトルなどはありますでしょうか ……?

竹下 残念ながら、 そこはまだお答えできません。ただ、個人的な希望の段階ではありますが、 シューティングが大好きということもあり、 ぜひそのジャンルのタイトルもリメイクしてみたいなと。ただ、シューティングゲームはノウハウの塊で、 我々の力だけではリメイクは難しいかもしれません。そこは、外部クリエイターと組んでの取り組みもおもしろいと考えていますので、国内外のクリエイターさんの中で「俺に作らせろ!」という方、ご連絡をお待ちしています(笑)。

―― そちらも楽しみにしています! では最後に、今後の意気込みをお聞かせください。

竹下 ニンテンドースイッチ向けのタイトルとしては、 この年末年始にかけてリリースラッシュになります。自社からは『鳥魂』、パブリッシングタイトルとしては、RucKyGAMESさんの第2弾タイトルが控えていますし、 少しだけお話した今後の新たな展開も準備中です。ぜひ今後のジー・モードにご注目ください。

2018年12月にニンテンドースイッチの新作2本を配信!

 ニンテンドースイッチでの展開が続くジー・モードだが、チキンレースが題材のミニゲーム集『鳥魂(とりだま) ~みんなでチキン度診断~』が2018年12月20日より配信、さらに、定番トランプゲームをアレンジした『ソリティア クロンダイク BLACK』を12月27日に配信予定。いずれも年末年始のシーズンにはもってこいのタイトルだ。そのほか、 配信中の“KY度”診断ゲーム『みんなで空気読み。』、『スパイダーソリティア BLACK』も12月13日から期間限定セールを実施中!

2018年12月20日配信/『鳥魂(とりだま) ~みんなでチキン度診断~』
/危機的な状況下で、ボタンを押したタイミングにもとづいた“チキン度”を診断。白熱の対戦プレイも楽しめる。
2018年12月27日配信予定/『ソリティア クロンダイク BLACK』/ソリティアクロンダイクが300におよぶバラエティー豊かなステージ&ランダムモードでたっぷり遊べる1本。

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ジー・モード関連グッズをプレゼント!

 お伝えした通り、2018年夏からニンテンドースイッチでのソフト展開が本格始動したジー・モード。そんな同社関連のグッズをご提供いただいたので、読者の皆さんにプレゼント! 対象賞品は以下の通り。(1)記事中にも登場したデータイーストグッズ、(2)ジー・モードから配信されていた人気スマホゲームアプリ『蒼穹のスカイガレオン』(現在、シリーズ最新作『蒼天のスカイガレオン』が事前登録受付中。公式サイト https://skygalleon.jp/ )の人気カードのイラストが描かれたクリアファイル&ポストカードセット、(3)『みんなで空気読み。』缶バッジの3種類だ。ご希望の方は、下記の注意事項を参照のうえ、応募フォームからお申込みください!

賞品番号1:データイースト オープンカラーシャツ(1名様) ※男性向けMサイズ
賞品番号2:『蒼穹のスカイガレオン』クリアファイル&ポストカードセット(20名様)
※絵柄のご指定はいただけません。
賞品番号3:『みんなで空気読み。』缶バッジ(3名様)
応募フォームはこちら

【注意事項】
※かならず注意事項を確認いただき、同意のうえで応募してください
◎応募しめ切りは2019年1月6日(日)23時59分までとなります。
◎当選者の発表は、賞品の発送(2019年1月中旬頃予定)をもって代えさせていただきます。
◎お名前、電話番号、郵便番号、住所は必須項目です。入力漏れや誤入力がある場合は、応募を受け付けられません。
◎ひとりにつき、応募は1回まで。複数応募された場合でも、当選はひとり1口までとなります。
◎賞品は、ご記入いただいた住所宛に発送いたします。発送先は日本国内に限ります。
◎ご応募に際しお客様よりご提供いただいた個人情報は、弊社のプライバシーポリシーの定めるところにより取り扱わせていただきます。