ソニー・インタラクティブエンタテインメントが2019年6月11日から13日にかけて開催予定のE3 2019に出展しないことが判明した。
これはE3を主催するESAが本日未明に出したプレスリリースの中で参加メーカーとして同社が挙がっていなかったことに端を発し、Game Informer誌などの問い合わせで判明したもの。
GI誌に掲載されているコメントでは、E3合わせのプレスカンファレンスも行わないとされている一方、ゲームコミュニティにリーチする新たな方法を用意すると述べられており、どういう施策が出てくるのか気になるところ。
Breaking: Sony Interactive Entertainment is not attending E3 in 2019 https://t.co/QXFLOkq8H8 https://t.co/U5oTKEOfSM
— Game Informer (@gameinformer)
2018-11-16 06:07:13
E3は根本的には小売店のバイヤーと業界関係者向けという性格の強いイベントだ。それではあまり時代の流れにそぐわないということで、ゲームメーカー各社はイベントの内外でゲーマーに直接リーチする方法を模索してきた。
E3会場外で数日間にわたって行われる独自イベント“EA Play”を始めたエレクトロニック・アーツなどはその代表的な例で、アクティビジョンなどが自社ブースを出さなかったこともある(代わりにソニーブースやMSブースで遊べるのが常だった)。そういった流れを受けて、最近ではE3自らゲーマー向けのサイドイベント“E3 Live”を始めたり、E3への一般入場も段階的に解禁してきた。
かと思えばロックスター・ゲームスのようにそもそもE3にすらほぼ出さないメーカーもあるし、出展メーカーでもE3期間中の情報ラッシュを避けて春先にさっさとプレスカンファレンス&体験イベントを開催してしまうという大型タイトルも多い。
事実ここ最近の海外系の大作を見ても、『コール オブ デューティ』や『バトルフィールド』の最新作も『レッド・デッド・リデンプション2』も初出はE3ではないし、『フォールアウト76』も存在自体は事前にストリーミングで明かして、詳細な発表を行ったプレスカンファレンス自体は一般参加可能だった。まぁそういう時代ではあるのだ。
とはいえ、それでもソニーのようなプラットフォーマーが出ないのは驚きだし、そもそもプロモーションをどう展開していくのか、どうゲーマーを巻き込んでいくつもりなのか気になる。
というのも、SIEはアメリカでは年末に行っていた独自イベントPlayStation Experienceについて、時期的なタイトルラインアップの都合上、今年末はアメリカで実施しないことを決定している(東南アジアなどでは同名イベントが夏に行われた)。
果たしてPSXが今度こそ春にあるのか、それとも全然別の形があるのか? 個人的にはPS Nowのクラウドゲーミングの仕組みを使って、アナウンスされたものがそのままちょっと遊べたりしたらおもしろいと思うんですが。誰も会場に行ったり並ばないで済むし。