日本将棋連盟、新聞社、テレビ局など約80社が集まった“ポケモンカード企業対抗戦”リポート!

2018年12月16日に開催された“ポケモンカード企業対抗戦”に約80社が参加! 『ポケモンカード』最強の企業に輝くのはいったい!? ファミ通代表として参加したライターによるリポートをお届け。

 2018年12月16日、東京都・新虎通りCOREにて“ポケモンカード企業対抗戦”が開催された。『ポケモンカード(以下、ポケカ)』で企業対抗戦が行われるのは今回が初めてだ。

 “これさえあれば、バトルができる!”のキャッチコピーで売り出された構築済みデッキ“GXスタートデッキ”が発売された2018年7月以降、『ポケカ』の人気がドンドン上がっていき、新弾発売日は、売り切れも続出するほど。
 とくに人気の高い強力なカードが多数収録されたハイクラスパック“ウルトラシャイニー”が発売された11月の販売金額は、なんと昨年同月比1153.43%という驚異的な数字をたたき出した。

 そんな背景もあってか、本大会には企業(グループ企業可)、法人格を持つ団体、公共団体(省庁・市町村など)が約80社も参加。各社2名~4名によるチームでの出場ということもあり、大型大会規模の白熱したバトルが、そこかしこでくり広げられた。
 ファミ通(Gzブレイン)からも竹内白州(記者)と由井ノコウのコンビが出場してきたので、本記事では会場の雰囲気を中心に、出場者目線のリポートをお届けする。

対戦前は名刺交換を忘れずに! “チップ争奪、バトルロイヤル!”

 会場に入ると、まずは各選手に決まった数のチップが手渡された。1回戦では、このチップを賭けて好きな相手とバトルをし、制限時間内に獲得したチップの多い上位8社が、決勝トーナメントに進出できる。
 なお、『ポケカ』の習熟度別にモンスターボール、スーパーボール、ハイパーボールのシールを目に見える場所に付けることで、近いレベルの相手と戦えるように配慮されていた。

 「目と目が合ったらポケモンバトル!」が基本のバトルロイヤルだが、この場は社会人どうしの交流会でもある。対戦前には必ず名刺交換を行うという、ビジネスマナーに則った大会進行となった。

チップを賭ける枚数は自由。制限時間が迫った終盤、大量のチップを賭けた大勝負に出るチームも。

 大会参加企業は、アメニティドリーム、イントゥ(フルコンプ)、エーツー(駿河屋)、カードラボなどのカードショップ運営会社や『ポッ拳 POKKEN TOURNAMENT』の制作でおなじみのバンダイナムコスタジオ、“ポケモン竜王戦”を共催した読売新聞、日本将棋連盟などなど、『ポケカ』と関わりのある会社も多い。

 いざ対戦してみると、想像よりも“ガチ”なデッキが多く、交流会よりも真剣勝負に寄っている印象だった。だが、ピリピリとした緊張感は不思議と感じない。対戦に集中しつつも、笑顔で会話を交わす場面もある。勝った相手からチップを受け取るときに、「自分たちの分もがんばってください」という言葉をもらうこともあった。あくまでも真剣に勝利を目指しつつ、そのうえで勝敗に関係なくお互いに楽しむ、そんな大人たちの社交場が、そこにはあった。

 さて、1回戦の記者の戦績は6戦やって、4勝2敗。1枚賭けで行った最初の4戦を2勝2敗で終え、その後5枚賭け、10枚賭けの試合を連勝。最初に配られた7枚と合わせて22枚のチップを獲得できた。
 後半、高額ベットの試合がいくつか行われていたのだが、その際スタッフの方が「ハイパーボールで5枚賭け希望の方がおられます!」とアナウンスし、そこへ記者のような挑戦者が「やります!」と手を挙げる構図が成り立っていた。マッチングが成立すると周囲がざわつくところまでがセットで、自然と高揚感を得られるすばらしい雰囲気作りが行われていたのも印象的だ。

 ちなみに、『ポケカ』初心者である相方の由井ノコウ先輩は、敗北を重ねてチップが0に。ファミ通としての順位は25位に終わった。

1回戦終了後、『ポケモン言えるかな?』でおなじみのイマクニ?さんと記念撮影! たくさんの出場者にサインや写真をせがまれては快諾する、とても気さくな方でした。

『ポケカ』最強の企業、ついに決定!

