『スマブラSP』がゲーム史を塗り替える!? 最大級のこだわりとボリュームが炸裂! 『大乱闘スマッシュブラザーズ SPECIAL』プレイレビュー

開幕間近! 2018年最大の注目作『大乱闘スマッシュブラザーズ SPECIAL』をプレイレビュー。すごすぎました、マジで。

年末年始は大乱闘でアツくなれ!

 マリオ、リンク、カービィ、ピカチュウ、パックマン、ソニック、スネーク……総勢74体もの有名ゲームキャラクターたちが一堂に会し、アツすぎるバトルをくり広げるNintendo Switch用アクション『大乱闘スマッシュブラザーズ SPECIAL』(以下、『スマブラSP』)! 2018年12月7月、全世界が待ち望んだ『スマブラ』シリーズ最新作が、ついに世に放たれる! 本記事では、そんな『スマブラSP』のプレイレビューをお届けしていく。
 なお本稿は、おもにひとりプレイをもとにしたプレイレビューとなっている点に留意してご覧いただきたい。

“全員参戦”はダテじゃない! 74体もの錚々たるファイターたちが並ぶさまは圧巻のひと言だ!

 『スマブラ』シリーズといえば、その代名詞でもある大乱闘が最大のウリ! 相手に攻撃を加えて画面外までふっとばすという単純明快なルールながらも白熱するバトルは無二のおもしろさだ。ということで、まずは数あるモードの中から“大乱闘”モードに収録されている“通常乱闘”をチェック。本作にはオーソドックスなバトルが楽しめる通常乱闘以外にも、ふたつのチームに分かれて対抗戦ができる“団体戦”、最大32人参加可能なトーナメント形式で勝者を決める“トーナメント”など、プレイヤーの目的や参加人数に合わせて遊べる複数の対戦形式が収録されているのが特徴。友だちどうしで集まって対戦するのもいいが、コンピューター操るファイターを相手に練習がてら遊ぶというのもオツなものだ。

 通常乱闘を遊んでみて最初に受ける印象は、全体的な試合運びが前作と比べてスピーディーになったこと。単純にファイターたちの動きが速くなっているのかもしれないが、それ以上にふっとびかたに緩急がついたり、1対1の勝負だと双方が受けるダメージ量が増えたり、最後の切りふだでファイターが変身する系のものが撤廃されているといった、演出面・システム面の変化が大きい。試合時間は以前と同じでもよりサクサク遊べる印象になっており、爽快さが増していると感じられた。

 システム面では、連続で緊急回避を使うと隙が大きくなったり、空中で狙った方向に逃げながら回避できるようになったり、といった変更点も注目要素。コンピューター相手の勝負でも連続で回避がしづらくなったのはけっこうツラく、きちんと相手の攻撃を見極めて回避しなければ簡単に追い詰められてしまう。大人数が参加しての乱闘でワイワイ遊ぶのが好きな身としては「気をつけねば」程度の感触だが、アイテムなし・終点でのタイマン勝負が好きなガチ勢の場合は、これまで以上に回避タイミングの見極めに神経を使ったり、積極的にジャストガードを狙いにいく必要性が出てきたりと、立ち回りも大きく変わってくるかもしれない。このあたりは、発売後に“大観戦”(ほかの人の対戦を観戦できるモード)もチェックして研究してみたいところだ。

前作から細かい変更点はあるものの、ステージを駆けめぐり相手をふっとばしていく快感は健在!

インクリング、リドリー、キングクルールたち新ファイターも、それぞれ個性的で触っているだけで顔がほころぶ。個人的には、魔法や銃火器が飛び交う中、プロレス技をメインに戦いを挑むいぶし銀のガオガエンがお気に入り。操作はけっこう難しめだけど……。

最初から使えるファイターの数は少ないが、乱闘やほかのモードを遊んでいるうちにどんどん増えていくのも本作の特徴だ。とはいえ、自分のお気に入りのファイターがなかなか使用可能にならないこともあるのは、ちょっぴりもどかしい。

スピリッツで広がる新たな世界!

 本作は大乱闘以外のモードも充実しており、シリーズおなじみの“組み手”やファイターごとに用意された専用コースでボス撃破を目指すひとり用連戦モード“勝ちあがり乱闘”などが収録された“いろんなあそび”、収集要素とやり込み要素が豊富な“コレクション”など、どれも遊び応えのあるものばかりだ。それら豊富なモードの中でもとくに着目したいのが、本作初登場となる“スピリッツ”。これは思念体と化したキャラクター=スピリッツ(単体ではスピリット)の力を借りてファイターがバトルを行うモードだ。スピリッツには、アドベンチャー“灯火の星”やバトルで新たなスピリッツをゲットしていく“スピリッツボード”などが収録されている。

