2018年11月21日、放送開始から来年で40周年を迎える『機動戦士ガンダム』の40周年記念プロジェクトの発表会が行われた。

 発表会には田口三昭氏(バンダイナムコホールディングス 代表取締役社長)、宮河恭夫氏(サンライズ 代表取締役社長)、浅沼誠氏(サンライズ 専務取締役)、難波秀行氏(創通 専務取締役)、荒木田百合氏(横浜市副市長)のほか、スペシャルゲストとしてSUGIZOさんが登場。

 本記事では、40周年プロジェクトの内容が明かされたほか、SUGIZOさんによる生演奏などが行われた発表会の模様をお届けする。

『機動戦士ガンダム 閃光のハサウェイ』の映像化を始めとしたさまざまな新企画が発表! “機動戦士ガンダム40周年プロジェクト発表会”リポート_01

40周年に向けて『閃光のハサウェイ』の映像化をはじめとした新企画を発表

 まずは田口氏から、40周年プロジェクトの目的などが語られ、「ガンダムを愛したファンの皆様に感謝を伝えるとともに、世界中の皆様にワクワクしていただけるような取り組みを行っていく」とコメント。

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田口三昭氏(バンダイナムコホールディングス 代表取締役社長)

 続いて、難波氏はコラボ企画への取り組みについて説明。40周年プロジェクトではさまざまな新しいことにチャレンジしていくことが語られ、「作品に触れてこなかった人にも触れてもらうように」という目的のもと、ご当地コラボや他社のIP(知的財産)とのコラボレーションが行われることが明かされた。詳細については話されなかったものの、いままでにないような新しいコラボになるそうだ。

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難波秀行氏(創通 専務取締役)

 宮河氏からはプロジェクトのコンセプトやロゴ、キービジュアルなどについてが解説された。コンセプトは“BEYOND”で、世代や国籍などのすべてを超えてアプローチしていくという意味が込められているそう。また、40周年のロゴに加えて、新たな4つのビジュアルも公開。こちらは世代を超えるという意味にふさわしい、作品の枠を超えたものになっている。

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宮河恭夫氏(サンライズ 代表取締役社長)
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40周年ロゴ
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こちらは『機動戦士ガンダムUC』と『機動戦士ガンダム』という2作品が組み合わされたキービジュアル。

 また、2014年から行われている“ガンダムを実際に動かす”ことを目指したプロジェクト“GANDAM GLOBAL CHALLENGE”の続報として、横浜の山下ふ頭に“GUNDAM FACTORY YOKOHAMA”がオープンすることが発表された。“GANDAM GLOBAL CHALLENGE”では、等身大のガンダムが実際に動く姿を見ることができるものとなり、ほかにも開発プロセスの紹介などが行われるとのことだ。こちらは2020年夏にオープン予定となっている。

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 浅沼氏からは2019年からの新作展開の発表があった。全6篇の劇場作品として公開された『機動戦士ガンダム ジ・オリジン』が、新たにテレビシリーズ版として本編を全13話に再編集したものがNHK総合にて、2019年4月から放送することが発表。オープニング主題歌は、SUGIZOさん(LUNA SEA)が担当し、エンディングも同氏がプロデュースを行い、さまざまなアーティストによる過去の名曲などをカバーしていくそうだ。

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 ほかにも、2019年の公開に向けた企画中の作品として『ガンダムビルドシリーズ』の最新作、SDガンダムシリーズ最新作として『SDガンダムワールド 三国創傑伝』、テレビシリーズの映像に新作カットを加えて再編集した『劇場版 ガンダム Gのレコンギスタ』、“UC NexT 0100”プロジェクトの第2弾として劇場版3部作の展開を予定している『機動戦士ガンダム 閃光のハサウェイ』が発表された。

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 そのほか音楽イベントとして、2019年の夏に“機動戦士ガンダム フィルムコンサート”が行われることもアナウンスされ、今後40周年に合わせてさまざまな音楽イベントも予定されていることを明かした。続報は、40周年の記念ホームページ(http://gundam40th.net/)にてアナウンスされていくとのこと。

 イベントの最後には、SUGIZOさんがステージに登場。『機動戦士ガンダム』のOPテーマ『翔べ! ガンダム』と、現在制作中という40周年テーマ曲『THE BEYOND』の2曲をヴァイオリンによる生演奏で披露した。今回はデモ版として披露された40周年テーマ曲は、SUGIZOさんがメンバーとして参加する来年デビュー30周年を迎えるLUNA SEAの楽曲として提供されるそうだ。

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ライブを終えると、SUGIZOさんはメモリアルイヤーに関われることへの喜びを話しつつ、「ガンダムというカルチャーを世界に届けるために全霊をかけてがんばります。40周年を迎えるガンダムと30周年を迎えるLUNA SEAをよろしくお願いします」と意気込みを伝えた。