 決勝トーナメントに進出した企業は、以下の通り。

1位 バンダイナムコスタジオ 43枚
2位 アニメイトカフェ 42枚
2位 コアエッジ 42枚
4位 Sekappy 36枚
5位 マクロミル 33枚
5位 リップルコミュニティ 33枚
7位 ディライトワークス 32枚
7位 ドリームス 32枚

 所持チップをすべて賭ける大勝負に勝利して決勝トーナメントに上がってきた企業もいる中、1位のバンダイナムコスタジオは3枚賭けを徹底し、圧倒的な勝率でコツコツと積み重ねたという。
 同社の星野正昭氏は『ポッ拳 POKKEN TOURNAMENT』のプロデューサーでありながら、『ポケカ』の強豪プレイヤーとしても有名。ニコニコ生放送で行われた優勝予想のアンケートでは、バンダイナムコスタジオが46.8%もの票を集めていた。

 ところが、バンダイナムコスタジオは準々決勝でドリームスに敗北。いきなり番狂わせの展開に。そのドリームスを準決勝でリップルコミュニティが打ち破り、反対側のブロックではアニメイトカフェが決勝戦へ。

 ついに『ポケカ』最強企業が決まる1戦。リップルコミュニティはピカチュウ&ゼクロムGXをメインにした雷タイプのデッキ、対するアニメイトカフェはゾロアークGXとジュナイパーGXを組ませた、プレイングの難しい玄人志向のデッキ。
 手さばきからも熟練具合がうかがえるアニメイトカフェが優勢かと思われたが、試合はリップルコミュニティがサイドを先行して取っていく形に。

 リップルコミュニティが2ターン目に場に出したスタジアム“サンダーマウンテン プリズムスター”(※)を、最後まで別のスタジアムに変えられなかったことが試合に大きく響いた。これによって、本来は技を使うためにエネルギーが3個必要なピカチュウ&ゼクロムGXやゼラオラGXが、エネルギー2個で強力な技を使用。アニメイトカフェは後手に回る展開となってしまった。

※サンダーマウンテン プリズムスター……おたがいの場の雷ポケモンが使うワザに必要なエネルギーは、それぞれ雷エネルギー1個ぶん少なくなる。

 ピカチュウ&ゼクロムGXがゾロアークGXたちを1撃で倒していく中、アニメイトカフェは逆にピカチュウ&ゼクロムGXを1撃では倒しきれない。最後は打つ手のなくなったアニメイトカフェが投了し、リップルコミュニティが優勝。『ポケカ』最強企業の座を獲得した。

 表彰式でコメントを求められると、決勝戦を戦ったリップルコミュニティのぐさん選手が、大会の主催、運営、出場者、ジャッジに至るまですべての関係者に感謝を述べた。その社会人然としたすばらしいコメントに、会場も生放送の視聴者も拍手喝采。企業対抗戦を勝ち上がるには、人間力も必要だったのかもしれない。

 また、表彰式の最後にはクリーチャーズの長島氏が登場し、「もしつぎがあれば、おそらく最強であろうクリーチャーズも参戦できたらなと思っています」と衝撃の発言。第2回開催への期待と、まさかの開発企業参戦宣言で、会場が大いに盛り上がった。

そのままの流れで懇親会がスタート。これだけの大人たちがこぞって『ポケカ』について語り合う。最高だ。

もちろんここでも名刺交換は忘れない。

日本将棋連盟の藤井猛九段(第11期-1998年度~13期竜王)と、第3回ポケモン竜王のリョウ選手によるダブル竜王のツーショット。

『ポケカ』は、大人たちが本気で楽しめるカードゲーム

 『ポケカ』には、その魅力を広める意欲の高いユーザーであることを公式が認めた証である、イベントオーガナイザーという資格が存在し、ユーザー個人の開くイベントが頻繁に行われている。中には、バーを貸し切ってお酒を飲みながら『ポケカ』を楽しむという優雅なイベントも。

 つまりはそうした需要が存在しているということで、カードショップや公式で開かれる大会に参加しても、たくさんの学生プレイヤーに勝るとも劣らない数の社会人プレイヤーを目にする。
 それでも同じ会社内で仲間を募るというのはなかなか簡単なことではなく、Gzブレインチームも含め、メンバーの数が上限の4名に満たないチームも少なくなかった。

 現在Twitter上では、“#ポケカ部”とハッシュタグを付けて社内の仲間との活動写真を投稿すると、ポケモンカード伝道師・ポニータ石井氏やイマクニ?氏が遊びに来る……かも? というキャンペーンが行われている。

 第2回ポケモンカード企業対抗戦開催への期待も込めて、第1回には参加できなかった方も、いまのうちに仲間を集めよう。我々もしっかりと準備して、つぎは優勝を狙います!