勝ちあがり乱闘では、カービィならダメージが最初から蓄積した状態で食べ物が豊富に用意されたステージでバトルするといった具合に、ファイターごとにユニークなコースが用意されている。

スピリッツはとてつもない種類が存在。スピリッツのベースとなっているのは、もちろん、さまざまなゲームの登場キャラクターたちだ。

“アタッカー”と呼ばれる種類のスピリッツを身につけると、ファイターの攻撃力や防御力がアップ! さらに、アタッカーに“サポーター”というスピリッツをセットすることで、さまざまなスキルをファイターに付与することもできる。

 「灯火の星」は、発表時に公開された、ファイターたちがなす術なく全滅するムービーで世界に衝撃を与えた、新しいアドベンチャーモード。プレイヤーは、全滅を唯一免れたカービィを操作し、捕らえられたファイターたちの救出と元凶である光の化身キーラの打倒を目指すのだ。

 「灯火の星」の舞台は、キノコだらけのエリア、レース場、基地など多種多様なエリアが存在するボードゲームのようなマップ。プレイヤーは道を塞ぐ敵を倒し、ルートを選びながらマップの最奥を目指して進んでいく。

 待ち受ける敵は、囚われたファイターから生み出された“ボディ”にキーラ配下のスピリッツが宿った存在。バトルは、“相手がメタル化する”、“プレイヤーのみがダメージを受ける炎の床が設置されている”といった具合に、基本的に相手に有利な条件で行われるので、歯応えのある勝負が展開する。上位ランクのスピリッツが相手となると、こちらが相性がいいスピリッツを用意して渾身のスマッシュ攻撃を直撃させても、数%しかダメージを与えられないということもザラだ。そんな明らかに格上の相手との戦いは別ルートを通って回避することもできるが、やはりあの手この手を駆使して勝てたときの達成感は格別! 勝利すると、相手のスピリッツを手に入れられるというのもうれしさに拍車をかけてくれる。

 また、マップ上には、囚われのファイターそのものが敵として配置されていることがある。この“ファイターバトル”に勝利すると、そのファイターが解放されて自分でも操作できるようになるのだ。このようにバトルをメインにしつつも、スピリッツの相性を考えて戦い、徐々に戦力を強化してマップを進んでいくというのは、なかなか新鮮だ。前作に収録されていたマップを探索しながらファイターをパワーアップさせていく“フィールドスマッシュ”とも違った遊び心地でおもしろい。

マップ上にはルート分岐や特定のスピリッツがいないと通れない場所などがあり、冒険している感をビシビシと感じさせてくれる。

そのほかの要素も至れり尽くせり!

 溢れんばかりのサービス精神も本作で特筆したい部分。ゲームプレイ中、いつでもファイターのワザ表が確認できるというのは序の口で、ファイターの操作練習ができる“トレーニング”、ロード中に表示されるトリビアやお得な情報をまとめて閲覧できる“スマちしき”、数百曲もの楽曲を自在に鑑賞できる“サウンドテスト”、対戦の様子を動画として保存できる“リプレイ”などなど、プレイに役立つものはもちろん、バトルの存在を忘れて楽しめてしまうような要素がふんだんに用意されているのだ。サウンドテストなんかは、全楽曲を聴こうと思ったら余裕で1日が終わってしまうという、どうかしているボリュームが収録されている。

トレーニングでは背景が方眼状になった専用ステージで、各種攻撃のふっとばし力を確認することもできる。また、任意のアイテムを出現させることすら可能で、アシストフィギュアやモンスターボールなら中身の指定まで思いのままだ。

サウンドテストには、ステージごとに選曲率を自由に変えられる“オレ曲セレクト”も完備!

 ここまでのリポートで『スマブラSP』の異様なこだわりとボリュームの一端を紹介できたと思う。友だちどうしで集まってのプレイはもとより、ひとりプレイでも夢中になって遊べる本作は、これからの年末年始にピッタリの作品だ。もちろん年末年始に限らず、これまでの『スマブラ』シリーズ同様、発売から数年たっても対戦相手に困ることのないレベルの盛り上がりを見せてくれるだろう。愛着のあるゲーム作品のキャラクターを動かしているだけでも楽しいので、シリーズ未体験のプレイヤーにもぜひ遊んでみてほしい。



(C) 2018 Nintendo
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Characters: (C) Nintendo / HAL Laboratory, Inc. / Pokémon. / Creatures Inc. / GAME FREAK inc. / SHIGESATO ITOI / APE inc. / INTELLIGENT SYSTEMS / Konami Digital Entertainment / SEGA / CAPCOM CO., LTD. / BANDAI NAMCO Entertainment Inc. / MONOLITHSOFT / CAPCOM U.S.A., INC. / SQUARE ENIX CO., LTD.